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SAMARQANDというアーティスト名にて音楽配信をやっております。曲は、Eggsと SoundCloudというサイトにて無料でストリーミングが出来ますので,そちらにてご鑑賞下さい。リンクを貼ってありますので、お手数ですが、そちらをクリックして下さい。
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[20200630]

Duck & Cover
(1998/07/14)

Reverse Engineering商品詳細を見る


スイスのヒップホップグループReverse Engineeringの2005年のファーストアルバムです。エレクトロニカ多めのヒップホップという感じで、歌の部分がラップなので、それ以外の部分は電子音が結構入っている。メンバーはAlain Decrevel、David PiefftとDJ G-Bartの三人組です。ヨーロッパ系のヒップホップはアメリカのそれほど単細胞では無いので聴いていられます。

1. Worldwide Panic
2. Tug O War
3. Brain In A Box
4. A Toaster In The Dark
5. Porcinet
6. This Is Not A Test
7. Soundsystem (Dumbfounded)
8. Earth Vs The Flying Caquelons
9. Concrete Evidence
10. Clarity
11. Doctor Wagner
12. Attack Of The 50 Ko Creatures
13. Transistor Girl

ラップもワンパターンでは無いので我慢して聴いていられます。ある程度音楽的な構造になっているので、幼稚化になりがちなアメリカのヒップホップとは違って多様性があります。ゲストの女性ボーカルをフューチャーした曲ではビュークみたいな感じになっていたりします。DJがいるのでどうしてもヒップホップになりがちですが、基本的にはエレクトロニカ、ブレイクビーツをやりたい集団なのではないでしょうか。

ただ、エレクトロニカにしても、ブレイクビーツだとしてもヒップホップな切り口を持っているので独特な感じになっています。このどっちつかずのファジーな感じが音楽を成長させていく機動力に成り得るのですが、最近はやる事を明確化しないと売れないというジレンマがあり、これも幼稚化の弊害の一つです。どんな曲なのだろうという好奇心よりも、こんな曲だから買うという購買力になっているのです。間違いない安心感に対価を払うのです。

求心力を持ったミュージシャン気質で音楽を聴く人が減っているのです。だから分けが分からない曲が入っていたりすると戸惑ってしまう。この戸惑いを与えられたらミュージシャンの勝ちです。そこから次の展開に入っていけるからです。しかし、そこまでの展望を持ったミュージシャンがあまりにも少なすぎるのが現状です。

Worldwide Panic
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[20200629]

I Was Young And I Needed The Money
(1998/07/14)

Zero dB商品詳細を見る


アメリカ生まれ、ドイツ育ちでイギリスで活動するFlorian SchmittことClifford Gilbertoの一人プロジェクトThe Clifford Gilberto Rhythm Combinationの98年の唯一のフルアルバムです。Clifford GilbertoはStan GetzとAstrud Gilbertoとの私生児という事になっています。その影響なのか、ジャズ、フュージョンの素材を使ったブレイクビーツ、ドラムンベースになっています。それもかなり丁寧に分解されたビッグビートのようになっています。

1. Restless
2. Deliver The Weird
3. I Wish I Was A Motown Star
4. Ms. Looney's Last Embrace
5. A Different Forrest
6. Soulbath
7. Kula World
8. Skippy's First Samba Lesson
9. Earth Vs. Me
10. Giant Jumps
11. Concrete Cats
12. Brasilia Freestylee
13. I Was Young And Needed The Money!
14. Ridiculo

90年代なので、まだブレイクビーツの延命中となります。フュージョン系の素材ではスクェアプッシャーのようでもありますが、それよりもかなり強力で高速でドリルンベースのようでもありながら、最終的にはポップにまとめ上げるという離れ業をやってのけています。ジャズ素材はスウィングしている素材をフレーズサンプリングしながらもドラムンベースにまとめ上げるという見事な編集をこなしています。これだけで終わるような才能ではありません。しかし、ブレイクビーツの終焉と共に消えていっています。

アルバムタイトルも素晴らしい、ロックンロールやならず者といった印象を植え付けながらもジャズだというこのギャップ。しかし本人はこの作品をロックンロールだと呼んでいます。ジャズなフレーズサンプリングと細かく刻まれたドリルンベースの組み合わせ、そして久しぶりに聴いたレコード針の擦れる音。これもループさせているので不自然ですが、その不自然さがサンプリングミュージックの真骨頂であります。もう少し早い時期にリリースされていたら時代の寵児となっていた事でしょう。スクェアプッシャーやエイフェックスツィンの次の担い手になっていたに違いない逸材です。これだけで終わってはいけない才能です。素晴らしい。

Restless
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[20200628]

Bongos, Bleeps & Basslines
(1998/07/14)

Zero dB商品詳細を見る


イギリスのエレクトリックデュオ、Zero dBの2006年の唯一のフルアルバムです。後はEPとかリミックスしか残していません。プロデュースやリミックスをこなしていたChris VogadoとNeil Combstockからなるデュオで、ブレイクビーツにラテン系のリズムを取り入れているのが特徴的です。

