83年のアルバムです。時代はパンクからポストパンクの時代へ、商業ロックを嫌っていたパンクス達に取って代わったのは、MTVという大きな武器を手にした商業ロックの全盛でした。彼らもMTVという恩恵を得てSunshine Reggae が世界的にヒットして一時的に名前が知られるようになりました。曲調もポストパンク、80年代ポップスに早変わりしています。
1. Elevatorboy
2. Slowmotion Girl
3. White Horse
4. So Wie So
5. High Society Girl
6. Don't Be Mean
7. Sunshine Reggae
8. Fly Away / Walking In The Sunshine
ポップエレクトロデュオですからポップ性には敏感なようで、当時の流行のスタイルをしっかりとものにしています。シンセポップにレゲエ、ニューウェイヴから受け継いだスタイルでポストパンクとして対応。デンマークではすでに人気を得ていますから、プロジェクトも大きく適応しています。しかし、レゲエというものをトロピカルなスタイリッシュな感じに表現するにあたり、バブルな感覚の麻痺した感じがよく出ています。
パンクによりシリアスになりがちだったイギリスの不況下の若者たち以外はバブルの恩恵を受けていましたから、この遊興な感じのポストパンクは瞬く間に広がっていきました。ただ、こうなると消費されるだけの
音楽 になってしまいますので、一発屋みたいな感じになってしまいます。それでもずっと続けているという点では結構骨のある人達だったのでしょう。彼らの唯一の世界的ヒットアルバムです。
Elevatorboy
VIDEO