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[20191231]

The Crook Of My Arm
(1998/07/14)

Alasdair Roberts商品詳細を見る


スコットランドのトラッドフォークグループAppendix Outのギター、ボーカリストのAlasdair Robertsの2001年のファーストソロアルバムです。完全にギターだけによる弾き語りの作品になっていて、純粋なトラッドフォークアルバムです。父親もギタリストでドイツで生まれましたが、スコットランドで育てられています。ですから小さい時からトラッドフォークに慣れ親しんでいたようです。

1. Lord Gregory
2. As I Came In By Huntly Town
3. Bonnie Lass Among The Heather
4. The Magpie's Nest
5. Ploughboy Lads
6. Lowlands
7. Master Kilby
8. Standing In Yon Flow'ry Garden
9. Ye Banks And Braes O' Bonnie Doon
10. The False Bride
11. The Month Of January
12. The Wife Of Usher's Well

ソロ活動もするようになりましたが、いくつかのバンド活動も並行して行っています。それほど重宝される存在のようです。バンド活動ではいくつかの実験的な事にも挑んでいますが、ソロでは純粋にトラッドフォークを楽しんでいます。UKにおいてトラッドフォークはルーツミュージックであり、特にスコットランドでは今でも愛され続けられている音楽です。これがアメリカに渡ってフォークソング、カントリーへと変化していきますから、ロックミュージックのルーツの一つでもあります。

アメリカでは黒人音楽のブルースと結びついてボブディランを生み出す事になりますが、ブルース色の無いフォークソングを純粋に楽しむ事ができます。トラッドフォークにはよく知られている曲もありますが、こうした英国以外では知られていない曲を知るきっかけにもなります。ギター以外の楽器が無いのに、ここまで聴いていられるというのもフォークならではの魅力だと思います。

Lord Gregory
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[20191230]

ストレートなハードロックです。
ハードロックプログレと紙一重なところがありますが、
紛れも無くハードロックと呼べるくらいストレートに
問答無用にハードロックに仕上げました。


[20191229]

Supersonic Pulse
(1998/07/14)

Ralph Myerz商品詳細を見る


2013年のアルバムで現在までの最新作になります。大御所George Clintonを始めSnoop DoggなどのDJやシンガーにパフォーマンスさせる為のトラックをこしらえるというスタイルに定着してきました。特にラッパーを多く起用しているので、ヒップホップ系のラップが多くなっていますが、曲はディスコ系のダンサブルなエレクトロニカになっています。

1. Welcome On Board
2. Do The Damn Thang
3. A Dream You Can Feel
4. Weekend Star
5. Friday Night
6. Something New
7. Take A Look At The World
8. So Romantic
9. Don´t U Love Me Baby
10. Shooterz
11. 5 Star Generalz (Boss Movez)
12. Forever Young
13. Closing My Eyez

ラップだけには終わらせず、サビでは必ずメロディーのある歌を入れるなど、日本的なポップセンスを持っているので、まだ許せます。やっている事はヒップホップスタイルでは無いので、ラップはあくまでも客引きの為の手段のようです。フロアでもそのまま使えそうな曲ばかりなので、それなりに需要もあり、それなりに金を稼げる作品になっていますから、そこは抜け目がないようです。

だとしてもスタイルとしては新しさは全くありません。既成のスタイル、既成の音源という誰でも作れそうな作品になってしまっていますが、そこでも彼の構成力というのは見事に発揮されていて、そこは評価されるべきであります。それでも、あまりにも俗っぽくなりすぎてしまったので、この後はなかなか作品が出せずにいます。も一度基本、原点に返って見直した方が次に進める道も見えてくるのではないでしょうか。

Welcome On Board
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[20191229]

Outrun
(1998/07/14)

Ralph Myerz商品詳細を見る


2011年のアルバムです。ディスコ系のポジティヴでハッピーな感じのイケイケサウンドになっています。ほぼカバー、リミックスみたいな感じのソウル系の件曲を大胆にサンプリングした楽曲だったり、70年代、80年代のソウル系ラジオのような感じで構成されています。日本で言えばFENなどを聴いているような感じの演出になっています。

1. Outrun
2. Disco Pinata
3. The Mask (Interlude)
4. Itz Me
5. Something New
6. Keep On Feat Karin Park
7. Limitationz (Interlude)
8. You Got It
9. My Dream Queen
10. Chasing The Clouds Away
11. The Ocean (Interlude)
12. The Long Way Home
13. Imagination (Interlude)
14. Give It All You Got
15. Music & Me
16 . The Timemachine

スウェーデンの女性シンガーKarin ParkによるKeep Onなどはビュークが登場しなければ無かったような曲です。彼がやっているのはレトロなダンスミュージックという訳でもなく、昔ながらのポルノのサウンドトラックとして流れてくるような音楽という事で、それらを最新のエレクトロニクスを駆使して自分流によりダンサブルに再構築したサウンドになっています。