1. A Pomba Girou
2. Bongos, Bleeps & Basslines
3. Conga Madness
4. Know What I'm Sayin'
5. Coisa De Gringo
6. Anything's Possible
7. Te Quiero
8. On The 1 & 3
9. Sunshine Lazy

使い古された手法でも違う要素を一つ入れただけで蘇る事があります。ラテン系パーカッションのサンプリングループにDJプレイさながらにジャズやサンバなどのサンプリング素材を取り入れたスタイルで、ラテン系のダンサブルなグルーヴとクラブミックスされたエレクトロニカのバランスが絶妙で、フューチャージャズやアシッドジャズにも通じながら、ドラムンベースのような未来的な雰囲気も持っています。

ブレイクビーツもドラムンベース、ジャングルもリズムパターンの枯渇で衰退していく事になりますが、ラテン系リズムを大胆に導入する事でリズムパターンも無限大に広がっています。しかし、これ以降はリミックス職人気質ゆえか、アーティストとしては長続きしていません。ここからの発展はいくらでも臨めると思いますが、そこはフォロワーにバトンタッチという事でしょうか、しかし、あまり引き継がれているわけではありません。

A Pomba Girou
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[20200627]

Music's Made Of Memories
(1998/07/14)

Treva Whateva商品詳細を見る


イギリスのアーティストMark Crunden-Whiteの一人プロジェクトTreva Whatevaの2005年の唯一のフルアルバムです。基本ビッグビートであり、スクラッチなども多用。サンプリング素材も吟味しているみたいですが、ループの作り方が単調で少し退屈な感じがします。この時代に改めてビッグビートに挑戦するのならもう少し工夫が欲しいところ。グルーヴ感もあまりセンスが感じられず、勿体無い感じがします。

1. Welcome
2. Bouncing Bomb
3. Dedicated VIP
4. Singalong
5. Havana Ball
6. Carpe Diem
7. Dance Class
8. Driving Reign
9. Dustbowl
10. Music's Made Of Memories
11. Dangerous Disco (The Director's Cut)
12. We Have The Technology

オルガンジャズのような雰囲気があるのでアシッドジャズやネオアコっぽい雰囲気をビッグビートで再現しようとしている感じがします。やっている事は面白いと思いますが、惜しいかなループが単調すぎるのでノレません。コンプレッサーのかけ過ぎでしょうか、全て音の強弱が平坦な感じになってしまいグルーヴが生まれていません。この1枚で終わってしまっても致し方ないと思います。

やっている本人は面白いと思っていても素人レベルであり、あくまでもこれをデモ作品として次のステップに上がっていかなければなりませんが、そうする前に自滅したようです。中南米の音楽などを素材にするなど面白い事をやっていますが、サンプリング素材を加工するとか、リサンプリングする手間をかけていない、しかもモノラルな素材をそのまま使っていたり、ミキシングセンスもまだまだ素人だと思います。サンプリング素材に助けられるような分野でもありますが、そのサンプリング素材が活かされていない。これだけで終わってしまっては勿体無いと思います。

Welcome
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[20200626]

Les Heures De Raison
(1998/07/14)

Soy Un Caballo商品詳細を見る


ベルギーで活動していた男女デュオSoy Un Caballoの2007年の唯一のフルアルバムです。フレンチネオアコバンドのMelon Galiaにいた女性シンガーAurelie MullerとマルチプレイヤーのThomas Van Cottonによる男女デュオです。Soy Un Caballoはスペイン語で私は馬という意味で、美女と馬というコンセプトイメージを持っています。

1. Sous Les Paupières
2. Volet
3. Comme On Va Bien
4. La Bibliothèque
5. But Will Our Tears
6. La Chambre
7. Au Ralenti
8. Robin
9. La Raison Du Plus Fort
10. La Lumière Sur La Pelouse
11. La Droiture
12. Passer Des Jours
13. Les Vacances

High LlamasのSean O'Haganをプロデューサーに迎えて、フォークアコースティックなサウンドなのに音響派のような響きのあるアレンジになっています。二入ともフランス語で歌っているので、フレンチフォークトロニカのような雰囲気で、たまにデジタルサウンドやエレキも入りますが、アコースティック楽器の響き、アナログサウンドを大事にしたサウンドになっています。アルバムはこれだけですが、数年活動していました。

フレンチのアンニュイな雰囲気、エスプリの効いたアレンジ、渋谷系好きな人には好まれるタイプですので、日本で活動するなり、日本のインディーズに所属するなりしていたらもっと作品を出せたと思いますが、その辺のアンテナは持っていなかったようです。音楽センスはありますので、後は変幻自在な音楽性を発揮出来ていればという勿体無い素材であったと思います。

Volet
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[20200625]

エレクリックソウルをフュージョン的な動きにまで展開。
ロック、ファンク、ジャズの融合がフュージョンですが、
ソウル系も取り入れてライトフュージョンにまで進化していきましたが、
ヒップホップも取り入れるようになったところでほぼ消滅してしまいました。

