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[20230331]

Brown, Black & Blue
(1998/07/14)

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88年のアルバムです。フランクザッパのThe Mothers Of InventionのドラマーだったJimmy Carl Blackとのコラボレート作品になっています。しかもカバーアルバムで、ロックンロールやリズムアンドブルースのカバー曲を、ほとんどオーソドックスなアレンジでのカバーになっています。オーソドックスというか、このセッションバンドによるバンド演奏によるカバーです。

1. Fever
2. Monkey Walk
3. Unchain My Heart
4. Got My Mojo Working
5. Smokestack Lightning
6. Hound Dog
7. Help Me
8. The Right Time
9. Stand By Me
10. The Lord Is My Friend

カバー曲を歌うとなると、注目されるのは本来アレンジの妙でありますが、今回は奇抜なアレンジはありません。シンガーとしてのArthur Brownの力量が問われる内容になっています。Crazy World ofほどの演出はありませんが、かなりキャラクターを固めての演出による歌い方になっています。黒人シンガーになりきったり、かなりとぼけた感じで歌っていますが、おちゃらけている訳ではなく、どちらかといえば、誰かの物真似のような歌い方です。

ミックジャガーも黒人シンガーの物真似をして歌う事が多いのですが、何をやってもミックジャガーにしかならないというオチになりがちであります。それに近い感覚でしょうか、黒人シンガーの特徴を捉えているのでしょうが、Arthur Brownでしかありません。カバー曲を歌う事で歌唱力の実力が如実に伝わってきます。どんなにとぼけた歌い方でも音程を外さないという、理想的なシンガーなのだという事があからさまになっております。

Fever
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[20230330]

Requiem
(1998/07/14)

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82年のアルバムです。プロデューサーはEarle Mankey。80年代にもなりましたので、ポップな方向に行くのか、と思いきや、これまでプログレ、ニューウェイヴ系の作品を作っていた事で、昔の血が騒いだのか、プログレ、シンセポップなコンセプトアルアバムになっています。演劇的な歌い方が復活しており、シンガーとして、ミュージシャンとしての実力を発揮しております。

1. Requiem
2. Mechanical Masseur
3. Busha Busha (The Last Man Of Earth)
4. 2024
5. Chant / Shades
6. Animal People
7. Spirits
8. Gabriel

テクノポップ、シンセポップは流行っていました。しかし、プログレな方向へ向かうのは逆方向であり、しかも、ソロアーティストがやっていくにはリスクがあります。みんなシンプルなニューウェイヴに向かっているのに、そんな事よりも、彼にとってはArthur Brownというアーティストは、普通にポップソング歌っていてはダメだろうという認識だったのか、新しい試みは行なっていますが、かなりマイペースな状況にも感じられます。

本当に時代の最先端を目指していたのなら、もっと鋭利な音にもなっていたはずですが、前衛になる手前のポップな状態にとどまっていながらも、完全にポップソングに行かない、あくまでもクレイジーワールドの住人だと言わんばかりに、Arthur Brownを演じきっています。その為にシンセポップのテクノロジーを拝借しているような、彼なりのCrazy World of Arthur Brownの再構築を行なっているようです。

Requiem
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[20230329]

Speak No Tech
(1998/07/14)

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81年のアルバムです。Arthur Brownのソロ名義でリリースされていますが、内容はアメリカ人のトーキンヘッズなどを手掛けるCraig Leonとのコラボレートになっています。84年にはThe Complete Tapes Of Atoya としてコラボレート作品として再リリースされました。シンセプログラミングのみによるCraig LeonのアンビエントなアレンジをバックにArthur Brownが歌いまくるという内容になっています。

1. King Of England
2. Conversations
3. Strange Romance
4. Not Fade Away
5. The Morning Was Cold
6. Speak No Tech
7. Name As Names
8. Love Lady
9. Big Guns Don't Lie
10. Take A Picture

アンビエントと表現しましたが、80年代に出始めたデジタルシンセ、シンセドラムによる楽曲で、トーキングヘッズからアフリカンな部分を省いたようなニューウェイヴ系のサウンドになっています。ゲートリバーブこそありませんが、それに近いサウンドを既に出していおります。これはかなり時代の先を行く内容であり、後はアフリカの部分が出ていれば、トーキングヘッズやピーターガブリエルと同列で語られるような作品になっていた事でしょう。

こんな時代の最先端を作り出している作品を埋もれさせているような事で良いのでしょうか、トーキングヘッズの真似事だったのかもしれませんが、アフリカンな部分がない分、完全に真似しているという訳ではなく、ちゃんとArthur Brownならではの音楽性に作り変えています。このドラムマシーンのサウンドがゲートリバーブだったら、もっと注目されていたのでしょう。それでも、このドラムの音、ヒップホップを世に知らしめたバッファローガールのドラムサウンドであります。ハービーのロックイットと同じですね。それを81年に出しているのですから、かなり時代の先を行っていると思います。Craig Leonに目をつけてコラボレートしたという事で、時代の流れにも敏感だった事が分かります。これを知らない、知らされていないというマスコミの鈍感さが浮き彫りにさらされています。

King Of England
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[20230329]

SAMARQA59618949

「Adios / SAMARQAND」をEggsで聴こう。 シンフォニックポップなチェンバーミュージックhttps://t.co/PBYNxDkq9P #eggsmu #nowplaying #rock #Symphonic #Chamber #neoclassic #orchestralpop @SAMARQA59618949
03-28 00:06


[20230328]

Faster Than The Speed Of Light
(1998/07/14)

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79年のアルバムです。Crazy World of Arthur Brownでのキーボーディストでアトミックルースターを作ったVincent Craneとのコラボレート作品になっています。プロデューサーはドイツのシンセサイザーアーティストのKlaus Schulzeであります。サイケなCrazy World of Arthur Brownが進化するとアトミックルースターのようなプログレバンドになっていきますから、Crazy World of Arthur Brownもそのまま活動していればプログレバンドになっていたのではないか、と思わせてくれるような内容になっています。

1. Storm Clouds
2. Nothing We Can Do
3. No
4. Bright Getaway
5. Timeship
6. Come And Join The Fun
7. Stormwind
8. Storm
9. This Is It
10. Tightrope
11. Balance
12. Faster Than The Speed Of Light

