アメリカのアーティストMarius Grøtterud Egenesの一人プロジェクトDokkemandの2008年の唯一のフルアルバムになります。エレクトロニカを中心としながら、アコースティック楽器等のサンプリングも加えたフォークトロニカになっています。ゲストボーカルを招いて歌ものになっている曲もあります。
1. Kanaria
2. Lapp
3. Udulat
4. Knapp
5. Eike
6. Klokka Er 76
7. Lupe
8. Hest
9. Stempel
10. Lumpa
11. Teleform
12. Slapp
曲調、音源、どれをとってもエレクトロニカそのものであり、それに歌を加えるという手法は斬新だと思います。エレクトロニカ色が強いですが、アコースティック音源も効果的に使っているのでフォークトロニカと言っても指し使いありません。かなりテクノ色が強めのフォークトロニカです。
電子音もサンプリング音源もいいバランスでミックスされていて、エレクトロニクスとして統一感があります。電子音のエディット、サンプリングのエディット処理を最大限に活かしながらも、歌が映えるようなアレンジにまとめ上げている点が素晴らしいと思います。ポップ性を嫌うテクノミュージシャンもおりますが、テクノ、ポップス、ロックが調和する方向性が現代的だと思いますし、混血、融合していく事で新しい未来は開けていくものです。
Kanaria