SAMARQANDとしてはロック色強めのフュージョン、そしてそれをポップにまとめ上げる事を趣向しております。ポップにまとめ上げる手法としてエレクトロニカな脚色も加えて、フュージョンの延命に成り得ればと思います。


[20200625]

SAMARQA59618949

「Nossa Senhora / SAMARQAND」をEggsで聴こう。エレクトロソウルなネオアコ https://t.co/3ICo82mvU8 #eggsmu #nowplaying #rock #soulmusic #electoronica #edm #synthpop@SAMARQA59618949
06-24 00:29


[20200624]

To Love
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


2018年のアルバムで現在までの最新作になっています。旦那のPatrick Glynnとの共作で、治癒的な音楽を作るようになっていますが、今回は特に声による表現の可能性に挑んだ作品になっています。昔からヒーリングミュージックという分野はありましたが、実際にそれにより治療となるかどうかは個人差があると思います。しかし、間違いなく癒しの音楽となるような音楽です。

1. The Rising
2. The Blessing
3. The Channel
4. The Healing

音楽は特に心に働きかける作用があります。周波数による癒しもあるようですし、定義は定まっていない部分もあると思います。しかし全ての人に効果的な作用を働きかける音楽を作るのは難しいと思います。個人的なやりとりのある人に向けて曲を作る事は出来るかもしれませんが、アーティストが世界に向けて発信するアルバムはそうはいきません。そこで、発声による呼吸法などの観点から声の出し方に注視された音楽になっています。

言葉もありません。言葉は特定のイメージを連想させるからです。ヨガのように呼吸するように声を発しています。そしてその効果を増幅させるかのようなごく最小限の音源を使ってトラックメイキングされています。癒しというテーマがなければ祈りのような儀式的な音楽になっていた事でしょう。そういう抽象的なものではなく、治療を施すというテーマが祈りを超えた、神秘さも与えない、実に肯定的な音楽となっています。

The Rising
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[20200623]

Musical Meditation Series
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


2016年の作品です。これはアルバムではなく、夫のPatrick Glynnと共作してヒーリングアートとしての可能性を追求しMusical Meditation Seriesとして1曲ずつリリースしていき2018年に全曲を完成させていきました。アルバムのように紹介していますが、実は単曲としての販売になります。とてもユニークな試みだと思います。

1. Harmony
2. Grace
3. Peace
4. Unity
5. Synergy

治癒、癒しとしての音楽を自然に、より自由表現する為にPatrick Glynnと共に曲の構造にこだわらず、即興で演奏しながら完成させていきました。即興だとしてもMeditationな音楽である為、滅茶苦茶な展開にはなっていません。作曲の方法としての即興なのです。私もある程度コード進行を決めてから曲を作りますが、即興性を大事にしながら曲を完成させていきます。頭で考えるよりも自由な発想で曲に躍動感を与える事が出来るからです。

例えばジャズのビバップ以降では曲そのものよりも即興演奏に重きが置かれるようになっていきます。ですからライブこそがジャズが輝けるのです。マイルスのスタジオ盤でも即興で演奏した膨大な演奏からプロデューサーのTeo Maceroがカットアンドペーストの手法で一つの曲として完成させていきます。つまり作曲者はTeo Maceroのようなものなのです。マイルスはただ感性のままに演奏するだけ、それだけTeo Maceroを信頼していました。つまり、あらゆる決まり事に縛られずに曲を作り上げる事が出来るのです。そんな手法をやる人は最近ではあまりいませんが、彼女はそれを選択して素晴らしい作品を作り上げました。

Synergy
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[20200622]

To Love
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


2015年のアルバムです。ケルトに近いトラッドフォークで宗教的なニュアンスが感じられますが、祈り、瞑想のような感覚で制作されています。フォークロックのムーヴメントはサイケデリックな時代ともリンクしていましたが、それに近い感じのアシッドフォークにも雰囲気が似ています。それを更に壮大なスケールで表現した作品と言えます。

1. Opening
2. Light
3. Let It Go
4. Joy
5. Glow
6. Rest
7. I Am
8. Your Love
9. Sweet Life

ここまで芸術的に昇華させたトラッドフォークはかつて無かったと思えるくらい見事な領域に踏み入っています。このEssie Jainほどの才能がさほど評価されていない現実のなんと愚劣な事か、一昔前なら名盤と評されてもいいくらいのレベルの作品です。昔の評論家はいいものはいい、悪いものは悪いと正直に発言していたものですが、最近のレコード評はレコード会社から金をもらっているのか、と思えるほど無いものを褒めるような傾向があります。だから評価に従って購入してがっかりした作品が沢山あります。評論は信じられない世界になっているのです。

自分の耳で聴いて自分で感じて作品と出会わなければなりません。誰も信用出来ない世界なのです。情報量は豊富にありますが、ありすぎて選択するのも困難になっているのも事実です。ですから、こんな素晴らしい作品が埋もれているのです。派手なだけでは無い良質な音楽に馴染む習慣も身につけてもらいたい。そうでなければ感性の鈍いい人間が作る音楽が未来に充満している危険があるのです。良い音楽に出会う機会が多からん事を。