Orchester Frankfurtによるオーケストレーションなど、プログレな曲ばかりで、ポップソングを歌っていたArthur BrownがCrazy World of Arthur Brown時代に戻ったような奇抜な、演劇的な歌い方に戻っています。まるでJethro Tullのような作風になっています。変拍子にオーケストラ、プログレファンは大喜びな内容ですが、79年の作品ですから、もうプログレは失速していた時期になります。またしても時期を逃しているのです。もう大げさなプログレは流行らなくなっているのに、作りたくなってしまったのでしょう。致し方ありません。

もう少し早い時期に出していれば、もっと注目されていたはずです。本当にこの頃というか、それ以降もArthur Brownがソロ活動している事は、ほとんどの人が知らない、全く話題になっておりませんでした。時代が求めているような音楽をやっていたのなら、それなりに需要があった事でしょう。これだけ表現能力、実力が兼ね備わっているのに、器用貧乏みたいな、人が求めていないような作品を平気で作れる、マイペースさ、好きなような作品を作り続けていく、それによって実力ほどの評価を得られてこれていません。プログレ作品としてもかなり高い完成度を作り上げているのに、もったいない事であります。

Storm Clouds
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[20230327]

全勝のままきていた翠富士でしたが、上位との戦いで連敗、大栄翔が2度目の度目の優勝か、という勢いでしたが、千秋楽霧馬山との対決で負けて、優勝決定戦となりました。決定戦でも負けた大栄翔。突き押しで勝ち続けることの難しさを思い知らされました。それにより、霧馬山が初優勝という結果になりました。

幕内上位の成績
貴景勝 3勝4敗8休
若隆景 7勝7敗1休
豊昇龍 10勝5敗
霧馬山 12勝3敗 優勝
若元春 11勝4敗
琴ノ若 9勝6敗
大栄翔 12勝3敗
翔猿 6勝9敗
玉鷲 3勝12敗
正代 10勝5敗
阿炎 9勝6敗
竜電 2勝13敗
御嶽海 4勝11敗
錦木 6勝9敗
阿武咲 4勝5敗6休
明生 5勝10敗
琴勝峰 6勝9敗
翠富士 10勝5敗


綱取りだった貴景勝は休場で、来場所は角番となります。若隆景も勝ち越しまで後1勝というところで、怪我で休場、三役を降りる事になります。別人のように積極的だった正代は二桁勝ちました。まだ相撲が取れますね。それに比べて御嶽海は4勝しか出来ず、まるでやる気がありません。新入幕の金峰山は11勝と二桁勝ち、敢闘賞を受賞。北青鵬は9勝しましたが、まだまだ経験不足を感じさせる内容でした。

千秋楽幕内全取組
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[20230326]

Chisholm In My Bosom
(1998/07/14)

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77年のアルバムです。Arthur Brown自身によるプロデュースで、普通にリズム&ブルースを基盤とした普通にポップな内容になっています。これまでの悪魔的なイメージを払拭するのには絶好の内容になっています。しかし、一発屋の彼に対するイメージは変えようがなく、普通にポップソングを歌うのならArthur Brownじゃなくてもいいわけですから、このイメージチェンジはうまくいきませんでした。

1. Need To Know
2. Monkey Walk
3. Let A Little Sunshine (Into Your Life)
4. I Put A Spell On You
5. She's On My Mind
6. The Lord Is My Saviour
7. Chisholm In My Bosom

ちゃんとしたシンガーとしての評価が無いままだったので、どんなにいい音楽を作っても、上手に歌えてもほぼ新人に近い扱いになっていた事でしょう。ほとんど注目されていませんでした。しかし、この時代もちゃんと聴いていたファンにとってはCrazy World of Arthur Brownの再結成におけるスタイルも納得だったと思います。ファーストアルバムしか知らない人にとっては再結成も不自然な感じになりがちですが、こうしたソロ活動も聴く事で、アーティストとしての彼を再評価する事が出来ます。

I Put A Spell On Youのようなカバー曲においては、普通に歌わずに、Arthur Brownというキャラクターで歌いがちです。カバー曲を普通に歌っても面白くありませんから、わざと崩すんですね。しかし、それ以外は普通に歌っているので、普通に良質なポップ作品だと思って聴いていただければ、再発掘的な貴重感があります。他にこれほど気持ちよくリズム&ブルースを楽しませてくれる作品もそうそうありませんので、聴く価値はかなり高いと思います。

Need To Know
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[20230326]

Dance
(1998/07/14)

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少し話は逸れますが、Arthur BrownはCrazy World of Arthur Brown解散後、Kingdom Comeを結成しますが、その後はソロ名義で活動をしておりますので、ソロ作品も紹介したいと思います。75年のファーストソロアルバムであります。まだ当時はディスコブーム前夜でありますから、ディスコミュージックにはなっていませんが、Danceというタイトルです。ジャンル的にはリズム&ブルースによるダンスミュージックになっています。

1. We've Got To Get Out Of This Place
2. Helen With The Sun
3. Take A Chance
4. Crazy
5. Heart And Minds
6. Dance
7. Out Of Time
8. Quietly With Tact
9. Soul Garden
10. The Lord Will Find A Way
11. Is There Nothing Beyond God

冒頭We've Got To Get Out Of This Placeはアニマルズのカバーでありますが、見事に歌い上げています。シンガーとしてのArthur Brownの力量をこの時点で見事に発揮しています。サイケ雰囲気もありますが、当時の流行としてはアナログシンセのちょっとした効果音使ったりだとか、70年代らしいアレンジになっています。しかし、後のArthur BrownはCrazy World of Arthur Brown再結成時と音楽性ではさほど変わりはありません。

少なめですが、民族音楽的な表現があったり、悪魔的な雰囲気も少しばかり出しています。しかし、全体的にはリズム&ブルースの良質な拡大解釈による素晴らしい作品に仕上がっています。ロックンロールではなく、リズム&ブルースであるというところが渋いです。ストーンズも自分達ではロックンロールバンドではなくて、リズム&ブルースのバンドだと思っています。それだどれほどエモーショナルでセクシーであるか、そういう答えが出されている作品になっていると思います。