ですから古臭さはさほど感じられません。細かい所で昔には無かったような細工が施されているからですし、音源も最新のものが使われています。サンプリングは昔のものでも、プログラミングセンスがレトロ感覚をかなり洗練させています。今回はかなりディスコレトロな雰囲気はありますが、音がとてもクリアで、地上アナログ放送を4Kで見ているような感覚があります。

Outrun
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[20191228]

Ralphorama!
(1998/07/14)

Ralph Myerz商品詳細を見る


Ralph Myerz and the Jack Herren Band改め、Ralph Myerz名義で2008年にリリースしたファーストアルバムです。ほぼErlend Sellevold の一人プロジェクトになっており、ゲストがボーカルで参加するという内容になっています。やっている事はRalph Myerz and the Jack Herren Band時代とほぼ同じで、アシッドジャズ、ビッブビート、エレクトロニクスがミックスされたスタイルになっています。

1. Welcome (Intro)
2. Hello!
3. Sometimes
4. Prison Break
5. All Night Long
6. The Dancer
7. Montana (Back In The Days)
8. Grey Goose
9. We Dont Give A Fuck
10. Shit Talkin
11. Summertime Heat
12. My Darling
13. Smokey
14. We Dont Play
15. Heatwave (Summersong)
16. Out Of Reach
17. Stormy Weathers
18. Angel
19. Sandviken (Echoes From The Past)
20. Etakeh (Outro)

DJ、ラッパーも参加しているのでヒップホップ色もありますが、ディスコ、ブラコン、R&Bなど、ブラックミュージックのオンパレードになっています。ノルウェーにいながらモッズ感覚が備わっていて、それでいていろんな時代のブラックミュージックに精通しているからこそ出来る独自のモッズカルチャーを現代的に表現しています。

一人プロジェクトになっているので、よりプログラミング命になっていますが、DJ感覚と言いますか、フレーズの構成が見事なくらいにダンザブルに仕上がっています。エスニックな感じとヒップホップの鈍臭い感じもしっかり表現しながらも、洗練された編集感覚で鋭利な卓越したアレンジに仕上げています。アメリカの現役ヒップホップアーティストには真似出来ないようなくらいにブラックミュージックに精通しています。素晴らしい。

Welcome (Intro)
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[20191228]

Sharp Knives & Loaded Guns
(1998/07/14)

Ralph Myerz & The Jack Herren Band商品詳細を見る


2006年のアルバムでRalph Myerz & The Jack Herren Band名義では最後のアルバムになります。この後はRalph Myerz名義になります。Ralph Myerzもプロジェクト名ですから、短くした方が覚えてもらいやすくなります。曲調はロック色、ポップ色が出てきました。これは脱アシッドジャズなのかと思ってしまいますが、コーデュロイも歌ものになってロック色を打ち出した感じに似ています。つまりはコーデュロイの影響が強いようです。

1. Kill The DJ
2. Deepest Red
3. Don't Play Rock
4. Hello Cleveland!
5. 1982 Robotdance
6. Loveland
7. Casablanca Gold
8. The Teacher
9. Boombox Breakdown
10. Last Train To Slim City
11. Hello Cleveland! (Live)
12. Don't Play Rock (Live)
13. Casino (Live)
14. Nikita (Live)

Don't Play Rockなんて自虐的な曲もありますが、ロック、特にブリットポップが強めのエレクトロニカになっています。エレクトロニクス色が強めなので、欺かれがちですが、これは紛れもなくアシッドジャズとしての進化の道を進んでいます。私はコーデュロイが大好きなのでこの感覚がよく理解出来ます。ブラックミュージックの扱い方がモッズライクなエレクトロニカなのです。

ヒップホップっぽい感じもありますが、ラップはありません。ビッグビート的なスキャットがあるくらいです。これも私の好みであります。ストレートにソウルフルな曲もセンスがいいですし、テクノファンからも支持されるようなスタイルを持ちながら、ヒットチャートスタイルとは無縁の私の好みも刺激してくれる、素晴らしいバランス感覚のミュージシャンだと思います。ノルウェーのバンドとは思えないくらいのクォリティです。

Kill The DJ
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[20191227]

Your New Best Friends
(1998/07/14)

Ralph Myerz & The Jack Herren Band商品詳細を見る


2005年のアルバムです。アシッドジャズをもっと砕いてソウルやエレクトロニカ、ダヴなどの味付けを盛り込んだダンサブルな作品に仕上げています。ゲストボーカルを使ったボーカルトラックが数曲あり、レディオヘッドやディスコなどオルタナエレクトロニカ、ネオアコみたいな感じを演出したり多種多様な内容になっています。

1. Kill The Habit
2. Natasha 75
3. L.i.p.s.t.i.c.k
4. Dubspace
5. My Private Night
6. Dr. Lovemuscle
7. Vendetta
8. Waiting for You
9. She was Here
10. Escape From the Island
11. Bergen
12. So Me

