91年のアルバムでファーストフルアルバムになります。全曲オリジナルを揃えてきました。しかし、フォークとパンクというコンセプトはしっかり確立しています。歌詞はオーストリアの方言を使った癖のある言葉になっていて、スラングのようなニュアンスを持っていて、オーストリアの人でも意味不明な感じになっているようです。
1. Abersee
2. Wi Schne
3. 1+ 2, 3
4. Sunnseitn
5. Tanz
6. Schick
7. Drei 4
8. Goaß
9. Da Stia
10. H.E. Zaum
11. Kreuzpolka
12. Hob Mi
13. Hochtief
14. Magazin
15. Franze
16. He - U
17. Brakpo
18. De Kia
歌は二人で歌っていて、楽器はドラムとアコーディオンのみです。しかし、それだけではステレオ空間は埋まらないので、ドラムとパーカッションを多重録音、アコーディンも伴奏とメロディーを同時に演奏出来ますが、あえて別々に録音してトラック分けしています。それでデュオというハンディを埋めています。まるでヨーロッパのパブで歌われているかのようなパブロックになっています。
パンクと言ってもトイドールズのような軽快な感じになっています。ヨーデルのような歌い方も出来ますし、ヨーロッパ全土のフォークソングを網羅しながらもパンクのような芝居風の歌い方、メロコアのような軽快感、ヒップホップも心得ている感覚、それらが独自のユニークなスタイルに結びついています。演奏力も正確で安定しており、表現力も持ち合わせています。おそらく昔からのフォークファンにとっては不良の
音楽のように感じられるかもしれませんが、若い人にとっても馴染みにくいものかもしれません。でもこの潔さは不快ではありません。
Abersee