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[20230531]

Guilty!
(1998/07/14)

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Warを脱退したエリックバードンはすぐソロ活動をするのでは無く、ブルースシンガーのJimmy Witherspoonとのコラボレート作品を出しました。71年のアルバムです。War脱退の理由は定かではありませんが、ジミヘンとWarのセッションの後にジミが亡くなった事で、ひどく落ち込んでいたと言われており、それも脱退の理由だったと思われます。

1. I've Been Driftin' / Once Upon A Time
2. Steam Roller
3. The Laws Must Change
4. Have Mercy Judge
5. Going Down Slow
6. Soledad
7. Home Dream
8. Headin' For Home
9. The Time Has Come

Warでファンクという新しい分野に挑みましたが、脱退して制作したこのアルバムはどブルースな内容になっています。ブルースのカバー曲は無く、オリジナル曲ですが、Jimmy Witherspoonとのコラボレートという事で、思いっきりブルースしまくっています。ハードロックが誕生する前にビッグブルースという、ハードロックの原型のようなスタイルがイギリスでは流行っていました。なので70年以降もサボイブラウンのようにビッグブルースを維持するバンドは存在しています。ツェッペリンもビッグブルースな曲を織り交ぜていますので、まだまだブルース人気がありましたので、こうした作品も受け入れられやすい状態でした。

ただ、Warを脱退してまえやる事なのかは疑問が残るところであります。創作性としてはWarの方が無限の可能性を秘めていましたので、それを続けるべきだと思いますが、それだけジミの喪失感は大きかったのでしょう。それでもゲイリームーアがブルースに回帰するようになったりしたように、彼らにとってはブルースは特別なものなのだと思います。アニマルズでもここまで本気でブルースしていませんので、とても特徴的な作品になっていると思います。

I've Been Driftin' / Once Upon A Time
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[20230530]

Peace Sign
(1998/07/14)

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94年のアルバムです。バンドは何度か再結成はしていましたが、再結成しての新作となります。既に亡くなっているPapa Dee Allen とCharles Millerへの献辞が込められています。オリジナルメンバーで唯一全曲に参加しているのはLonnie Jordan だけで、あとは新旧メンバーバラバラにレコーディングされています。アナログ盤としては2枚組の容量になっています。

1. Peace Sign
2. East L.A.
3. Wild Rodriguez
4. I'm The One (Who Understands)
5. Da Roof
6. The Smuggler (The Light In The Window)
7. U B O.K.
8. Let Me Tell You
9. Smile For Me
10. What If
11. Angel
12. Homeless Hero

スタイル的には80年代サウンドを取り入れだした頃のスタイルが残っていて、レゲエやラテンをベースにしたゆったりとしたソウルファンクサウンドになっています。つまり、結構古めの感覚になっています。彼らの往年の作品はヒップホップの時代にサンプリングされたりして、レアグルーヴとして再評価されていました。しかし、彼らはヒップホップ以降のスタイルには寄せようとはしていると思いますが、全く身につけていません。

再結成バンドとして、ライブ活動はしていますから、レパートリーとして新曲が欲しいタイミングだったのだと思います。以前の曲をリメイクしている曲もあります。参加しているメンバーが違いますから、昔の頃とも違うアレンジになっています。だからといって、新しい感覚も無く、同窓会的な内容で終わっています。ストレートなファンクナンバーは無く、ラテン、レゲエなどとのミクスチャー感覚であり、それもWarらしさなのかもしれません。

Peace Sign
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[20230529]

最後まで集中していた照ノ富士が結局優勝となりました。万全ではありませんでしたが、気力と体力で、他を圧巻しました。強いという印象はありませんでしたが、他の力士がまだそのレベルまで達していないという印象でした。先場所優勝の霧馬山は三場所連続二桁を達成して大関取りを確実にしました。他の関脇、豊昇龍、大栄翔、若元春も三役で二場所連続二桁となり、来場所は大関取りに挑戦となります。4関脇全員二桁という好成績でした。

幕内上位の成績
照ノ富士 14勝1敗 優勝
貴景勝 8勝7敗
霧馬山 11勝4敗
豊昇龍 11勝4敗
大栄翔 10勝5敗
若元春 10勝5敗
琴ノ若 8勝7敗
正代 6勝9敗
阿炎 8勝7敗
翠富士 6勝9敗
高安 3勝3敗9休
遠藤 0勝7敗8休
翔猿 8勝7敗
錦富士 3勝12敗
宇良 7勝8敗
錦木 9勝6敗
金峰山 4勝11敗
琴勝峰 2勝10敗3休
明生 8勝7敗
御嶽海 9勝6敗