Full Album
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[20230325]

Gypsy Voodoo
(1998/07/14)

The Crazy World Of Arthur Brown商品詳細を見る


2019年のアルバムで、現在までの最新作になります。Arthur Brownが生きている限り、The Crazy World Of Arthur Brownも終わらないようなので、これが最後というわけではないようです。よりロック色の強い作品になっていますが、民族音楽なり各土地土地の音楽を取り入れた国際的なスタイルは続いています。それが彼の表現方法にしっくりくるようなので、とても自然に取り入れています。

1. Gypsy Voodoo
2. Footsteps In The Desert
3. The King
4. Places Of Love
5. The Mirror
6. Radiance
7. Love And Peace In China
8. Fire Poem
9. Fire
10. The Kissing Tree

ロックスタイルの曲では叫ぶように歌う事も多いのですがそれでも音程がしっかりキープされているという、音感の良さを感じさせてくれます。感情的に歌ってもブレないという、シンガーとしてはありがたい才能を持っています。なので、歳を取っても、芝居気味に歌ってもしっかり歌えています。そんな才能があるシンガーは多いものではありません。奇抜さばかり目につきますが、実力を備えた才能のある人だという認識を持って欲しいと思います。

コミックバンドにしても、グラムロックにしても、しっかりとした実力に裏打ちされて、かっこよくなるものです。実力も才能もあるからこそ、この再結成でも精力的に新作を作り上げられているのです。そしてそれを助けているバックメンバーもしっかりとした実力を持ったメンツが揃えられています。Fireを再再演していますが、これだけの人じゃないという事は証明済みです。もうFireのイメージに縛られずに自由に音楽を楽しんでもらいたいと思います。

Gypsy Voodoo
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[20230325]

Zim Zam Zim
(1998/07/14)

The Crazy World Of Arthur Brown商品詳細を見る


2014年のアルバムです。The Crazy World Of Arthur Brownでの活動は続いています。ロック系のアレンジだとThe Crazy World Of Arthur Brown名義になるようです。そしてThe Crazy World Of Arthur Brownらしいイメージ、少しオカルティックで、宗教儀式な雰囲気とロックとの表現の交わり方が、より巧妙になってきています。長く活動を続けてきた意味が作品に反映されてきていると思います。

1. Zim Zam Zim
2. Want To Love
3. Jungle Fever
4. The Unknown
5. Assun
6. Muscle Of Love
7. Junkyard King
8. Light Your Light
9. Touched By All
10. The Formless Depths

そして各国の民族音楽の要素を取り入れた、世界旅行をしているみたいな統一感もあります。民族音楽、宗教儀式、オカルト、そしてロックがThe Crazy World Of Arthur Brownという媒体で一つにまとまった良質な作品に仕上がっています。もはやThe Crazy World Of Arthur Brownは過去のバンドではなく、現在進行形な進化し続けるバンドへと成長したのです。Arthur Brownによるアイデアがきっかけだとして、それを表現出来るバックメンバーが揃った事が大きいと思います。

若気の至りみたいな一発屋の代表みたいなThe Crazy World Of Arthur Brownでしたが、歳を取って尚磨かれていく感性みたいなものを感じ取れます。それは誰でも出来るものではありません。常に努力し続けているアーティストのみが作り出せるものであります。ヒットチャートから相手にされなくたって、常に自分の信念において創作し続けてきたからこそ、醸し出される熟成された旨味であります。こういう音楽に触れらるかどうか、でも聴く側にとっての幸運、不運があると思います。常にアンテナを張っている事は年歴を重ねても必要だとつくづく思うものであります。

Zim Zam Zim
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[20230324]

Voice of Love
(1998/07/14)

The Amazing World Of Arthur Brown商品詳細を見る


2007年のアルバムです。フォークロックに特化した作品で、バックメンバーも違うので、The Amazing World Of Arthur Brownという名義での唯一の作品になります。フォークロック、フラメンコやケルトなど民族音楽的なフォークソングばかりになっています。Arthur Brown名義でも作品をリリースしていますので、The Crazy World Of Arthur Brown名義というのもファーストアルバムだけであったにも関わらず、再結成して、そして姉妹的なThe Amazing World Of Arthur Brown名義でも作品を制作しました。

1. Love Is The Spirit
2. Gypsies
3. Kites
4. I Believe In You
5. That's How Strong My Love Is
6. The Voice Of Love
7. All The Bells
8. Shining Bright
9. Birds Of A Feather
10. Devil's Grip
11. Safe Now & ...

The Crazy World Of Arthur Brownの時とは違うスタッフで制作されているからなのか、音のクォリティーも違います。歌の雰囲気も違います。アコースティック楽器のマイク録音をシンプルにまとめているので、空間の音もしっかり拾っており、それを覆うような音が足されていないので、とてもライブ感があります。ライブレコーディングのみのミックスなのか、と思えるほどラフな雰囲気です。Arthur Brownの歌も、いつものような叫ぶ感じではないので、一気に年取った感じなっています。

この作品のコンセプトの認識が入っていなければ、素人が録音したデモ作品のような雰囲気なのです。だけど演奏はプロフェッショナルなので、誰の作品なんだと気になってしまうと思います。The Crazy World Of Arthur Brownの時のような完成度に比べるとかなり手を抜いているような印象も受けると思います。そういう気軽さが意図するところなのかもしれません。国籍不明になってしまうほど幅広いフォークロック作品になっています。

Love Is The Spirit
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[20230323]

Vampire Suite
(1998/07/14)

The Crazy World Of Arthur Brown商品詳細を見る


2003年のアルバムです。バックメンバーも増えて、よりまともな楽曲を演奏するようになっています。今回はヴァンパイア組曲ですので、コンセプトアルバムになっています。キャバレーミュージックや民族音楽、リズムアンドブルース、所々で、儀式的な雰囲気を表現してThe Crazy World Of Arthur Brownの名に恥じないような作風にしています。

1. Introsuction
2. Vampire Club
3. Sas
4. Africa
5. Maybe My Soul
6. In This Love
7. Confession
8. Vampire Love
9. Completion
10. Divers
11. Re Vamp Your Soul
12. Isness Is My Business
13. Stay

