2018年のアルバムです。アンビエントな内容ですが、Couesnonと名付けられたヴィンテージなクラリネットを中心とした、美しき騒音で成り立っています。クラリネットの音は加工されたりリサンプリングされ、騒音によるオーケストレーションを作り出しています。アンビエントというよりシンフォニーでありましょう。
1. I Ögonblickens Marginaler
2. Åter Annalkande
3. Skådespelet
4. Under Timmerstockarnas Stilla Flykt
加工されたノイジーなドローンサウンドでも美しい響きを鳴らしています。音の作り込みの繊細さは非凡なセンスを持っており、単なる雑音とは違った響きを持っています。原音がクラリネットという楽器の優しさを秘めていますから、気品のある騒音になっています。まさしくアートオブノイズとはこの事です。
本来楽器であった音源が加工されてサイボーグ、フランケンシュタインになったような音源になっています。楽器を楽器らしからぬ音に作り変えた上で、楽器のように使っていくという手法。現代
音楽的でもありますが、音の作り込みの繊細さ故に、これまでに無いくらい美しいノイズアンビエンスになっています。
Skådespelet