Opening
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[20200621]

All Became Golden
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


2013年のアルバムです。ここから世界的に売り出していきます。音数は多くありませんが、オーケストラアレンジを加えた事により壮大なフォークソングになっています。これまでの私的な曲調とは違って、より進化した曲作りになっています。フォークソングで進化と言ってもピンとこないかもしれませんが、フォークソングも混血して進化してきた歴史があります。

1. No Mistake
2. My Darling
3. Glory
4. Stand in the Light
5. I
6. Raise You
7. Years Ago
8. Why Worry
9. Dark Is the Night

イギリスにはトラッドフォークの他に宗教音楽などが渾然一体となって牧歌的な音楽を生み出してきた文化があります。それをアメリカから発信しようとしている挑戦的な作品だと思います。挑戦的と言っても癒し系の音楽なので、静かなる挑戦というスタンスです。オーケストラアレンジのセンスも見事です。

映画音楽のようでもあり、爽やかで雄大なスケールと清々しさを感じさせる音楽になっています。歌い方もそれに合わせて変化しているように感じます。普通のフォークソングではありません。それでもフォークを感じさせるところが心地よくもあり、それでいて崇高な気高さも感じます。映画に使われれば一気に知名度が上がると思いますが、最近の映画も質が落ちていますので、そこまで気が回っていないようです。

No Mistake
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[20200620]

Until The Light Of Morning
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


2010年のアルバムです。子供の為に作られた個人的な、私的な子守唄の作品になっています。2009年にThe Inbetweenをリリースしていますが、レーベル的な問題なのか、現在は正式な作品として紹介されていません。こちらも子守唄に特化した内容で、休息して睡眠の国に向かう必要があるすべての親とすべての赤ちゃんの為に作られたオリジナル作品とは違うスタンスを持っています。

1. What A Big Wide World
2. Lay Down
3. Falling Asleep
4. I'm Not Afraid Of The Dark
5. O, I Love You
6. The Magic Star
7. Tip Toes
8. Midnight Starship

プロデューサーでもあるPatrick Glynnとの間にできた子供の為に作られたのかは不明ですが、親子という関係性から出来た子守唄ばかりの作品になっています。ミニアルバム的な容量ですが、ビニール盤だとしたら立派なアルバムになります。使用されている楽器はシンプルなもので、ギター以外にも鍵盤楽器が多く使われています。子供を寝かしつけるための子守唄ですから、ほぼ一つか、二つくらいの楽器で演奏されています。

子守唄も世界各地でいろんな種類がありますが、フォークソングという部類はかなり適した音楽になっています。楽器はシンプルですが、歌は多重録音されていたり工夫されています。子供は動物的に特定の周波数に敏感だったりしますから、実際にこれで眠れるのかは別問題として、子守で疲れた親側にも癒しとなる作品になっていると思います。

What A Big Wide World
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[20200619]

We Made This Ourselves
(1998/07/14)

Essie Jain商品詳細を見る


イギリス人でアメリカで活動する女性シンガーソングライターEssie Jainの2006年のファーストアルバムです。トラッドフォーク系の曲調で、新しい感覚を取り入れるというよりトラッドの範疇で自分なりのオリジナリティを出そうとしています。ほぼギターによる弾き語りをベースに少しずつ楽器を加えていっているアレンジになっています。

1. Glory
2. Haze
3. Sailor
4. Talking
5. Indefinable
6. Disgrace
7. Give
8. Understand
9. Loaded
10. No Mistake

ほぼノンリバーブに近い感じのミキシングで、スタジオの空間による空気感だけの雰囲気、デッドに近い録音です。素朴な曲ほどエフェクト処理で誤魔化そうとするものですが、素朴な感じを素朴なまま届けようとしています。ファーストアルバムならではの手作り感という感じがします。ファーストから完成度の高い作品を出すアーティストも稀にいますが、ファーストならではの純粋な感じが好感が持てます。

楽器の種類も豊富ですが、少しずつ加えているので常に歌とアコースティックギターが鮮明に聴こえてきます。複雑なアレンジに出来るくらい曲自体の構成はしっかり作られていますが、最小限の楽器でトラッドフォークという領域からはみ出さないようにしています。プロデューサーは夫であるPatrick Glynnが担当していて、彼のセンスも影響していると思います。

Glory
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[20200618]

ネオアコのようにソウルやファンクと混じり合ったフォークロック。
もしくはニューソウルにエレクトロニカが混じり合ったようなR&B


[20200618]

SAMARQA59618949

「Cascadia / SAMARQAND」をEggsで聴こう。 自粛から自衛に。Army Of Me。自衛だけでは戦っていけません。https://t.co/KYK5YbD5CJ #eggsmu #nowplaying #rock_ #hardrock #fusion #electoronica #electonicrock@SAMARQA59618949
06-17 22:06


[20200617]

Motel Baja
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2014年のアルバムで現在までの最新作になります。今回の主導者は BostichとFussibleです。ポルカとマリアッチをミックスしたエレクトロニカ、メキシコ北部の音楽としてノルテーニョというスタイル確率しています。この二人の場合はロック色もあり、生演奏のグルーヴを活かしたプログラミングで、ユーモアも感じさせる親しみやすい内容になっています。