悪魔的な表現を試みていますが、ネガティヴな雰囲気がなく、とても肯定的で、どちらかというと明るい雰囲気の楽曲が多いです。ホラー系の雰囲気を出そうとしていますが、楽曲が明るくて楽しい曲調なので、喜劇のような、笑って涙をそそるような喜劇としてヴァンパイアを描いているのではないでしょうか。それはとても斬新な試みだと思います。

The Crazy World Of Arthur Brownが再結成されていたとは知らない人の方が多いと思います。それほど話題にもなっていません。Fireだけのイメージの人ですから、それ以外のイメージを提供されるほど求められていません。もうおじいいさんになったArthur Brownが、なんとか小銭を稼ごうと始めた再結成ですが、歌声は以前よりも艶がありますし、巧くなっていると思います。これほどまともな曲も歌いこなせるというのが意外でもあり、そういう再認識が出来るだけでも価値があると思います。

Full Album
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[20230322]

Tantric Lover
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。2000年にもリリースされていましたが、再編集したものです。昔の未発表作品ではなく、再結成してからの新作になります。バックメンバーも一新して、曲もまともになっています。様々な民族音楽の要素を取り入れる事で、昔のサイケな雰囲気を少しだけ感じられるようにしています。ヴィジュアル的には昔のThe Crazy World Of Arthur Brownの儀式的な格好をしており、なんとか過去の栄光にすがろうとしています。

1. All The Bells
2. Tantric Lover
3. Paradise
4. The Bridge
5. Circle Dance
6. Pool Of Tears
7. Soul Sensation
8. Swimfish
9. Voice Of Love
10. Fire
11. Love Is A Spirit
12. Gabriel
13. Healing Sound
14. Heartaches
15. Miranda
16. Welcome

曲はアコースティックなアレンジも含めて、ソリッドロックアレンジになっており、音楽だけでも楽しめるものになっています。よく練りこまれていますし、The Crazy World Of Arthur Brownというバンド名でなくても売れる事でしょう。しかし、ネームバリューというものがあります。歳はとってArthur Brownが前面に出て歌う訳ですから、The Crazy World Of Arthur Brown名義の方がわかり易い訳であります。

The Crazy World Of Arthur Brownと言えばFire 1曲だけであります。そのFireも再演しています。この曲だけのイメージのバンドだったと言ってもいいので、新しいイメージ作りされてもピンとこないのですが、昔ほどフリーフォームな前衛的な楽曲では無いので、敷居は低くなっています。本気で売れようと企んでいるのが、本気度が伝わってきます。それだけ内容は素晴らしいものであります。

All The Bells
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[20230322]

SAMARQA59618949

「Yosshy / SAMARQAND」をEggsで聴こう。ハウスブリットポップなEDM https://t.co/PId2gvtCKv #eggsmu #nowplaying #rock #EDM #BritPop #House #synthpop @SAMARQA59618949
03-21 22:05


[20230321]

Strangelands
(1998/07/14)

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グラムロックの未紹介作品はやりましたので、今度はサイケデリックロックでの未紹介作品を紹介していきます。サイケデリックも様々ありますが、まずはThe Crazy World Of Arthur Brownの88年のアルバムから紹介してきます。ファーストアルバムだけ紹介していました。当初はファーアストアルバムしか存在していなかったからです。しかし、88年に69年にレコーディングされていたこのアルバムがリリースされたのです。

Part One: The Country
1. Life Jacket
2. Purple Airport
3. All Over The Country
4. The Lord Doesn't Want You
Part Two: The City
5. The Sound Of The City
Part Three: The Cosmos
6. All Forms And Distinctions
7. Beyond The Sea
8. Planets Of The Universe
9. Twisted Wreckage
10. Hold On Cosmos
Part Four: The Afterlife
11. Endless Sleep

The Crazy World Of Arthur Brownもメンバー変更が激しく、唯一、ボーカルのArthur Brownがいればそれだけで成り立つようなところがあります。The Crazy World Of Arthur Brownといえばファーストアルバムの大ヒットのみだけ知られていましたが、メンバー変更が繰り返されながらも、作品は録音していました。邦題は不思議の国のアーサー王。ファーストに関わっていたメンバーで脱退してAtomic Roosterを結成したメンバーもいます。このアルバムに関わっていたメンバーでKingdom Comeを結成します。よってThe Crazy World Of Arthur Brownは解散していたように思われていましたが、後に再結成されたおり、未発表作品をリリースする運びとなったのです。

ファーストほどヒット曲がある訳ではありません。四部作になっていて、サイケデリックで、フリーフォームな、儀式のような雰囲気の楽曲が演奏されていきます。当時イギリスではブラックマジック、黒魔術も流行っていて、その影響を受けたロックミュージシャンも数多くいました。ジミーペイジもそうです。なので、サイケデリックなサウンドと黒魔術的な雰囲気を掛け合わせたような内容になっています。

Full Album
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[20230320]

綱取りだった貴景勝は3敗したところで休場となりました。前回も優勝した後は惨敗でしたので、この精神力の弱さは横綱になれる器では無い事をまざまざと証明させています。前回優勝した時の勢いを感じさせるのが大栄翔で、突き押しだけで見違える相撲内容を見せてくれています。休場明けの高安も調子良かったのですが、連敗になっています。代わりに全勝で勝ち越したのが平幕の翠富士です。運を持っていれば、このまま最後まで突き進むかもしれませんが、小兵なので、どこまで通用するでしょうか。

中日までの幕内上位の成績
貴景勝 3勝4敗2休
若隆景 3勝5敗
豊昇龍 5勝3敗
霧馬山 5勝3敗
若元春 5勝3敗
琴ノ若 6勝2敗
大栄翔 7勝1敗
翔猿 4勝4敗
玉鷲 1勝7敗
正代 6勝2敗
阿炎 5勝3敗
竜電 1勝7敗
御嶽海 3勝5敗
錦木 2勝6敗
阿武咲 4勝4敗
明生 4勝4敗
琴勝峰 1勝7敗
翠富士 8勝0敗