総じてエレクトロニカのスーパーマーケットみたいな、可能な限りの演出可能な様々なスタイルをオシャレに表現しています。バンドと銘打っているだけあって、メンバーも増えて、というかゲスト扱いなのか、メインメンバーなのかわからない感じですが、パーマネントメンバーが加わって、表現力も増してきています。

全体的にはプロペラヘッズみたいなスパイもののような感じのビッグビートという印象が強いのですが、もっとオシャレな感じにまとめ上げているセンスが光ります。歌ものも素晴らしい曲に仕上がっていますし、作曲能力が桁違いなエレクトロニカを聴かされている感じです。曲が良い上にアレンジの幅もセンスも見事ですから、申し分ありません。

Kill The Habit
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[20191226]

A Special Album
(1998/07/14)

Ralph Myerz & The Jack Herren Band商品詳細を見る


ノルウェーのデュオRalph Myerz & The Jack Herren Bandの2003年のファーストアルバムです。バンドと銘打っていますが、Erlend Sellevold とTarjei Strømの二人組です。ほぼ二人によるプログラミングに、少しばかりゲストがバックアップしています。手法としてはビッグビートであり、音楽的なスタイルとしてはアシッドジャズです。

1. Here Is Love
2. Nikita
3. Casino
4. Think Twice
5. You Never Come Closer
6. A Special Morning
7. Feel It
8. Funky Biznizz
9. Savannah
10. Lullaby

かなりグルーヴィーなアシッドジャズをプログラミングだけで見事に作り上げています。ここまで滑らかに、ファンキーに仕上げるというのもセンスでしょうし、ビッグビートならではのフレーズサンプリングの選択もセンスを感じます。実際にこれがバンド演奏だったらとしたら、相当かっこいいバンドだと思いますし、こういうバンドにはお目にかかりたいです。

実際にこのくらいの演奏が出来るバンドはいるでしょう。しかし、これがバンド演奏じゃ無いというのがキモであり、サンプリングじゃないと得られない空気感というのもあります。全く同じには演奏出来ないでしょうし、出来たとしても同じ印象は得られないでしょう。この微妙な違いこそが、プログラミングする意義があると思いますし、もうそういう時代なのです。

Here Is Love
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[20191225]

ピアノによる弾き語り風のネオクラシックな合唱曲です。
歌を強調する為にシンプルなアレンジに心がけました。


[20191224]

Exotic Interlude
(1998/07/14)

Homelife商品詳細を見る


2009年のアルバムで現在までの最新作になります。この後は新作が出ていないので解散しているかもしれません。メンバーが減った事でスタイルも大きな変化が起こっています。フォークロックになっているのです。レイドバックしているというか、ギターの弾き語りに幾つかの音を重ねているだけになっていますが、そこにはシンセも使うところがこだわりの無さが伺えます。

1. Circles
2. Along The Verge
3. Sunday Streets
4. Lincoln Square
5. Exotic Interlude
6. Lazy Man
7. Everywhere
8. More Wine
9. Atlas
10. Trapdoor

Anthony Burnsideの一人プロジェクトみたいになっています。バンド演奏というより、弾き語りが中心で、そこに数名で音を重ねています。しかもフォークロック。スタイルを全く違うものにするのにも躊躇が無いようですが、流石にここで活動停止になってしまいます。バンドだったからジャズ的な展開もありましたが、バンド形態が崩壊したら弾き語りになるのは理解できますが、曲調も全く違うものになるというのはHomelifeを名乗る上でどうでしょうか。

多種多様なバンドではありましたが、ここではフォークロックに特化しています。全て歌ものでポップですし、ティンパンアレイみたいな作風になっているし、底が知れませんが、ここで終わってしまったら全てが終わりです。最近では珍しいくらいユニークなバンドだっただけにもったいない事であります。

Circles
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[20191223]

Guru Man Hubcap Lady
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。ドラムループ、シンセ、サンプラーも使いながらも、ストリングス、ホーン等生演奏も大人数でやっています。ジャズ、ファンク、サルサ等、多種多様な音楽性でモンドな雰囲気を作り出すというスタイルを貫いています。かなりシンプルに、ポップになっていますが、リズム等結構複雑です。

1. Roman Foam
2. Guru Man Hubcap Lady
3. A Casa (The House)
4. Harder
5. The Lantern
6. Heaven Knows
7. Banjo
8. Lowdell Is Missing
9. April Sunshine
10. Windytreehouserollerdisco
11. Big Tree
12. Strangers

ジャズ的なセッション感覚を持ちながら、デジタルサウンドを躊躇無く取り入れるあたり、新しい世代のバンドだと思います。マッドチェスターの残党だと思えば当然の事なのかもしれません。レゲエなどトロピカルなリズムを多用しているので、全体的にコミカルなノリになっています。

コミカルですが、演奏テックニックは抜群なので、本気でやっている感が又ユニークです。テクノ系とは無縁の音楽ですが、デジタルサウンドが平然と鳴っていて、懐の深さが伺えます。多様性のある音楽ですが、それが混じり合っているからこそ面白いのであって、古い手法も混血する事によって新鮮さを感じさせる事が出来ます。