1. Tele-VCO
2. Camino Verde
3. Into Your Heaven
4. Motel Baja
5. Blue Pill
6. Moda Makina
7. Preciosa
8. Temporary Paradise
9. Room Service
10. El Coyote
11. No Vacancy

最初は7人ぐらいメンバーがいましたが、全員での活動は2008年に終止符を打っています。その後は個人的にNortec Collectiveの名を拝借して活動されています。それぞれのメンバーがソロでも活動していましたが、この後の活動は目立っていません。BostichとFussibleの活動が注目されていましたし、エレクトロニックノルテーニョとしての完成度を高めてきたと言えます。メキシコというより、アメリカとの国境近くのTijuana愛を強調したプロジェクトでもありました。

ですからメキシコの中でも個性的な音楽を生み出しています。エレクトロニカもフォークトロニカに進化してなんとか生き延びていますが、エスニックな要素を取り入れることも多くあります。そのバランス感覚において、このNortec Collectiveの感性は飛び抜けています。エスニックとしても成立しませんし、エレクトロニカとしても成立しません。しかしNortec Collectiveの音楽としては完璧なのです。

Tele-VCO
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[20200616]

Border Revolver
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2013年のアルバムです。今回の主導者は Hiperboreal一人です。ポルカとマリアッチとテクノの融合というスタイルは同じですが、こちらの方がプログラミング色が強くクラブ向きになっています。生演奏も入っていますが、グルーヴ感を演出するようなミックスにはなっていません。プログラミングの部分が多いようです。

1. Southborderbilia
2. Mexican Madness
3. The Clap Trap
4. Mujer Fatal
5. Too Much Envy
6. Sensacional
7. Border Pleasures
8. Sastre Del Diablo
9. Amores Que Me Duelen
10. Get On Your Knees
11. Wonderful Life
12. Stories Of Butterflies
13. Sensacional (Remix)

生演奏したものでもサンプリングに取り込んでいる音源が多く、Bostich とFussibleの作品に比べてクールな雰囲気になっています。そしてこちらの方がアシッドジャズ的だったりします。歌の作り方も違いますから、同じプロジェクト内でも個性が分かれているのがわかります。しかし、クラブっぽいアレンジなのに踊れるのはBostich とFussibleの作品の方だと思います。

生演奏をサンプリングに取り込んでいて、更に音を加工しているのでグルーヴを殺しているのです。それも意図的に。素材を活かすも殺すもプロデューサー次第なのです。低音が少ないというのも特徴的でしょう。ここはテクノポップ的な発想のようで、重厚感よりも人工的な雰囲気を取っています。あくまでもラップトップミュージックを強調しているように感じます。

Southborderbilia
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[20200615]

Bulevar 2000
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2010年のアルバムです。今回の主導者も BostichとFussibleです。ですから、前作と同じようなスタイルになっています。ポルカとマリアッチを組み合わせたようなアレンジをさらに発展させた内容になっています。女性ボーカルに歌わせたり、ヴォコーダーで歌ったりと賑やかな内容になっています。生楽器の割合も多いと思いますし、グルーヴ感が半端ではありません。

1. Radio Borderland
2. I Count The Ways
3. Punta Banda
4. We're Too Late
5. Bulevar 2000
6. One Night
7. Must Love
8. Do It
9. Last View From Slussen
10. Centinela
11. Oh Yes!

ポップ性はアメリカンなポップスの導入もあったり、フィリーソウルな曲があったり、クラブで踊るというより、ストリートでお祭り騒ぎしているような雰囲気です。世界で活躍するようになっていて、それはPVにも現れています。多国籍な音楽でありながらも散漫な感じにはならず、一つにまとまった独自の音楽性を身につけています。

民族音楽性が強いのに、歌はポップチャートに登場しそうな水準であり、エレクトロニカ、フォークトロニカであり、ソウルミュージックなのであります。アメリカの国境付近に位置するTijuanaが活動拠点であり、そこをテーマにしていますから、このミクスチャー具合になっています。それも世界に通用するような完成度に高めています。

Radio Borderland
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[20200614]

Tijuana Sound Machine
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2008年のアルバムです。これまでは複数のメンバーが同時に存在していましたが、ここからは少数のメンバーが入れ替わり立ち代りNortec Collectiveと名の下で作品をリリースしていきます。今回は BostichとFussibleの二人です。流石にサプリングだけでは表現出来ない部分は生演奏もミックスさせて作り上げています。フォールクローレやスカなどの南米的な要素も取り入れたポップな内容になっています。

1. The Clap
2. Norteńa Del Sur
3. Brown Bike
4. Tijuana Sound Machine
5. Shake It Up
6. Rosarito
7. Akai 47
8. Jacinto
9. Mi_Casita
10. Mama Loves Nortec
11. Cetron
12. Ciruela Elétrica
13. Retén
14. Wanted
15. Play Box