白鵬の部屋の新入幕北青鵬はモンゴル人ですが、北海道育ちで、身長が高いので、腰高に見えるのですが、懐が深いのか、腰高な状態からどんどん勝っていきます。まだ経験不足な部分も見受けられますが、大物の貫禄が伺えます。カザフスタン出身の金峰山も期待が持てる力士だと思います。豊昇龍は調子が上がっていませんが、これまで鍛えてきた身体能力はいろんな場面で役に立っています。鬼のような叔父さんにも感謝すべきでしょう。

さて、横綱、大関不在の場所となりましたが、関脇は3人いますので、次世代の力士が活躍できる環境となっています。誰が優勝するか全く見えていません。誰になっても、面白い場所になると期待できると思います。

中日幕内全取組

[20230319]

Genius Of America
(1998/07/14)

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96年のアルバムです。大物バンドの再結成ブームの中、彼らも再結成してライブをこなすようになりますが、唯一残された再結成スタジオ作品になります。プロデユースはRichard Marxとバンドで、80年代のスタイルを残しています。こういう曲の作り方しか出来なくなっているようです。しかし、なんとか90年代っぽいサウンドになるようにリミックスされています。

1. Genius Of America
2. Arms Of The Enemy
3. Say What You Want
4. How Can You Live With Yourself
5. Big Brother's Still Watching
6. After All You Said
7. Fishhouse
8. Fastest Gun Alive
9. I Never Saw It Comin'
10. Who Names The Hurricanes
11. It's Too Late
12. Around The World

デビュー当時はもっと個性的なバンドだったと思いますが、80年代の時代によって、去勢されて個性を見失っているようにも感じます。彼らの個性と売れる曲の落とし所がこれだとすると、少し悲しい感じがします。もっと暴れん坊で良かったはずですし、もっと凶暴でよかったはずです。いつのまに、こんな優等生な曲を作るようになったのか、ファンが求めているのは、こういうことでは無かったと思います。

途中、売れたりもしたので、勘違いしてしまったのか。もっと自由で、創造性に溢れていたバンドだったと思います。そういうワクワク感が失われているのなら、再結成する必要も意味もありません。新作はいらないのです。ライブだけ頑張ってください。フランクザッパのように、何をしでかすか分からないところが面白かったのに。上手に曲を作ってまとめられる。そんな事他の誰かに任せてしまえばいいのに。

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[20230319]

Love Bomb
(1998/07/14)

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84年のアルバムです。再びTodd Rundgrenのプロデュースでしたが、売り上げは伸びず、この後バンドは解散となっていきます。Todd Rundgren色が感じられる曲もありますが、80年代独特のゲートリバーブっぽいドラムサウンドに西海岸的なメロウな感じを加えたスタイルになっており、Todd RundgrenとThe Tubesの相性の良さは感じられない内容になっているように思います。80年代ポップスのスタイルをそのままやっている感じで、バンドとしての面白みが薄れているように感じます。

1. Piece By Piece
2. Stella
3. Come As You Are
4. One Good Reason
5. Bora Bora 2000 / Love Bomb
6. Night People
7. Say Hey
8. Eyes
9. Muscle Girls
10. Theme From A Wooly Place (Wooly Bully / Theme From A Summer Place)
11. For A Song
12. Say Hey (Part 2)
13. Feel It
14. Night People (Reprise)

80年代はある意味感覚が麻痺しているような状況があったと思います。誰もかれもが同じようなサウンドに没頭していたので、その手法以外の選択肢を選ぶと売れなくなるのではという恐れがあったのだと思います。楽器やエフェクターがデジタルの時代になり、音が綺麗になっているので、そういう音ばかり使っていると、他との差別化が出来なくなっていたり、音作りで個性を出そうという意識が抜け落ちているのです。

こうした反省が90年代のオルタナに反映されていくのですが、Todd Rundgrenとて、この80年代の罠にはまっているのです。自分の作品ではそんなミスを犯しませんが、人の作品では、その人の意向をある程度汲みあげると、80年代サウンドで遊んでしまっているのです。それが時代にハマれば売れていたでしょうが、外れてしまうと目もくれてくれません。そういう原因があったのかどうかは知りませんが、この後レベールから離れ、トッドと組んで活動していましたが、その後解散となっています。

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[20230318]

Outside Inside
(1998/07/14)

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83年のアルバムです。今回もDavid Fosterのプロデュースで、彼らの最大のヒット作品となりました。MTVによりシングル曲を大々的にアピール出来るという利点を活かしてShe's a Beautyを大ヒットさせました。それにより、アルバムも一番売れた作品となりました。ゲストミュージシャンも豊富で、Steve Lukather 、David Paich 、Steve PorcaroのTOTOのメンバー、Maurice White、Nathan East など、80年代の重鎮となり得る人達が集結しています。

1. She's A Beauty
2. No Not Again
3. Out Of The Business
4. The Monkey Time
5. Glass House
6. Wild Women Of Wongo
7. Tip Of My Tongue
8. Fantastic Delusion
9. Drums
10. Theme Park
11. Outside Lookin' Inside

所謂80年代ポップスと呼ばれる、ソウルミュージックとニューウェイヴが融合したようなポップなスタイルに、David Fosterによる洗練されたヴォイシングが施された和音。それでいて、一番重視されていたのがリズムであり、60年代などのように歌から曲を作るのではなくて、リズムを作って、和音を重ねて、メロディーを後乗せして歌詞を加えるという、スティーヴィーワンダーの作曲法が一般的となったのが80年代でありました。これはディスコブームも継続していたので、まず踊れるリズムを作る事が第一であり、後はいかようにもいしても良いという作り方で、そこにDavid Fosterによる和音を重ねて、80年代ポップスとして完璧な仕上がりとなりました。

The Tubesならではのビジュアルによる表現にも適した流れ、The Tubesらしさを失わずに、ヒットメーカーとなったのです。日本でも知名度は上がっているのですが、いまひとつ売り上げには結びついていません。いつまでたってもキワモノバンドのイメージが払拭される事はありませんでした。米米クラブが登場した事によって、理解されやすい環境は整おうのですが、米米クラブもシリアスな曲は売れても、コミカルな曲は売れていませんから、日本向きではなかったのかもしれません。

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[20230318]

