 | Fantasy (1998/07/14)
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2013年のアルバムです。ポップさを追求する流れで、シンセポップな雰囲気を前面に出しています。それでもロック色が強く出ていてポップなアメリカンロックをシンセポップなアレンジで表現しているような内容になっています。それはまるで70年代初期の頃のロックがシンセサイザーを導入し始めていた頃のような清々しさが感じられます。
1. Diamond
2. Reckless And Wild
3. Mirror
4. Moon
5. Fire Me Up
6. Loaded Gun
7. In The City Tonight
8. Fire, Flesh And Bone
9. Agatha
10. Never Again
AKAIの古いタイプのサンプリングシーケンサーMPC 2000を活用して制作されています。古いタイプのシーケンサーですが、それほど古いわけでもありませんので、新しい感覚で使用しても問題ないのですが、まるでアナログ時代のようなシーケンスパターンを作っています。その辺がロック的と言うか、テクノ側の人間には無い性分が現れています。
なので、黎明期のシンセポップを彷彿とさせるところがありますが、テクノ側には無いロックフィーリングがありますから、面白い化学変化が楽しめます。フォーク色も出そうとしています。そして彼らなりのポップな結果を導き出そうとする事で、彼らにしか出せないような個性を獲得しています。シンセポップな雰囲気は出ていますが、もはやプログレな壮大さは影を潜め、80年代ポップスには足りなかった感性を持ったロック作品になっています。
Diamond