A Casa (The House)
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[20191222]

Forkbeard Fantasy's Frankenstein
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。Forkbeard 博物館で上映される映画のサウンドトラックとして制作されています。ですから、いつもと違う感じの始まり方になっていますし、フュージョン的な演奏もありますが、どこかミュージカル的な演出になっています。どこか冗談っぽい感じがしますが、大真面目にやっているみたいです。

1. Upstairs With Mary
2. David G. Scrivener
3. Laboratory
4. Dance Of The Body Parts
5. Through The Eye
6. …And So We Carried On
7. Fabulous Creation
8. Igor
9. Age Of Science
10. Insults And Ignominies
11. In The Parlour With Mary
12. Scriveners Waltz
13. Igor Organ
14. Bottle Face Oxygenated Consequences Of The Gibbous Moon
15. Spark Of Life
16. New Monsters
17. Bonus #1
18. Organ Bonus
19. Insults And Ignominies Bonus
20. Friends Bonus
21. Seaside Bonus
22. Watery Belchy Bonus With Wok And Balls
23. Madwaltz

歌もスキャットになっているので、映画で使われるジャズ的なアレンジ、やはりモンドな雰囲気を持っています。フィールドレコーディングっぽい音源はありますが、サンプラーは使われていないようです。フランケンシュタインの映画なので、それっぽい感じの曲調ですが、どこかとぼけた感じがあります。

映像は見ていませんが、音楽からはホラーな印象は受けません。どこかサイコな感じの映画なのかもしれません。子供が楽しめる博物館のようですが、少し普通の博物館とは違う内容ですし、上映している映画もユニークな作品ばかりです。なので、このアルバムの音楽もなんとか納得するものがあります。

Full Album

[20191222]

Flying Wonders
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。Ninja Tuneからのリリースになっています。リズム隊はサンプリングを中心に構成されるようになり、生ストリングス、パーカッション、ギター、歌などが絡んできて、フュージョンバンドというよりは、ファンクバンドのような演奏に変化してきました。ダヴ的なリズムがあったり、サルサなどのトロピカルな雰囲気、程よくポップです。

1. Flying Wonders
2. Buffalos
3. Try Again
4. Seedpod
5. Fair-Weather View
6. Steps-Tone
7. Fruit Machine
8. D.Ex.1
9. Mai Beshe Peeinal Dosta
10. Too Fast
11. Wonderly
12. Untitled

シンセ、サンプラーの多用、シンプルになりジャズよりかファンクに近いアレンジ、モンド感も増して多少おしゃれになっています。マンチェスターにはまだこれほどマッドなミュージシャンが育まれていたのですね。ジャズ色もフュージョンよりビッグバンド的になったり、多種多様です。ジャムセッション的な演奏も健在です。

曲をシンプルに分かり易くした事によって、プログラミングも導入し易くなっています。メンツの事情もあるでしょうが、それにより作風にも変化が現れています。シンプルになった事により、歌も入れ易くなっています。それでもこの異端な存在感は揺るぎません。マッドチェスター健在というところです。ブラジルのニュートロピカリズムと言っても信用されるかもしれません。

Flying Wonders
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[20191221]

Cho Cho
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。ブレイクビーツなノリを出しながらもまだフュージョン的なジャズ的な演奏となっています。しかし、サザンロック的なポップさが出てきています。サザンロックというとカントリーロックの印象がありますが、クルーセーダーズ等のフュージョン系ともクロスオーヴァーしているところがあります。

1. Petrol Laces Out Among the Stars
2. Zeds
3. Haddow's Gizz
4. Tractor Chain
5. Mad Waltz
6. Last Fair Deal
7. Cho Cho
8. Lahiri Mayasaya
9. Thief
10. Nervous
11. Unknown

ファンク等のブラックミュージックと白人的なA.O.R.感覚が混じったフュージョンって、意外とサザンロック的だったります。というか、オールマンのようなサザンロックグループがフュージョン的な解釈も取り入れるようになったので、サザンロックバンドがフュージョン系、A.O.R.化することが多かったので、サザンロックといっても多種多様でありました。その感覚に近い感じでデジタル系ともミクスチャーしています。

歌ものも入っていたり、かなりポップな感覚になっていますが、アドリブっぽい演奏とか、ジャズ、フュージョン感覚の演奏になっています。つまり、デジタル環境でも展開がフリーに広がっていくのです。つまり、打ち込みと言うよりデジタル機器を生演奏しているような状況だと思います。ループも手動で出しているような感じです。ですからミニマル感覚にならない、ライブ演奏のような許容性を持っています。

Zeds
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[20191221]

Homelife
(1998/07/14)

Homelife商品詳細を見る


イギリスのバンドHomelifeの98年のファーストアルバムです。ブレイクビーツ感覚のアレンジにフュージョンライクな演奏を繰り広げています。ドラムンベースにフュージョン的なアレンジで近未来的なスタイルはこの時の流行りではありましたが、あくまでもそれは打ち込みの世界であって、バンドとして表現しようとするのは珍しいと思います。