The Completion Backward Principle
(1998/07/14)

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81年のアルバムです。プロデューサーは80年代を代表する事になるDavid Fosterが起用されています。A&MからCapitolへレーベル移籍しています。トッドラングレンのイメージがついたバンドは、それをそのまま維持するか、払拭しようと試みますが、彼らは払拭する道を選びました。David Fosterの起用により、ニューウェイヴに適応したスタイルを身に付けています。MTVの時代に入り、彼らの曲が導入曲として使用されるなど、市民権を得られるような絶頂期を迎えます。

1. Talk To Ya Later
2. Sushi Girl
3. Amnesia
4. Mr. Hate
5. Attack Of The Fifty Foot Woman
6. Think About Me
7. A Matter Of Pride
8. Don't Want To Wait Anymore
9. Power Tools
10. Let's Make Some Noise

日本ではまだキワモノバンドというイメージがありましたが、アメリカの他、世界的にも売り上げを伸ばしていきます。David Fosterの人脈により、Steve LukatherやBill Champlinなど、東海岸のミュージシャンが参加した事により、バンド内でも良い意味での化学反応が見られています。The Tubesらしさはそのままに、80年代、ニューウェイヴの時代に適応した楽曲を作り出しています。映画ザナドゥの制作に追われていた事から解放された彼らが取り組んだやる気を起こさせるビジネスドキュメントとして提示されたコンセプトアルバムになっています。

Don't Want to Wait AnymoreとTalk to Ya Laterがシングルカットされ、トッドラングレン色は見事払拭され、時代の申し子のような存在としてThe Tubesの人気は急上昇していきます。バブル真っ只中のアメリカにとって、MTVのような環境整備は象徴的であり、派手な装飾、ショーの要素がある事は時代を象徴するものであり、グラムの時代でなくても、この誇張されたパフォーマンスは受け入れられたのです。日本ではまだバブル前なので、この辺のアンテナは鈍かったと思います。まだまだ、パンクに面食らっていて、テクノポップにはついていきましたが、ニューウェイヴにはついていくのに必死でした。それだけ激動の時代でした。

Talk To Ya Later
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[20230317]

Remote Control
(1998/07/14)

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79年のアルバムです。プロデュースはTodd Rundgrenで、テレビ中毒のバカサヴァンというコンセプトアルバムになっています。初期の彼らの代表作となりました。雑種雑多なThe Tubesの音楽性と相性のいいのは誰かと考えたら、Todd Rundgrenとの相性が抜群に良かったのです。Todd Rundgrenのアイデアによりコンセプトアルバムを作り出しましたが、これがこれまで以上にメロウでありながらもパワフルな作品に仕上がりました。

1. Turn Me On
2. TV Is King
3. Prime Time
4. I Want It All Now
5. No Way Out
6. Getoverture
7. No Mercy
8. Only The Strong Survive
9. Be Mine Tonight
10. Love's A Mystery (I Don't Understand)
11. Telecide

テレビ中毒という事で、MTVに先駆けて、多くのPVを作っています。実際にMTVの時代が来た時にはCM明けのテーマ曲としてTV Is Kingが使われました。The Tubesを知らなくても、当時のMTVを見ていた人なら誰でも知っている曲になっています。シングルとしてはPrime Timeがカットされてイギリスでも34位に入る大ヒットとなりました。Todd Rundgrenは自分の活動以外にもプロデューサーとして当時から多くの作品に関わってきています。その全てがTodd Rundgren色に染まる事、オーヴァープロデュースとして有名ですが、それでもあkれにプロデュースして欲しいアーティストが沢山いました。

なので、いたるところにTodd Rundgrenを感じさせるサウンドになっていますが、The Tubesの魅力も、これまで以上に伝わるような内容になっています。コンセプトアルバムにした事によって、彼らのショーイズムによる物語性も分かり易くなっているのです。人気ゲーム番組Hollywood Squaresを見ている赤ちゃんが描かれたジャケットも印象的です。テンションコードを多用するA.O.R.なアレンジもTodd Rundgrenが関わる事で、よりテンション移動が印象的なコード進行になって滑らかです。当時はホール&オーツも同じようにTodd Rundgrenによっておしゃれになりました。Todd Rundgrenの派手なステージ衣装もThe Tubesと共通するものがありますが、このコンビネーションは歴史的とも呼べる名盤を生み出しました。

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[20230316]

Now
(1998/07/14)

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77年のアルバムです。プロデュースはJohn Anthony。これまで同様A.O.R.な洗練されたアレンジと奇想天外なプログレ、フュージョンなロックンロールでありますが、いつもよりもリバーブ少なめなのは、プロデューサーの好みでしょうか。これまでの異様な派手なアルバムジャケットではないので、あまり存在感のない作品でありますが、内容はいつも以上に楽しい作品になっています。

1. Smoke (La Vie En Fumér)
2. Hit Parade
3. Strung Out On Strings
4. Golden Boy
5. My Head Is My Only House Unless It Rains
6. God-Bird-Change
7. I'm Just A Mess
8. Cathy's Clone
9. This Town
10. Pound Of Flesh
11. You're No Fun

Captain Beefheart'sのMy Head Is My Only House Unless It Rainsをカバーしています。そしてCaptain BeefheartがCathy's Cloneでサックスを演奏しています。これまではあまりバンド以外との交流は無かったのですが、それだけアメリカにおいては市民権を得てきたのだと思います。彼らの音楽性はより多様化しており、かなり複雑ではありますが、難しくかしこまったものではなく、とてrもポップな表現をしています。ただ、この時代にはまだまだ理解されにくい部分はあったと思います。

ロッキーホラーショーというグラムファッション的なミュージカルがありましたが、それに近いイメージを持った音楽性ではないかと思います。つまり、グラムの影響は隅々まで行き渡っているのです。ただし、こちらは胡散臭さは表面だけで、実力の備わったテクニカル集団であります。だから音楽スタイルも多岐にわたり、どちらかといえばマザーズインベンションに近いものだと思います。こういうバンドが許容されていたという事実は、アメリカの寛容さの意外な一面であります。

Smoke (La Vie En Fumér)
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[20230316]

