2015年のアルバムです。ハウス系DJであるTevo Howardとのコラボレート作品になっています。ですのでいつも以上にハウスしています。オリジナルミックスとリミックス曲がありますが、オリジナルの段階で既にリミックスっぽい感じになっています。ゲストシンガーによる歌も入っていますが、それもリミックス的な編集になっています。
1. Welcome To Polyrhythmic
2. Beat Behavior
3. Bring It
4. No Regrets
5. Polyphonica
6. Fall
7. Exotica Exhibition
8. Tomorrow And Other Days
9. Polyrhythmic Theme
10. Beat Behavior (Bon Voyage Mix)
11. Electro Phases
違うアーティストと共演する事で音源選びも厳選されています。これまでさほどこだわっていなかった部分ですから、そこだけでも共演の意義はあります。テクノ系作品は音源こそが命ですから、何を選ぶかでセンスに大きな違いが現れますし、エフェクト処理でも変わってきますから、そこを細かく選択出来る人が加わるだけで格段な変化が現れます。アイデアはKate Simkoが持っていたとしてもオリジナルミックスの段階でTevo Howardの影響力が現れています。
ワンコードとかツーコードの曲の構成だけでもハウス感が増します。Kate Simkoだけだと着地点としてのスリーコード目を用意しがちなので、終着させない、延々と曲を流し続けるリミックス感覚はクラシックの教養があると気持ち悪いものですが、そこをあえて終わりの見えないリフレインにする事でKate Simkoだけでは作れない感覚になってきます。ある意味
音楽的に非情になれるかどうかという判断の役割をTevo Howardが裁断しています。
Welcome To Polyrhythmic