歌も普通に入っています。ラテンの要素もありつつ、ロックを聴いてきた感じが伝わってきます。ブラジルのトロピカーナのようなロックとの交わり方がメキシコで行われていてもおかしくありません。アメリカに一番近い国ですから、その影響は強い事でしょう。しかし、あまりムーヴメントとしては知られていません。でもそんな文化もあったのだと思わせてくれる作品です。

シンセやサンプラーを使うとどうしてもテクノ感が強まりますが、ロックにしてもローカルな音楽にしても当たり前に使っていってもおかしく無い時代になっています。テクノロジーも踏まえて現代的な進化も成し遂げていかなければ活きた音楽とは言えないでしょう。伝統に縛られる事は死を意味する事とルネッサンスは教えてくれています。温故知新のセオリーはあっていいと思いますが、そろそろ音楽も前に進まなければいけないと思います。

The Clap
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[20200613]

Tijuana Sessions Vol. 3
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2005年のアルバムです。Vol. 2が無くていきなりVol. 3です。これまでは何となくメキシコらしい感じのラテン色を加えていましたが、ここで完全にラテンテクノなスタイルに固めてきました。それにより高い評価を得る結果となりました。テクノ系も決まりきった事が多く新しい波が求められていたのです。ブラジルでは90年代からラテンテクノが誕生していましたが、メキシカンな感じはまた違う味わいがあります。

1. Tengo La Voz
2. Tijuana Makes Me Happy
3. Funky Tamazula
4. Don Loope
5. Olvidela Compa
6. Autobanda
7. Dandy del Sur
8. Almada
9. Colorado
10. Narcoteque
11. Esa Banda en Dub featuring Calexico
12. Bar Infierno
13. Revu Rockers
14. Tijuana Bass
15. El Fracaso

曲によってイニシアティヴを持つメンバーが違うのですが、全ての曲が完全にメキシカンなアレンジを加えているので統一感があります。イギリスではジャマイカンとテクノを融合させたトリップホップがあります。そのダブ的なスタイルをメキシカンに応用しています。歌ものがありますが、中にはTijuana Makes Me Happyのようなブリットポップな感じの歌もあります。これをブリットポップと呼ぶ人は少ないと思いますが、同意出来る人はかなりブリティッシュロックに精通していると思います。多分イギリスに住んでいる人にしかわからない感覚です。

ループやサンプリングで成立している音楽ですが、メキシカン色が加わるだけでかなりバラエティー感が深まります。全体的にラッパ系トランペットの導入が多いのはメキシコならではでしょう。南米に入植してきたスペイン文化と地元の文化の融合は、その土地土地で違うラテン音楽を生み出しています。音楽にも様々な混血が行われてきたのです。混血する事で厳しい環境にも適応出来る生命を手に入れられます。厳しい環境とは今回のコロナのような状況下という事です。その逞しさは音楽にも影響していきます。

Tengo La Voz
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[20200612]

The Tijuana Sessions Vol. 1
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


2001年のアルバムです。Nor-Tec Samplerとほぼダブっている選曲ですが、Palm Picturesレーベルからの正式なファーストアルバムとなっています。ラップトップミュージックによるセッション形式でのリミックスのような雰囲気を持っています。フュージョン的な構成を持ちながらビッグビートな手法にエレクトロニカの雰囲気が重なっています。

1. Polaris
2. Casino Soul
3. And L
4. El Vergel
5. Elemento N
6. Norteño De Janeiro
7. Cantamar '72
8. Trip To Enseada
9. El Lado Oscuro De Mi Compadre
10. Synthakon
11. Tijuana For Dummies
12. Ventilador
13. No Liazi Jaz
14. Tepache Jam

時折メキシコらしいラテン系の音源が登場しますが、あくまでもテクノの範囲内での展開になります。それによってクラブシーンでも歓迎されていきます。メンバーそれぞれの一人が作った曲をセッション形式で展開していくわけですが、楽器ではなくラップトップの操作によるセッションですから、DJ的なセッションになっています。プログラミングされていますからアドリブはありません。クールジャズのようなセッションなのです。

ライブでもラップトップを操作するだけですからDJにより踊らされるような状態になります。ではラップトップでは何が行われているのでしょう。Liveのようなカットアンドペースト状態のサンプリング素材を組み合わせるビッグビートのような展開、プログラミングされていますから手を加える必要はありません。そこはDJ的につまみをいじって音色に変化を加えたりしているのでしょうか、とてもクールな状態です。

Polaris
⇒ 続きを読む

[20200612]

SAMARQA59618949

「Shin Shin & Xiang Xiang / SAMARQAND」をEggsで聴こう。 Bell系のBelly Popのエレクトロニカ第二弾です。https://t.co/o0Ooa78X2m #eggsmu #nowplaying #rock #electoronicpop #handbell #bellypop #technohouse@SAMARQA59618949
06-11 22:21


[20200611]

Nor-Tec Sampler
(1998/07/14)