SAMARQA59618949

「Akshaena / SAMARQAND」をEggsで聴こう。 グラマラスディープハウスなシンセポップhttps://t.co/7R3LmfAVCS #eggsmu #nowplaying #rock #electric #SynthPop #glamrock #House @SAMARQA59618949
03-15 21:52


[20230315]

Young And Rich
(1998/07/14)

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76年のアルバムです。プロデュースはKen Scottで、よりソリッドで、都会的なサウンドにに仕上げています。アレンジャーにTOTOのDavid PaichとJack Nitzscheを起用していますから、相当な作り込みようです。コミックバンドはテクニックがないと笑いを取れないと言われますが、ここまで超絶テクニックを駆使するスーパーコミックバンドは世界的にも珍しいと思います。コミックというより演劇的なのですが、英語がわかると、どれだけふざけているのか、シリアスなのかが分かるのでしょう。

1. Tubes World Tour
2. Brighter Day
3. Pimp
4. Stand Up And Shout
5. Don't Touch Me There
6. Slipped My Disco
7. Proud To Be An American
8. Poland Whole / Madam I'm Adam
9. Young And Rich

バンドメンバー以外にもホーンセクションやストリングス、コーラス隊など、豪華なアレンジをあしらっていますが、それでもバンドの個性が変態的に全面に染み渡っています。グラマラスなアレンジもありますが、A.O.R.な都会的なメロウなアレンジもあり、ポストグラムな、ポストプログレな、ポストフュージョンな、それでいてテクノポップな近未来的なイメージ作りもしています。

派手で、異常なくらいのステージ衣装と相待って、ステージ上では相当なビジュアルセンセーションが繰り広げられていきます。その楽しさが、音楽だけでも伝わってもらえるなら、これだけ豪華に作り込んだ甲斐があるというものでしょう。ただ、日本ではまだ米米クラブも爆風スランプも登場する前ですから、理解されるのに時間がかかりました。キワモノバンドというイメージだけだと、このバンドの真髄は理解出来ないでしょう。現時点でも再評価されるほど世間は成熟していません。

Tubes World Tour
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[20230314]

The Tubes
(1998/07/14)

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アメリカのバンドThe Tubesの75年のデビューアルバムです。もうグラムロックの時代も終わっています。しかもアメリカのバンドです。やっている音楽もプログレやフュージョンなどをポップにアレンジした、初期のシカゴのような音楽です。しかし、グラムロックという文化が無ければ登場しなかったであろうと思われるバンドであり、ポストグラムとして認識してほしいバンドなのであります。

1. Up From The Deep
2. Haloes
3. Space Baby
4. Malaguena Salerosa
5. Mondo Bondage
6. What Do You Want From Life
7. Boy Crazy
8. White Punks On Dope

演劇的なショーの要素を持ったステージを展開していきますから、とてもグラム的なのです。しかし、その表現方法としては劇的な表現としてプログレ的であったり、フュージョン的であったりしています。それだけ演奏力を持っているからでしょう。日本にも米米クラブというグループがいたので、理解しやすいかもしれません。演劇関係の人がバンドをやるとどうなるかという感じです。メンバーはボーカルのFee Waybill 、ギターのBill SpoonerとRoger Steen、シンセのMichael Cotten、キーボードのVince Welnick、ベースのRick Anderson、ドラムのPrairie L'Emprere Princeの7人組で始まっています。

ファーストアルバムのプロデュースはAl Kooperで、このショーエンターテイメント的なバンドを見事にまとめあげています。シングル曲White Punks on Dopeは、まだアメリカでも知られていなかったPunksという表現が使われています。後にMötley CrüeとNina Hagenがカバーしています。それだけミュージシャンの間では注目されていたいましたが、まだ日本では彼らをどう扱っていいのか分からないという感じで、変わり者のバンドみたいな扱いだったように記憶しています。ある意味マザーズっぽい感じもあります。しかし、とてもモダンで近未来的なサウンドをしていると思います。

Up From The Deep
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[20230313]

春の大阪場所が始まりました。先場所優勝した貴景勝は綱取りとなります。これまでも、何度か綱取りのチャンスはありましたが、この人は気持ちが弱いのか、プレッシャーに弱いのか、ことごとく惨敗してきました。今場所も初日黒星。取組前から緊張している表情、気持ちの弱さを克服しなければ横綱への道はありません。逆に平幕に落ちた正代は猛省したのか、これまで本気で相撲を取っていなかったのではないか、と思えるくらいの眼を見張るような取り口で勝ちました。それに比べて御嶽海は全くやる気を感じません。

初日幕内上位の取組結果
○翔猿 叩き込み 貴景勝
若隆景 突き落とし 玉鷲○
○正代 押し出し 豊昇龍
○霧馬山 押し出し 阿炎
○若元春 寄り切り 竜電
御嶽海 寄り切り 琴ノ若○
○大栄翔 押し出し 錦木
○阿武咲 押し出し 明生
琴勝峰 押し出し 翠富士○
○遠藤 押し出し 佐田の海
北勝富士 押し出し 高安○
一山本 叩き込み 宇良○

新入幕が3人います。白鵬の部屋の北青鵬、この人には未知の可能性があるような凄みがあります。そしてカザフスタン出身の金峰山、武将山です。若手が増えてくると活気が出てきます。今場所も横綱不在ですが、中堅どころから若手が盛り上げてくれる事でしょう。三役に返り咲いた大栄翔も調子良さそうです。大勝ちするなら役力士になってからですから、今場所の集中は切らさないでいただきたい。貴景勝が気持ちを切り替えてくれればまだ可能性はありますが、他の力士にも大いに優勝の可能性があります。今場所はどんなドラマが待っている事でしょう。

初日幕内全取組


[20230312]

A Christmas Shang-A-Lang
(1998/07/14)

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2015年にリリースされた作品で、企画ものとしても最新作になります。録音されたのは再結成された85年頃のもので、Shang-A-Langという彼らのテレビ番組があって。その番組でクリスマスソングを特集した時の録音を集めたものになります。クリスマスソングとロックンロールの相性は良く、これまで多くの名盤が作られましたが、それらに匹敵するほど良く出来た作品になっています。