1. Ray Or Roy
2. Whitefire
3. Firefly
4. Steely
5. You Have A Problem
6. Homelife
7. Off Crutches
8. Hit The Ground Running
9. Eleven Till Seven
10. Longday
11. Old Burst
12. The Match

バンドメンバーは不確定なくらいに複数います。ゲスト的な存在も含めるとどれが実情的にメンバーなのかはこの時点では掴みにくいです。プロジェクト的なバンドだと思っていいと思います。不足しているメンバーを打ち込みで補っているような感じです。アコースティック楽器など、ジャズバンド的な雰囲気も出しながら、この作品ではフュージョンライクになっています。

フュージョンライクですから演奏面では申し分ありません。しかし、ブライクビーツ的な表現も持ち味として持っているので、バンドメンバーとしてデスクトップも考えているくらいの新しい感覚を持っています。ですが、演奏面ではフュージョン黎明期のようなクリスタルな感覚も持っていて、モンドっぽい雰囲気に仕上がっています。とてもユニークですが、打ち込みだけのドラムンベースよりもエモーショナルでかっこいいと思います。

Firefly
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[20191220]

ロックとジャズの融合を試みてジャズロックが生まれましたが、そこにファンクの要素をマイルスが取り入れてフュージョンとして完成しました。今回はファンクの部分を強調した曲になっています。

アナログ時代のfなくは生々しいほど人間的なルーズなグルーヴを持っていました。そのグルーヴにエレクトロニカの要素を加えてデジタル感も加えて、これまでに無かったような感覚のファンクロックを作りました。


[20191219]

Good Sad Happy Bad
(1998/07/14)

Nite Jewel商品詳細を見る


2015年のアルバムで、Shapesを率いてのオリジナルアルバムとしては最新作になります。この後はサウンドトラック等を手がけるなどマルチな活動をしています。パンク、ニューウェイヴ的なノリのアヴァンギャルドポップはよりポップになっています。サンプリングも多用していますが、バンドスタイルの演奏になっているからです。

1. Sad
2. Relaxing
3. Dreaming
4. Sea Air
5. Thinking It
6. Crushed
7. O Baby
8. Waiting
9. Unity
10. Peach
12. La Poison
13. Hazes
14. Suffering

単約的な短いリフレインのミニマリズムになっていますが、ヒップホップとは違った、ニューウェイヴ的な単約です。この違いは大きく、ヒップホップに馬鹿されていない若者がいると言うだけで嬉しくなります。サンプラーはテクノ系のミュージシャンによって発展していきましたが、ニューウェイヴのミュージシャンがこなしていたらこうなったと言う感じになっています。

かといって、ヒップホップの歴史は通過していますから、デジタル処理の手法も知っていて、だからこそ古臭く感じさせないセンスを持っています。80年代にオルタナと呼ばれていたバンドはこんな感じだったと思います。オルタナもニルヴァーナに馬鹿されたと言ったら語弊があるでしょうか。主流に呑まれない進化を遂げた音楽があってもいいじゃないですか。

Sad
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[20191218]

Never
(1998/07/14)

Nite Jewel商品詳細を見る


2012年のアルバムです。マルチでは無いサンプリングの調性の悪さを逆手に取ったアヴァンギャルドポップを極めて、デジタル色も巧みに演出して更なる進化を遂げています。現代版ディーヴォのような感覚もあり、新しい感覚のテクノポップを構築しています。もっとリッチなサウンドにも出来る環境も持っていると思いますが、あえてそこにはいかない天邪鬼な感じがいにしえのロックミュージシャンらしくて良いです。

1. Easy
2. Never
3. Waste
4. Slick
5. OK
6. Low Dogg
7. Holiday
8. Heaven
9. You Know
10. Glamour
11. Top Floor
12. Fall
13. Nothing
14. Nowhere

シンプルなサンプリング音源を生演奏しているような雰囲気があります。Shapesによるバンド演奏と言う事でしょうが、バンド演奏に聴こえないところが又シュールです。フレーズにあった音源を使うのが常ですが、合わない音源を使うことで生まれる不思議な感覚を狙っているとしたら、それは合っていると言うことになるのでしょう。

ニューウェイヴ、ツートンブームのような極端にシンプル化させる事で、アヴァンギャルドでもポップに聴こえると言う手法、シンプルなので、難解にならずに、不協和音でも正解のように聴こえる不思議さ、現在の音楽シーンには異端児のような存在ですが、アウトロー的な存在感がロックの本来のスタンスだと思いますし、フロア向けでは無いのに踊れると言う不思議なパンクテクノです。

Easy
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[20191217]

Jewellery
(1998/07/14)

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イギリスの女性シンガーソングライターMica Leviの一人プロジェクトMicachuの2009年のファーストアルバムです。このアルバムではバックバンドのThe Shapesとジョイントしている楽曲も含まれています。ドラムのMarc Pell、キーボードのRaisa Khanが加わるだけなのでトリオ編成となります。Rough Trade Records からのリリースなので、インディーズといえども老舗からのデビューとなっています。

