2003年の作品です。ドイツに移り住んでいるので、ドイツのインディーズから限定販売でビニール盤でリリースされたミニアルバムになっています。コントラバスの音源によるコンクレートミュージック、この時代は環境
音楽に専念しています。日本を離れて商業路線を気にせず作品作りに没頭しています。
1. Etude For Contrabass
2. Etude For Videoimages
アンビエントな内容ですが、デジタル編集なのに、とても70年代的なアンビエントになっています。まだテープコラージュしていた時代の雰囲気、静寂なドローンサウンドには興味がないご様子で、音のベクトルとしての音源の使い方。ミニマルな作品ではありませんが、その雰囲気は残っていると思います。
この後はコラボレーションしたり、実験的な作風になっていきますので、その前哨戦としてやりたい事をやって気持ちの整理をしているかのようです。コントラバスという楽器に特化して、これも一種のフォークトロニカとも言えます。これまでの日本的な垢を拭い去るにはもってこいの内容です。
Etude For Contrabass