2017年のアルバムで現在までの最新作になります。前作からは8年ぶりとなり、前作で一旦終止符を打っていたので、この後も新作が出るかは不明ですが、8曲目までが最新作であり、それ以降はベスト的なこれまでの曲が収録されています。Ambientと銘打っていますが、アンビエントさは雰囲気のみで、いつもの感じのスタイルになっています。
1. C8 90
2. Sine Song 5
3. Stay Home
4. Wow
5. Hello Ambient Wash
6. Flutter
7. Ltl
8. A7 94
9. P Phase S-T
10. W30
11. Pull Dub
12. Part Orange
13. Slow Cushion
14. Scary HH loop
15. Echo Lake
16. Overheated Living Room
チープな雰囲気の音源にはこだわっているようで、そこは再現していますが、最新の機材で制作しているので、以前のとぼけた感じにはなっていません。8kの画像で16ミリ的な映像を作るなら、それなりのエフェクト処理が必要となりますが、本当の16ミリの粗さを再現するのは難しいのと同じです。前作のようなダブ的な感じやシューゲイザーっぽいエフェクトも除外されたような爽やかな音源になっています。
電子音が多くてサンプラーは少なめのようで、初期の頃のスタイルに戻っていながらも洗練されている感じです。エレクトロニカの中でも異色な存在とも言えますし、それでいてどこかポップで親しみやすいサウンド、これが特徴でしたが、その感じに戻っています。なので再びDub Tractor名義を復活させたのでしょう。ミニマルとアンビエントを重ね合わせたような内容になっています。
Full Album