1. Vulture
2. Lips
3. Sweetheart
4. Eat Your Heart
5. Curly Teeth
6. Golden Phone
7. Ship
8. Floor
9. Just In Case
10. Calculator
11. Wrong
12. Turn Me Well
13. Guts

スタイルとしてはパンキッシュなニューウェイヴ、グランジっぽいアヴァンギャルドポップになっています。サンプラーも多様していて、型破りなのにとても痛快なくらいにポップです。80年代にはこういう感覚のニューウェイヴは多かったのですが、最近ではリバイバルでも見かけません。こういう切り口を若い人達がやると言うのは良い傾向だと思います。

グランジっぽさもあるので、レトロ感覚にもなっていませんし、個性的なので新しさも感じます。こう言うバンドがどんどん出てくるとシーンも活性化されると思います。イギリス的だとも思います。アメリカからまず出てこないタイプです。イギリスでも最近はいなかったタイプなので、これが売れてくると面白くなると思います。

Vulture
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[20191216]

フュージョンをレイドバックさせる過程でフォークロックに行き着きました。
普通にフォークロックするより違った雰囲気になっていると思います。


[20191215]

Real High
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。80年代リバイバルも極めていくと、80年代を引きずっている90年代初期の感じにまでは進化しています。外部ブレインも交えているのか、引き算のアレンジも出来るようになっています。それでも真似事の領域は出ておらず、これもレトロ感覚な曲作りに他なりません。

1. In The Nite
2. Had To Let Me Go
3. 2 Good 2 Be True
4. Real High
5. The Answer
6. I Don't Know
7. When I Decide (It's Alright)
8. Who U R
9. Part Of Me
10. Obsession
11. R We Talking Long

レトロ感覚ではありますが、ヒットチャートに入り込めるだけの力はつけてきたと思います。レトロ感覚の音源だけにこだわらず、引き算のアレンジも出来る事から現在でも通用するような楽曲を作れるようになっているからです。後は売り方です。現在のオーディエンスのニーズを考慮しながらマーケティングしていけば多少は売れるようになっていけると思います。

80年代へのオマージュは結構ですが、それを現在でも通用するように展開していくセンスを磨いていかなければなりません。それが今後の課題となるでしょう。旦那にばかり頼らずに外部のブレインも活用して戦略を立てていくべきですし、それがより優れた楽曲を生み出す事に繋がるのなら、貪欲に求めていかなければなりません。そこまで望んでいないのならインディーズに埋もれたままでもいいでしょう。素材としての自分をどう活かしていけるかが今後の鍵となるでしょう。

In The Nite
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[20191215]

Liquid Cool
(1998/07/14)

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2016年のアルバムです。ようやくボーカルにたっぷりリバーブをかけても、原音と分離させればいいという技術が使われています。これにより、まったく80年代ポップスそのまんまのサウンドになっています。あくまでも80年代の真似事からは離れないようです。これって最近は少なくなっていますが、新鮮なのでしょうか。

1. Nothing But Scenery
2. Was That A Sign
3. You Now
4. Kiss The Screen
5. Over The Weekend
6. Boo Hoo
7. I Mean It
8. Running Out Of Time
9. All My Life

シンセサウンドもレトロなものを選んで、あくまでも80年代リバイバルの姿勢を崩しません。少しくらいサムシングニューが無いと苦しいのですが、レイヤーの少ないシンセサウンドを選んでいます。歌はちゃんと自分の音域を活かせているので、音楽的なスタイルとしてはいい方向だと思いますが、それならアレンジに多少の工夫が欲しいところです。

レディーガガのような80年代リバイバルでもヒット出来ているのは、派手なファッションと派手な演出によるところが大きいので、音楽的に評価はしていません。それなら派手さの少ない彼女にとって、この選択肢は必ずしも有効だとは思いません。好きでやっているのならしょうがありませんが、旦那のCole M.G.N.も少しは頭を働かせて欲しいと思うところです。

Nothing But Scenery
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[20191214]

One Second of Love
(1998/07/14)

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2012年のアルバムです。プログラミングだけに頼らず、バンド演奏で80年代ポップスのリバイバルを行なっています。流石に前作のような素人的なミキシングでは無く、リバーブは薄めでボーカルを前面に押し出しています。ただ、下手なりにファーストの方が個性的だったと思います。プログラミングも80年代のそれとは違っていましたし、面白かったと思います。

1. This Story
2. One Second Of Love
3. She's Always Watching You
4. Mind & Eyes
5. In The Dark
6. Memory, Man
7. Unearthly Delights
8. No I Don't
9. Autograph
10. Clive

今作ではシンセポップと言うより80年代全般のポストパンクなスタイルを再現しています。再現なので個性的とは言えなくなってしまいました。いろんな部分での成長は感じますが、下手でも個性的な方がロックとしては好感が持てます。80年代の真似事はここで一旦落ちつかせて自分たちでしか作れないようなスタイルに目覚めてほしいと思います。

