 | The Wants (1998/07/14)
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2010年のアルバムです。ヴォーカルを中心とした楽曲になった事によって、イギーポップっぽさが明確になってきました。イギーポップをもっとポップにして、ストラングラーズやドアーズのように、鍵盤も主役になれるパンクロックのような雰囲気があります。クラウトロックがロンドンパンクのヒントになっていたような雰囲気を引き継いでいると思います。
1. A Glamour
2. O
3. Everybody Knows It's True
4. The None Of One
5. Mr. Natural
6. Come Away In The Dark
7. Walls
8. Into The Corn
9. Goodnight Arrow
クラウトロックの実験性は少し抑えて、歌を中心にした事によって、イギーポップやボウイのような感じのロックになっています。ボウイのベルリン三部作もクラウトロックの影響が強く、それがテクノへの原動力になっていきましたが、その頃のロックのクールな躍動感を引き継いでいるバンドだと思います。
グラムロックからパンクロックへの過渡期、歴史的には地味だと思われている時期、しかし、コアなロックファンにとっては一番刺激的な時期であったと思います。グラムロックでもパンクロックでもニューウェイヴでもない時期、しかし、歴史的名盤はこの頃に量産されていたのです。その頃のはメディア的には地味だから、そこを受け継いでいるバンドは少なかったのですが、こうしたバンドが出てくると嬉しくなってきます。メディアに踊らされていない、自分たちが面白いと思っている
音楽を演奏する。それこそがロックの本質だと思います。
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