2017年のアルバムで現在までの最新作になります。ネイティヴな子供達のために集められた曲集で、ベストアルバム的な内容になっていますが。特に子供にも親しまれるような素直なメロディーのフォルクローレが選ばれています。子供達の合唱を使った曲を作ったり、未来へ伝統
音楽を残す為の取り組みをしています。スタンダード曲ではなく、彼らのオリジナル曲ですが、スタンダード曲として残せるような出来栄えなのです。
1. Ishiyipiolec
2. Jajoguero guata pave ́i
3. Niño perdido
4. Takuari pora
5. Toke mita
6. Manuelita
7. So caayolec
8. Ore ru
9. Torypape
10. Canción de cuna
フォークトロニカやロック、ポップスのアレンジになっていたりしています。それは現代的なフォルクローレの解釈であり、伝統を昔のまま残すのも文化遺産かもしれませんが、歌、
音楽は生き物です。現在進行形で生きたものでなければなりません。伝統通りに演奏しなければならないようなクラシカルなものであっていいものではないと思います。作曲家が楽譜に残した通りに演奏しなければ、作曲家の意図が損なわれるという考え方では、その曲は過去の姿しか留めません。
新しい解釈、新しい注釈を取り入れて進化させる兵法のように、現代的な戦い方に適した解釈がないと負け戦になりかねません。そうやって
音楽は実際に進化してきました。一人の
音楽家、一つの曲に縛られるのではなく、新曲は常に過去には無かった曲であるべきですし、だからといって損なわれるような伝統であるなら、あえて伝統は潰しにかからなければなりません。それこそがロックンロールなのだから。ロックンロールじゃありませんが、そういう気概で作られたフォルクローレがあってもいいじゃないですか。
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