それなりに味のある歌声だというのが分かりましたので、このポストパンクなソウル系80年代のスタイルをどういうふうに表現していくかが今後の課題だと思います。単なる真似事では今の時代においても新鮮とは感じませんし、レトロサウンドだけにとらわれずに、面白く料理する事は可能ですから、真似事は早めに吸収して飽きるくらいにして、次のステップに進んだ方がいいと思います。

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[20191214]

Good Evening
(1998/07/14)

Nite Jewel商品詳細を見る


アメリカのシンガーソングライターRamona Gonzalezによる一人プロジェクトNite Jewelの2008年のファーストアルバムです。アメリカのシンガーソングライターとしては珍しくシンセポップになっています。しかもシンガーソングライターなのにボーカル弱めの浮遊感のあるシンセポップです。かなり勇気のある事ですが、インディーズだから許されるのでしょう。

1. Bottom Rung
2. Suburbia
3. What Did He Say
4. Weak For Me
5. Heart Won't Start
6. Universal Mind
7. Artificial Intelligence
8. Let's Go (The Two Of Us Together)
9. Chimera
10. Lover

楽曲のほとんどが夫であるCole M.G.N.によるプログラミングになっています。つまり男女デュオによるシンセポップだとすると分かり易いのですが、あくまでもNite Jewelという女性シンガーの作品としています。かなりチープなシーケンサーを使ったような80年代ポップスのリバイバルのようなスタイルですが、歌は80年代でもアンダーグラウンドなニューウェイヴ系な雰囲気です。

ボーカル弱めなのに加えてリバーブたっぷりに誤魔化しているので、尚一層ボーカルが奥に引っ込んでいます。女性ボーカルが主人公なのに、掟破りとでも言えるようなミックス具合です。学生時代の作品なので、そこはご愛嬌なのでしょうが、言葉もはっきり聴き取れないほどの歌はある意味サイケデリックなシンセポップになっています。これも日本のインディーズの影響もあるのかもしれません。

Bottom Rung
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[20191213]

オルガンジャズからフュージョン、ハードロック、ネオアコへと進化していった歴史がありますが、鍵盤系のハードロックを作りました。

アメリカンプログレ的なフュージョン系ハードロックです。


[20191212]

Spear in the City
(1998/07/14)

Bodies of Water商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。またしても独自の進化を遂げています。ロカビリーの要素が加わっています。アメリカンルーツミュージックを独自の解釈で表現する事で、カントリー、ヒルビリーなどのの要素を加え、ロカビリーなフォークロックになっています。

1. Dark Water
2. Here Among You
3. I'm Set Free
4. Hold Me Closer
5. Teachers
6. Spear In The City
7. Heartbeating
8. Echoes
9. The Garden
10. New World
11. Visions Of The Mountain

男性ボーカルを中心にした事で印象もだいぶ違ってきます。全員で歌うのは変わっていませんが、これまでは女性ボーカルが中心にありましたが、女性ボーカルをサポート的な扱いにする事で雰囲気が全く違ってきます。ロカビリーのスウィング感によって曲の印象も違いますし、徹底して人がやらないようなスタイルを追求しています。

デジタル全盛の現在において、ここまでオーガニックなバンドスタイルで、しかも、誰もやらなくなったようなスタイルを堂々と全面に出してながら表現する様はまさにパンクロックです。とてもアナーキーな人達です。過激ではありませんが、時代の虚構に真っ向から勝負している姿は爽快であります。

Dark Water
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[20191211]

Twist Again
(1998/07/14)

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2011年のアルバムです。どんどん進化して洗練されるようになってきました。もうゴスペルのスタイルにもこだわっていません。ロック色を出しながらもポップになっています。アメリカンポップスのようなポップの演出、トロピカリアからの影響も多少あるのかもしれません。

1. One Hand Loves The Other
2. Triplets
3. Mary, Don't You Weep
4. Open Rhythms
5. Rise Up, Careful
6. Ever With Us
7. Like A Stranger
8. Lights Out Forever
9. New Age Nightmare
10. In Your Thrall Again
11. My Hip Won't Let Me
12. You Knew Me So Well

フォークロックなどのアクの強さは無くなってアメリカンポップスの上品な感じになっています。どちらにしてもアメリカンルーツミュージックに根付いていると思いますが、他の人がやるような事にならないのがこのバンドの一番の魅力であり、良さだと思います。売れようとしてポップになっているのでは無く、やりたい事をやりながらポップになっていると言う事が重要です。

アメリカンポップスといっても、バートバカラックのようなボイシングになっていないというのも好感が持てます。あくまでもロックとして手法を拝借している感じです。どこかパンクっぽい感覚も持っていて、そこがブロンディーっぽさを感じさせます。そこが、これほどさわやかな感じなのに優等生っぽく感じさせないところであり、ある意味、時代に対するアンチテーゼ、アナーキストなのかもしれません。

One Hand Loves The Other
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[20191210]