Nortec Collective商品詳細を見る


メキシコで結成されたテクノプロジェクトNortec Collectiveの99年のファーストアルバムです。当時のメンバーはBostich、Clorofila、Fussible、Hiperboreal、Panoptica、Plankton Man、Terrestreと複数いますが、そのメンバーの一人とか、二人とかで曲を作って組み合わせていくというプロジェクトになっています。

1. Bostich Polaris
2. Fussible Trip To Ensenada
3. Hiperboreal Loop Eterno
4. Plankton Man No Liazi Jaz
5. Bostich Synthakon
6. Fussible Ventilador
7. Monnithor Cartucho
8. Panoptica And L
9. Fussible Zona N
10. Clorofila Huatabampo 3 AM
11. Terrestre El Lado Obscuro De Mi Compadre
12. Hiperboreal Kin-Kle Futurista

当時はFuture Jazzのような分類でしたが、90年代後半に始まりだしたエレクトロニカに近い雰囲気を既に持っています。タイトルにあるようにサンプラーも使っていますが、電子音によるテクノなサウンドに、メキシカンらしいホーンのサンプラーが入っているのでジャズ、フュージョンっぽい雰囲気も生まれています。曲によって作曲者が違っていますが、全体的な雰囲気は統一されています。

ヨーロッパ的なテクノの雰囲気を持ちつつ、メキシコならではのリズム感覚とフュージョン的な和音構成がハイスペックなエレクトロニカを生み出しています。ブレイクビーツやドラムンベースに取って代わるエレクトロニカを予感させながらも、サンプラーの新しい可能性を追求しているような内容になっています。

Bostich Polaris
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[20200610]

ベル系の音源を中心としたエレクトロニカです。
Bell系のBellyPopと名付けました。

ソーシャルディスタンスをテーマにした感じの曲ですが、愛の形を表した曲でもあり、価値観によって距離の感覚は違ってくるという哲学的なテーマになっています。現在でも正解は見つけにくいものですが、未来から見ても正解など無いのだという重いテーマになっています。


[20200609]

Sorry Love
(1998/07/14)

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2006年のアルバムで最後の作品になります。二人ともソロでも活躍していましたから、この男女の関係が終わってしまうとデュオも解散という事なのか、そこは定かではありません。ギターポップというスタイルのネオアコは変わりませんが、キーボード類も活躍するようになっています。ドラムとベースも自分たちで生演奏している感じです。

1. Basements
2. Riff Raff
3. You Crash
4. Boxes
5. Windswept Room
6. No Puedes Pensar
7. Long Songs
8. Yrrkdbk
9. The Only Ones
10. Sorry Love

ほぼ自分達のレーベルであるLong Lost Cousinからのリリースですから、もう契約出来るレーベルが見つからなくなっていたのかもしれません。ほぼ予測でしか語れないのは、それだけ情報量が少ないデュオなのです。このアルバムも現在ではなかなか入手出来ない状態になっています。それでもPVを作ったりして意欲的になっています。

ネオアコって、こんなに心地良いのにもう忘れ去られている。決して飽きられているとは思われません。古臭さなんて微塵も感じません。ヒット曲も沢山生まれています。だけど最近はあまりやっているミュージシャンが少ない。それだけセンスが問われるジャンルなのか。流行当時なら間違いなく大注目されていたデュオになっていたに違いありません。それだけ素晴らしいソングライティングを生み出しています。

Basements
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[20200608]

Golden Square
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。ほぼ自分たちのレーベルであるLong Lost Cousinを基準としていますが、作品ごとにレーベルを変えており、これはスペインのインディーレーベルAnnikaからリリースされており、あまり出回っておりません。Lupe Nuñez-FernandezことGuadalupe Núñez-Fernándezはスペイン系の人なのが関係していのかもしれません。

1. Pidg's Brew
2. No Suspires Más
3. Don't Walk
4. Hard Times
5. Golden Square
6. South
7. Hiding In The Park
8. Book Launch
9. It's Too Soon

内容的にはネオアコそのものであり、女性ボーカルだけに的を絞った事でアンニュイで爽やかな印象を与えられるようになっています。ほぼギタリストの二人なので、他の楽器はプログラミングの可能性がありますが、かなり生な演奏に聴こえます。ギターは多重録音されていますが、他の楽器はかなり控えめなアレンジになっています。それゆえのシンプルさが魅力でもあります。

バンド形式にこだわらなくなっている時代でもありますが、アコースティックな構成でのこのシンプルさは足りないが故の心地良さがあります。全て揃っているから良いものが出来るという事では無いのが音楽の面白いところであり、その足りない感じを何で補っていくかがセンスの問われるところであります。そういう意味においてもセンスのいい二人であります。

No Suspires Más
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[20200607]

A Cat Escaped
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。バンド編成での演奏になっているので、前作よりは音の厚みがあります。それでもネオアコ路線であり、自分たちのスタイルを固め出しています。歌も女性シンガーのLupe Nuñez-Fernandezだけに絞って、男性の Mark Powellはコーラスのみになっているので、イメージ戦略も的を絞ってきています。

