アメリカの女性アーティストKristin Grace EricksonことKevin Blechdomの2001年のファーストアルバムです。ミニアルバムサイズですが、ここから彼女のソロキャリアがスタートしました。Adult Rodeoというバンドに在籍していましたが、大学で電子
音楽の学士号を取得している彼女は、その強みを生かした作品作りに取り組みました。
1. Ready 4 Love
2. Peanuts
3. Klardiscopic Remedy #1
4. 4Merly 4Mally 4Mula
5. Klardiscopic Remedy #2
6. NYC Baby
7. Caution
8. Shooshee
9. Faraway On Fire
とてもポップでチャーミングな曲調のエレクトロニカであり、全編電子音で構成されています。エレクトロニカの黎明期は2000年くらいから始まっていますから、タイミング的にもいい感じだと思います。ブレイクビーツで名を馳せたアーティスト達がことごとくエレクトロニカへの変換や、フォークトロニカの原型になるような作品を作っていきますが、ブレイクビーツ時代のイメージが強すぎて、その人達は段々失速していきます。
しかし、新しい感性を持ったアーティスト達によってエレクトロニカ、フォークトロニカは全盛期を迎えていく事になります。そうしたテクノ系譜を持っているアーティスト達とは違うスタンスで制作されているこの作品は、時代にこそ沿っていますが、かなり個性的な内容になっています。ミニマルな現代
音楽的な手法もありながらも、テクノとは違うかなりポップで親しみやすい
音楽になっています。
Ready 4 Love