2012年のアルバムです。これまでの中でも一番多くのミュージシャンが参加しており、ロックな作品になっています。しかもフォークロックな内容ではなく、ブルースロックの部類になるでしょう。ホーンセクションを強化しておりますが、結構鍵盤楽器が活躍している感じがあります。鍵盤が入る事でフォーク色が薄れるという現象ですが、そこでアコースティックギターが頑張っていればフォーク色は出せると思いますが、エレキギターが中心になっています。
1. Before We Turn To Dust
2. Miss Her When I'm Gone
3. Bam Bam
4. Live It
5. Drop Down
6. To Be Born
7. Rocksteady
8. In Your Pocket
9. Lucky Man
10. Innocent Spring
歌自体がブルースであり、それによってアレンジはロック的であり、リズムアンドブルースなグルーヴを持っています。カントリーロックに近い雰囲気もありますし、70年代の南部の雰囲気が漂っています。しかしアーバンなSean Hayesaのセンスが泥臭さをなんとか都会的な雰囲気に変えています。ロックにしろ、フュージョンにしろ、都会的に聴こえても南部の黒人
音楽 の要素を入れるという70年代特有のセンスが漲っています。
このセンスってアメリカ特有のものであり、イギリスやヨーロッパ圏では発生していません。ヨーロッパでは違う混じり方をするものです。アメリカではどんなに都会的なアレンジにしても、黒人のミュージシャンによって、どこかに南部のエッセンスを隠していたりしていました。それを白人のミュージシャンで再現している感じです。これって現在では珍しい事ですし、アメリカで育った人でないと出せないものでしょう。彼の最高傑作であり、一番かっこ良いい作品になっています。
Before We Turn To Dust
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