 | Spoonface (1998/07/14)
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2001年のアルバムです。フォーク調の部分はケルティックな方向性となり、グランジな部分はローファイな雰囲気を作り出し、いかにもポストオルタナな感じになっています。ローファイと言っても、全体的にローファイではなく、部分的にローファイで、後は良質な音質で録音されていますから、メリハリ感がとてもいい感じに仕上がっていると思います。
1. Leaving My Sorrow Behind
2. The Stream
3. Falls Into View
4. Transatlantic Shooting Stars
5. Hooded Kiss
6. Easter Park
7. Songbird Scrapes The Sky
8. Spoonface
9. Losing Myself
10. The Opium Willows
前作ほど悲壮感に溢れた歌い方では無くなり、ロック的な表現をするようになっています。方向転換といいますか、90年代も終わり、一つの時代が閉じましたから、新しい方向性を模索しているようです。90年代まではまだ個性というものにこだわりを持つミュージシャンが多かったと思います。90年代ならではの方向性というものもありました。しかし、21世紀になってからは没個性になっています。それでいて、多様性を許容するようにもなり、極端に言うと何でもありの時代となりました。
何でもありですから、何やってもいいわけです。そんなの流行らないよ、何ても誰も言わなくなりました。やりたい事をやって、それが売れればいいし、売れなければ、それだけだったと言う事になります。業界的には流行はあったのかもしれませんが、聴く側の選択肢が増えてきたので、そこそこ売れれば御の字だったのです。なので、この人も方向性を模索している感じですが、売れれば官軍なので、マーケッティングがかなり重要になってきます。
音楽的には十分完成度が高いので問題ありません。
Leaving My Sorrow Behind