A Certain Feeling
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。フォークロックの要素が全面に出ていてゴスペル色はデフォルメされています。それでもサビは全員で畳み掛けるという流れは変わっていません。つまり様式は保ちながらでもゴスペルっぽく感じさせないように進化しているのです。初期のパンクっぽさもあったディキシーミッドナイトランナーズのような感じです。

1. Gold, Tan, Peach, And Grey
2. Under The Pines
3. Only You
4. Water Here
5. Keep Me On
6. Darling, Be Here
7. Even In A Cave
8. If I Were A Bell
9. The Mud Gapes Open

ロック色が強くなっていますが、それはサザンロック、カントリーロックのような泥臭さを彼らなりに表現していると思います。アメリカと言っても広いですし、地方で独自に育つ音楽があってもおかしくありません。しかし、それがメジャーとして出てくると割礼を受けて一般化した陳腐なものにさせられる事が多くあります。インディーズの彼らはそれを免れられると言う事で、独女の音楽性を存分に育てられています。

インディーズでも個性が薄ければそれほどメジャーとの違いが感じられる事はありませんが、ここまで強烈に個性的なバンドだとインディーズとしての良さが際立って感じられます。個性的だけど、アメリカ人にとって嫌いなものではありませんし、逆にアメリカ的な部分を強調しながら個性を発揮しています。それが時代が忘れている部分である為に目立つだけです。こういう意志の強いバンドが現在の流行に真っ向から勝負している姿は圧巻です。これこそロックのあるべき姿です。

Gold, Tan, Peach, And Grey
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[20191209]

Ears Will Pop & Eyes Will Blink
(1998/07/14)

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アメリカのバンドBodies of Waterの2007年のファーストアルバムです。ゴスペルチックなソウル系バンドですが、ディキシーミッドナイトランナーズのようなアイリッシュソウルを彷彿とさせます。メンバーは女性シンガーでオルガンのMeredith Metcalf とギターのDavid Metcalf の夫婦を中心にドラムのJessica Conklin、ベースのKyle Gladdenの四人組です。歌は全員でとります。

1. Our Friends Appear Like The Dawn
2. These Are The Eyes
3. It Moves
4. I Guess I'll Forget The Sound, I Guess, I Guess
5. I Heard It Sound
6. Doves Circled The Sky
7. Roar, Roar, Roar
8. Here Comes My Hand
9. We Will Be Apart
10. It Is Familiar
11. We Coughed Up Honey
12. I Turned My Face
13. We Are Co-Existors

抑揚の激しいゴスペル的なスタイルをロック、ソウルなスタイルと融合させたスタイルで、ホーンセクションやストリングスを加える事でディキーミッドナイトランナーズっぽい感じになっています。とてもオーガニックな感じのするバンドであり、最近ではとても珍しいスタイルだと思いますし、過去にもディキシーくらいしか思い浮かびません。

静かに歌う部分と全員で畳み掛けるように激しく歌う対比が全体的に繰り返されていて、それが特徴とも言えます。本人たちはブラジルのトロピカリアに影響をうけているような事を言っていますが、とても個性的なバンドだと思います。インディーズだからこそ許される部分もあると思いますが、ゴスペル系は誰でも好きなスタイルだと思いますし、現在のアメリカでも十分に人の心を掴める音楽だと思います。

Our Friends Appear Like The Dawn
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[20191208]

Big Red Machine
(1998/07/14)

Big Red Machine商品詳細を見る


アメリカのデュオBig Red Machineの2018年の現状唯一のフルアルバムになります。マルチプレイヤーとプログラミングのAaron Dessnerと歌とプログラミングのJustin Vernonの二人組です。それぞれソロでも活動している二人ですが、曲のスケッチを送信し合いながら結成に至っています。このプロジェクトが今後も続いていくのかは分かりませんが、アメリカらしいストリートロックになっています。

1. Deep Green
2. Gratitude
3. Lyla
4. Air Stryp
5. Hymnostic
6. Forest Green
7. OMDB
8. People Lullaby
9. I Won't Run From It
10. Melt

曲調はブルーススプリングスティーンのようなストリートロックですが、そこにプログラミングされたエレクトロニクスとストリングスを加えたりして現代的なストリートロックを再構築しています。生演奏している部分もあり、基本はストリートロックです。ストリートロックとデジタルサウンドは異なるジャンルのようにも感じますが、フォークトロニカと言う概念がある現在、あり得ない事ではありません。

ちゃんとストリートロックとして認識出来るスタイルですし、デジタルアレンジが邪魔しているどころか、オールドウェイヴなストリートロックに古臭さを感じさせない効果をもたらし、尚且つ、もっとかっこ良くなるようにバックアップする役目にもなっています。何で今までこんな音楽が無かったのか不思議なくらいに蜜月な関係になっています。アメリカらしいスタイルを現在進行形に出来る魅力的な作品になっています。現在のアメリカのヒットチャートに比べてもかなり良質なロックが形成されていると思います。

Deep Green
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