1. Rock'N'Roll It's Christmas Time!
2. Shang-A-Lang [Festive Mix] [Live]
3. White Christmas
4. A Lonely Christmas Eve
5. Jingle Bells
6. Christmas Kiss
7. Christmas Everyday [When I'm With You]
8. Party Tonight
9. Loch Lomond
10. Christmas Gift

アレンジがBay City Rollersらしいグラムロックなアレンジになっていますので、当時の再結成時のソウルフルな内容よりも彼ららしい作品になっています。昔のファンの人でも納得できるような、あの熱狂していた頃を思い出せるようなサウンドになっています。この後、メンバーが次々に亡くなっていきますので、Bay City Rollersの最後の輝かしい記録として残された貴重な音源になります。

日本にもエアーバンドがいましたが、彼らが演奏をしないという事を批判する人はいません。アイドルとしてどれだけ熱狂させられるか、それだけの魅力があったバンドだったのだと思います。残され曲達もグラムロックだと思えば愛すべき曲ばかりです。まがいものでも許される、それがグラムロックの暗黙の了解であります。こう言うバンドがいて、多額の金が動いていたのでります。これもロックの歴史の一つなのであります。

Rock'N'Roll It's Christmas Time!
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[20230312]

Breakout '85
(1998/07/14)

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85年のアルバムで、Bay City Rollersとして復活した時の作品です。脱退したメンバーもRollersとしてもうまくいかなった彼らがとった行動が、メンバー全員集まって再結成しようとLeslie McKeownもIan MItchellもPat McGlynnも集まって再結成しました。彼らに取って唯一の金の生る木でしたから、ここにすがるしかなかったのでしょう。

1. Make My Body Work
2. Breakout
3. That's The Way
4. Could This Be Love
5. When You Find Out
6. The Whip
7. I'm The Man For You
8. Groovy
9. Emotion
10. No Freedom

音楽的には全くの80年代ポップスになっていて、もうBay City Rollersとかどうでもいいような音楽になっています。そもそも誰も楽器を演奏していないのですから、ただ、ステージにメンバーが立っているだけでいいのですから、サウンドがどんなに変わっても気にする事はないのですが、グラムロックだと思っていたファンにとっては残念な方向性になっています。せっかく再結成してもそれほど話題にもなっていませんが、日本では割と好意的に取り上げられ、来日も果たしています。

Leslie McKeownはポルノビデオに出演したりと、イメージダウンになっていましたが、日本のファンは優しく迎えてあげました。メンツ的にはオールスター集結状態ですから、昔からのファンにとっては嬉しい状態なので、少しだけ盛り上がったような状態でした。なので、再結成作品は1枚で終わりましたが、その後もコンサートを開いています。Les McKeown's Legendary Bay City Rollers、Ian Mitchell's Bay City Rollersと言うようにメンバー違いでの活動をしていたようです。

Full Album
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[20230311]

Ricochet
(1998/07/14)

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81年のアルバムです。The Rollersとして頑張ってきた彼らでしたが、このバンド名ではこれが最後の作品となりました。Stephan Galfasとバンドでのプロデュースで、よりパワーポップで工夫も凝らしています。80年代ん売れるための定義、PVも沢山作りました。しかし、一度失った人気は取り戻せません。パンクの時代に、世間に媚びを売る輩は許されないのです。

1. Doors, Bars, Metal
2. Life On The Radio
3. No Doubt About It
4. Roxy Lady
5. Ricochet
6. Won't You Come Home With Me
7. Ride
8. Lay Your Love On The Line
9. That's Where The Boys Are
10. Set The Fashion
11. This Is Your Life

パンクは元々アメリカで生まれたものです。しかし、ロンドンパンクの方が有名になり、アメリカのパンクを継承するトーキングヘッズなどはニューウェイヴと呼ばれるようになります。テクノポップなどの時代も経て、ニューウェイヴはシンプルでポップなスタイルを持ち味としていました。The Rollersもそんなアメリカのニューウェイヴ、カーズなどの雰囲気を出しつつ、チープトリックのようなパワーポップのスタイルを確立しようとしています。

落ち目ながらも、80年代に適合しようとしている努力は伝わってきます。しかし、すでに過去の人達になっていますから、再びシーンに返り咲く事なく、The Rollersも解散となります。低迷期でもありましたが、The Rollersの残した作品はパワーポップファンなら満足するくらいの出来栄えになっていると思います。全く知らないバンドだと思って聴くと抵抗なく受け入れられると思います。

Doors, Bars, Metal
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[20230311]

Voxx
(1998/07/14)

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80年のアルバムです。もはやBay City Rollersという名前を口にする人すらいなくなっています。それでも活動を続けられるのは、これまでの糧が豊富にあったのだと思われます。Duncan Faureのボーカルはレスリーとキーが違いますし、本気で歌える人ですから、全く印象が違いますし、バックの演奏もまるで別人、本当に違うスタッフが演奏していると思われますが、統一感を出すために決められた人が演奏していると思います。

1. God Save Rock & Roll
2. Working For The People
3. Soho
4. The Hero
5. "85"
6. Honey Don't Leave L.A.
7. New York
8. The Jig
9. Only The Young Die Old
10. Rebel Rebel

演奏すらさせてもらえなかったメンバーが、こんなに急成長するはずもなく、昔と違うミュージシャンを起用しているとしか思えないくらいに、別のバンドの演奏になっています。曲調もパワーポップで、チープトリックみたいな曲ばかり、しかし、パンク、ニューウェイヴの時代にはオールドウェイブとしか言えないサウンドであり、いくらアメリカをターゲットにしていると言っても、これで売れるはずもなく。完全に忘れ去られたバンドの状態になっていきます。

これが実際にバンドで演奏しているのだとすれば、それはかなりの成長を見せつけていますし、曲も悪くありません。流行を気にしなければ良く出来ている作品だと思います。パワーポップの時代もやがて訪れますし、正当に評価されてもいいのですが、まがい物だとすれば評価もやすやすと出来ません。ボウイのRebel Rebelは77年の武道館コンサートから持ち上げられたライブバージョンです。あくまでもアイドルでしたから、パンクのようなヒール役は無理だったのだと思います。

God Save Rock & Roll
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