1. Need To Know 2. Monkey Walk 3. Let A Little Sunshine (Into Your Life) 4. I Put A Spell On You 5. She's On My Mind 6. The Lord Is My Saviour 7. Chisholm In My Bosom
ちゃんとしたシンガーとしての評価が無いままだったので、どんなにいい音楽を作っても、上手に歌えてもほぼ新人に近い扱いになっていた事でしょう。ほとんど注目されていませんでした。しかし、この時代もちゃんと聴いていたファンにとってはCrazy World of Arthur Brownの再結成におけるスタイルも納得だったと思います。ファーストアルバムしか知らない人にとっては再結成も不自然な感じになりがちですが、こうしたソロ活動も聴く事で、アーティストとしての彼を再評価する事が出来ます。
I Put A Spell On Youのようなカバー曲においては、普通に歌わずに、Arthur Brownというキャラクターで歌いがちです。カバー曲を普通に歌っても面白くありませんから、わざと崩すんですね。しかし、それ以外は普通に歌っているので、普通に良質なポップ作品だと思って聴いていただければ、再発掘的な貴重感があります。他にこれほど気持ちよくリズム&ブルースを楽しませてくれる作品もそうそうありませんので、聴く価値はかなり高いと思います。
少し話は逸れますが、Arthur BrownはCrazy World of Arthur Brown解散後、Kingdom Comeを結成しますが、その後はソロ名義で活動をしておりますので、ソロ作品も紹介したいと思います。75年のファーストソロアルバムであります。まだ当時はディスコブーム前夜でありますから、ディスコミュージックにはなっていませんが、Danceというタイトルです。ジャンル的にはリズム&ブルースによるダンスミュージックになっています。
1. We've Got To Get Out Of This Place 2. Helen With The Sun 3. Take A Chance 4. Crazy 5. Heart And Minds 6. Dance 7. Out Of Time 8. Quietly With Tact 9. Soul Garden 10. The Lord Will Find A Way 11. Is There Nothing Beyond God
冒頭We've Got To Get Out Of This Placeはアニマルズのカバーでありますが、見事に歌い上げています。シンガーとしてのArthur Brownの力量をこの時点で見事に発揮しています。サイケ雰囲気もありますが、当時の流行としてはアナログシンセのちょっとした効果音使ったりだとか、70年代らしいアレンジになっています。しかし、後のArthur BrownはCrazy World of Arthur Brown再結成時と音楽性ではさほど変わりはありません。