Don't Hurry For Heaven (1998/07/14) Devon Sproule商品詳細を見る
2009年のアルバムです。前作がカントリーとジャズの融合でしたが、今回はカントリーとロックの融合になっています。早い話がカントリーロックなのですが、普通のカントリーロックとは訳が違います。前回のジャズとの融合した感覚でロックを取り入れていますから、普通のカントリーロックよりも洗練されていますし、とてもハイセンスな混じり具合なのであります。
1. Ain't That The Way
2. Julie
3. Healthy Parents, Happy Couple
4. You Need A Maria
5. Don't Hurry For Heaven
6. Good To Get Out
7. The Easier Way
8. Bowling Green
9. Sponji Reggae
10. A Picture Of Us In The Garden
普通のカントリーロックはスワンプな感じ、サザンロックみたいなものですが、そうではなくて、ロックといっても様々な形があり、ブリットポップであったり、ドゥワップであったり、ロカビリーであったり、これまでのカントリーロックでは使われてこなかったスタイルが巧みに用いられています。つまり、A.O.R.感覚での融合と言いますか、ここまでカントリーを極めた人はいないのでは無いかというくらい見事な交わり具合なのであります。
曲自体は紛れもなくカントリーなのですが、アレンジのセンスがあらゆるスタイルのロックからの引用なのであります。それが見事にはまっていて、曲の表情を豊かにしています。カントリーロックの革命だと言えます。歴史的な名盤と言えますが、売れていないとそこまで評価してもらえないという事になりますでしょうか、この凄い事をやってのけている感が伝わらないくらいにとても自然な混じり具合なのであります。この素晴らしい作品を正当に評価出来ていない現状の
音楽 シーンに何の存在価値も無いと言わせて下さい。新しさを感じていない鈍感さ、感性の愚鈍さ、恥ずべきくらいです。
Ain't That The Way
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