1. What Nobody Does
2. The Conversation
3. Barbapapa
4. Rock And/Or Roll
5. Old Kent Road
6. The Witches
7. Cruel And Unusual
8. A Cat Escaped
9. Emblematic
10. Run Run Run

ドラムは生ドラムもありますが、プログラミングもあります。リズムボックスでは無く、DTMによるプログラミングなので、おもちゃっぽい感じではありません。リズムボックっぽい音もありますが、これもDTMのソフトの中の音源を使っています。リズムボックスではここまで細かい動きは作れません。それでもリズムボックスに聴こえるように編集しています。

ネオアコの良い意味での軽さが特徴であり、シリアスにはならないように、それでいて軽薄にもならないような程よい心地良さが売りです。この辺はセンスであり、やたら音を詰め込みたがる人もいれば、無頓着な人もいます。程よさが分からなければ心地良さは生まれません。J-POPやK-POPなどのように完全無欠なアレンジだと嘘っぽくなります。その辺の感覚は日頃何を聴いているかで分かれるところです。方法論に溺れず日頃から感覚を研ぎ澄ませる必要が今は欠如しています。

Barbapapa
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[20200607]

Chunnel Autumnal Lp
(1998/07/14)

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イギリスの男女デュオPipasの2001年のファーストアルバムです。ビニール盤での限定販売だったので、幻のデビュー作品だったのですが、現在はダウンロード販売もされています。メンバーはLupe Nuñez-FernandezとMark Powellの二人組。二人でギターを弾きながら歌っています。ギターポップという感じですが、日本で言うネオアコスタイルです。

1. Tout Va Bien
2. Don't Tell Me That
3. Wells Street
4. Moss Oval
5. Amsterdam
6. Bye Bye
7. The Bobby
8. St. Pancras
9. A Short Film About Sleeping
10. Troublesome
11. Fingerprints

アコースティックギターだったり、エレキを弾き語りしながらボサノヴァ調だったりする、テンションコードを使ったネオアコスタイルなのでフォークソングではありません。ネオアコだとソウルやファンクをフォークソングとミックスする感じですが、もっとおしゃれな感じになっています。シンセも少しだけ登場していますので、フォークトロニカっぽいのですが、まだ当時はフォークトロニカの概念が誕生していないので、そこまでシンセをフューチャーしていません。

ほぼギターと歌だけなのですが、ドラムやベースが入った曲もあります。まだ自主制作的な内容なので、無駄な贅肉がなく、上品な洗練されたネオアコになっています。二人とも別のプロジェクトで活躍していた流れで一緒に組んでいます。なので、短命なデュオではありますが、心地よいネオアコ精神が残されているのは嬉しい限りです。実にシンプルな内容ですが、そこがボサノヴァっぽくておしゃれです。

Tout Va Bien
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[20200606]

ゴスペル調のソウルバラッドをエレクトロニカにミックス。
こんな時だけじゃ無く、命の尊さを見つめた歌になっています。


[20200606]

All The Sweet Stuff
(1998/07/14)

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2007年のアルバムで最後の作品となります。基本的なスタイルは変わっていませんが、ギターを歪ませただけでグラムロックになっています。シンセを使っているものはシンセポップになっていますが、ファンク等の要素も混じるなど混沌としています。グラムロックも誤解されている部分があり、有名なT-REXとボウイばかりのイメージが先行しがちですが、始まりはGary Glitterであり、彼がプレスリーファッションを誇大拡張してキラキラなラメに化粧をしたファッションに端を発します。

1. All The Sweet Stuff
2. Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Doin' Tonite ?
3. Club Situation
4. Solo J-Lo
5. D.A.N.N.Y.
6. The Hair Stare
7. Strip 4 Me
8. Just Listen
9. Hey Jody
10. Call Me In French
11. Frat Party
12. A Delicious Treat

グラムロックの共通点は男性が化粧をしたファッションにあり、ビジュアル系の走りになりますが、Gary Glitterのあのイカサマ加減が重要で、ハードロック、プログレ全盛時代に、テクニックが無くても表現できるロックとしてバンドを始める若者に大きな支持を得ます。ビジュアル系ですから女子からキャーキャー言われるし、イギリスでは大きな影響力を得ていきます。アメリカでも真似されますがブームまでには至っていません。ニューヨークドールズやアリスクーパーが有名ですが、後のキッスやエアロスミスにも影響を与えていきます。キッスと同じレーベルだったパーラメントのファッションもそこから来ています。つまり、ここでファンクっぽいアレンジが登場するのも的を得ているのです。

グラムロックそのもののブームは長続きしませんでしたが、その影響力は甚大で、グラムを聴いて育ったイギリスの若者はパンクロックにおいてもその影響を持っています。ですからニューウェイヴもその影響下にあり、Gravy Train!!!!のニューウェイヴっぽいスタイルを追求するにあたり、グラムな方向性を誇張するもの納得がいきます。アルバムジャケットもグラムっぽいですが、いかにもアメリカな解釈になっています。男性メンバーはゲイですから、ゲイファッションとしてのあり方もあります。でもそれをこの時代にパロディ化したとてもユニークなバンドでした。

All The Sweet Stuff
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