オーストリアのデュオAttwengerの90年のデビュー作品です。メンバーはアコーディオンのHans-Peter FalknerとドラムのMarkus Binderの二人組です。ポルカなどの民族
音楽、つまりご当地フォークソングをパンクっぽい感じで演奏しています。後にヒップホップなアレンジも加えるようになっていきます。
Bei Uns Dahoam
Thurlhofer
Goaßbedlbaunbuam
Auf Da Oim Gengan Di Kia
Landla / Schleiniga
Polka Franze
Hoits Eing Zaum
Di Kia Gengan Auf Da Oim
これはミニアルバムで、ヨーロッパ各地のフォークソングのカバーですが、ドラムがロック、パンクしています。70年代後半から出てきたパンクロックもポストパンクの流れから衰退していきますが、90年代になる頃にはコアパンク、メロディアスなメロコアパンクとなって、形を変えてリバイバルされていきます。それらとは別物ですが、メロコアパンクが許されるなら、伝統的なフォークソングをパンクにアレンジしても問題ないわけです。
お年寄りなどから幅広い人達に親しまれている
音楽がロックなアレンジで若者にも親しめるようになっている為、より多くの人達に受けそうですが、流石にローカルな人気にとどまってしまうのですが、後のフォークトロニカにもつながる発想なので、再評価すべき人達だと思います。アコーディオンとドラムだけというスタイルもユニークですし、伝統的な
音楽に新しい命を吹き込んでいます。
Thurlhofer