2002年のアルバムです。今回はアコースティックギターだけでの弾き語りになっています。単体楽器での弾き語りシリーズみたいになっています。これまでもアコースティックギターだけによる弾き語りがありましたが、以前とは違うアプローチになっています。その演奏形態も統一する事によって、この5月というタイトルのコンセプト性を表現しています。
1. Neon Winter
2. Bloom Of All
3. Trees That Fall
4. Wynding Hills Of Maine
5. Gilding
6. Wynd Time Wynd
これまではギターでコードを鳴らして弾き語りしていましたが、今回は歌とユニゾンさせたアコースティックギターでの弾き語りになっています。ブルース形式のような感じです。同じフレーズを繰り返すという手法もブルース的です。これまでのミニマルの観点を発展させたリフレイン形式になっています。同じ事を繰り返す。黒人
音楽の特徴です。ブルースもラップ、ファンクなど、黒人
音楽はO型気質で、気持ちいい事を何度も求めてしまう、まるで子供が面白かったら何度も要求するかのごとき傾向がO型にはあるのです。
純粋な黒人はほとんどがO型なので、この傾向が
音楽にも現れます。ジャズやフュージョンは白人社会で揉まれた故に複雑にしてしまいがちですが、スウィングジャズあたりまでは多少その傾向も残っています。ですからブルースフォークも同じ言葉やフレーズを繰り返すリフレインをAメロからやったりします。その様式を引用したミニマルの感情的な表現となっています。ここまでくればミニマルとは言えないものですが、これまでミニマルを追求してきたRichard Youngsがやっているので、どうしてもミニマルの誇張としてやっているように感じます。
Neon Winter