2007年のアルバムで最後の作品となります。基本的なスタイルは変わっていませんが、ギターを歪ませただけでグラムロックになっています。シンセを使っているものはシンセポップになっていますが、ファンク等の要素も混じるなど混沌としています。グラムロックも誤解されている部分があり、有名なT-REXとボウイばかりのイメージが先行しがちですが、始まりはGary Glitterであり、彼がプレスリーファッションを誇大拡張してキラキラなラメに化粧をしたファッションに端を発します。
1. All The Sweet Stuff
2. Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Wutcha Doin' Tonite ?
3. Club Situation
4. Solo J-Lo
5. D.A.N.N.Y.
6. The Hair Stare
7. Strip 4 Me
8. Just Listen
9. Hey Jody
10. Call Me In French
11. Frat Party
12. A Delicious Treat
グラムロックの共通点は男性が化粧をしたファッションにあり、ビジュアル系の走りになりますが、Gary Glitterのあのイカサマ加減が重要で、ハードロック、プログレ全盛時代に、テクニックが無くても表現できるロックとしてバンドを始める若者に大きな支持を得ます。ビジュアル系ですから女子からキャーキャー言われるし、イギリスでは大きな影響力を得ていきます。アメリカでも真似されますがブームまでには至っていません。ニューヨークドールズやアリスクーパーが有名ですが、後のキッスやエアロスミスにも影響を与えていきます。キッスと同じレーベルだったパーラメントのファッションもそこから来ています。つまり、ここでファンクっぽいアレンジが登場するのも的を得ているのです。
グラムロックそのもののブームは長続きしませんでしたが、その影響力は甚大で、グラムを聴いて育ったイギリスの若者はパンクロックにおいてもその影響を持っています。ですからニューウェイヴもその影響下にあり、Gravy Train!!!!のニューウェイヴっぽいスタイルを追求するにあたり、グラムな方向性を誇張するもの納得がいきます。アルバムジャケットもグラムっぽいですが、いかにもアメリカな解釈になっています。男性メンバーはゲイですから、ゲイファッションとしてのあり方もあります。でもそれをこの時代にパロディ化したとてもユニークなバンドでした。
All The Sweet Stuff
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