 | Kaleidoscopic (1998/07/14)
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2008年のアルバムで、ソロとしてはここまでの2枚のアルバムしか出ていません。この作品は完全にネオクラシックな内容で、オーケストラとプログラミングによるオーケストレーション作品になっています。1曲のみの協奏曲のように構成されています。Lars Horntvethはクラシック畑の人であり、その教養が詰まった作品になっています。生楽器の響きとデジタルサウンドの組み合わせの妙と言いたいところですが、ほぼオーケストラが主役です。
1. Kaleidoscopic
ヨーロッパ全体ではクラシック文化が根付いていますが、現代
音楽になるとアメリカのジャズに新境地を求めるようになります。ヨーロッパの人達にとっては、ジャズは新鮮であり、未知の存在でありましたから、ジャズを好む人達も増えていきます。アメリカでは稼げなくなったジャズミュージシャンが頻繁に出稼ぎに来るようにもなります。ビートルズショック以前はジャズが最先端だったのです。ですから、このLars Horntvethのようにクラシックの癖があるプレイヤーがジャズを演奏するというパターンが多くあります。
クラシックとジャズの融合、そしてエレクトロニカも融合させるという試みを楽しんでいます。電子音は脇役のような存在になっていますが、デジタルサウンドがある事で、生演奏も相性が良いように演奏しているというところがミソでしょう。電子音も生演奏していたりしていますから、ほぼプログレッシヴロックのような内容でもあります。バンド演奏的な部分もありますし、クラシック畑の人が作ればこうなるという見本のような作品です。
Kaleidoscopic