92年のアルバムです。歌はもうパンクになっていて、フォーク調なのはアコーディオンだけになっています。パンクだけじゃなくラップ調な歌い方でもあります。単語だけ叫ぶような、これもパンク的なのですが、ラップのイメージも持っていると思います。しかし、ラップのように単調では無く、パンクのようなスリーコードの流れに沿っています。
1. Kat3
2. Rahm
3. HiAso
4. Bian
5. Summa
6. Dramas
7. Pomaliger
8. I&Du&NuAmau
9. Gibim
10. Feda
ドラムはもうずっとパンクしています。ロカビリー的とも言えます。スウィングしているから3拍子なフォークソングにも対応出来るからでしょう。言葉も訛っていて演劇的なのでジョニーロットンっぽいし、軽快で明るい感じはトイドールズのようです。アコーディオンとドラムだけの演奏ですが、エフェクターをかけた音を被せていますので、別の楽器が混じったような効果をもたらしています。
アコーディオンの音はどうしてもパンクにはなりませんので、フィルターやフェイザーをかけたりして音を歪ませる事でロックやデジタルサウンドっぽいイメージも演出しています。真面目にトラッドフォークもこなせる人達なのでしょうが、パロディー精神や反骨精神も反映させた演奏になっています。そこは純粋なフォークファンには受け入れられないかもしれませんが、市民の
音楽であるフォークソングに新たな息吹をもたらした事は評価すべきです。
Kat3