最後まで優勝に絡んできた朝乃山は12勝と、来場所は上位に戻ってくる事でしょう。この勢いなら、大関復帰も見えてきます。下位では王鵬、妙義龍と久々の勝ち越し。北青鵬は8勝までは出来ましたが、あとは散々でした。恵まれた体格のせいで、疎かにしている事が沢山ありますから、鍛え直しが必要だと思います。平戸海も勝ち越して気力が感じられます。御嶽海も久しぶりに勝ち越しましたが、続くでしょうか。金峰山は上位との対戦ばかりで負け越しましたが、試練の場所だったので、これから強くなっていくと思います。

千秋楽全取組
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[20230528]

The Other Side Of War Warms Your Heart
(1998/07/14)

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87年のアルバムです。Soufflé Recordsレーベルからのリリースで、カバー曲集になっています。バンドとしては活動停止、解散しているにも関わらず、レコード会社によって、こうした企画ものが出回っております。On Fireというタイトルでアナログ盤では1枚組でリリースされてもいますが、それに加えて2枚組としてリリースされています。

1. La Chanson (The Song)
2. Toujours, Toujours (Always, Always)
3. Loving Memories
4. Sweet Ca'line
5. Blushing Tears
6. Moving Along
7. Time Is Tight
8. California Spring
9. August Love
10. Italian Lover
11. La Vie C'est La Vie (The Life That Is The Life)
12. Precious Memories
13. Spanish Love Call
14. On Fire
15. Roses Are Blue
16. Ripe Bananas
17. Exodus
18. Churchin On
19. Nothing You Can Do
20. A Cup Of Soul
21. Afro Cuban-Opus No. 1
22. God Is Love
23. Gloriosa Superba (The Poison Plant)
24. The Bamboche (Haitian Open Air Dance)
25. Cuando Calienta El Sol (Love Me With All Your Heart)

ソウル系、ラテン系の曲がカバーされており、インスト的な演奏で、お遊びでレコーディングされたのか分かりませんが、普段の彼らの演奏とは違った、原曲に近いアレンジでの演奏で、何も工夫していない事から、世に出そうとして録音されたものではない感じがあります。もう新作が出ないとなっている状況ですから、こうした未発表曲集も立派な作品になります。

まるでモータウンレコードのスタジオミュージシャンが演奏しているみたいな内容で、歌を録音する前のバック演奏バージョンみたいな感じになっています。Warというバンド自体がスタイジオミュージシャンを集めたような性格性のバンドだったのではと思わせるような内容になっています。おそらく初期の頃の録音なのではないかと推測されます。

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[20230528]

Where There's Smoke
(1998/07/14)

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85年のアルバムです。メンバー変更もあるのかもしれませんが、ようやく80年代サウンドになりました。これは楽器というより、アレンジ、ミキシングが80年代仕様になったという事だと思います。レゲエのリズムをベースに立体的なアレンジを作る。スクポリがやっていた事ですね。このアレンジに至るまではメンバーチェンジも必要な要素だったと思います。

1. Still In Love
2. Cutest Girl
3. No Need To Worry
4. Take It To The Bank
5. Bad Mutha Trucka
6. War's Song
7. Day II
8. Groovin'

Coco Plumという自分達のレーベルからのリリースだったためか、ヒットチャートにすら登っていません。こんなに妥協したサウンドなのに売れないなんて、なんて悲しい事でしょう。デジタルシンセも多様しています。アナログシンセはチープな音でも太みがあって音痩せしないのですが、デジタルシンセは音が綺麗すぎて音痩せするのです。90年代になってそれは解消されますが、綺麗すぎるサウンドはロックには不向きでした。フュージョン的にはいいのかもしれませんが、ハードなフュージョンを好みの人には好かれないでしょう。

全体的にリズムの作り方がレゲエのリズムになっているというのがあり、ファンクバンドとしてのWarの終焉を象徴するような内容になっています。実際に活動はここまでで、しばらく再結成するまでは音沙汰が無くなっていきます。流行りのサウンドにしても売れないなんて、致命的にやばい状況でしょう。ドラムは生ドラムでもリンドラムに似せたサウンドにエエクト処理したり、レゲエ、ファンクの手法を流用したアレンジも80年代らしいものです。これまでの硬派なWarのスタイルを覆すような作品です。

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[20230527]

Life (Is So Strange)
(1998/07/14)

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83年のアルバムです。こちらはRCAからのリリースでオリジナル作品になっています。歌もの中心のポップな内容になっています。メンバーも5名ほどに絞られていたようですが、正式なクレジットがなく、全曲5名による作曲になっているので、そのように推測されています。80年代サウンドにはならず、これまでに無かったチョッパーベースが入ったり、レゲエ曲があったりと、どちらかというと70年代サウンドに近い仕上がりになっています。

1. Life (Is So Strange)
2. Happiness
3. W.W. III (Medley)
a. The Dawning Of Night
b. Waiting At The Church
c. When The Nightime Comes
4. Shake It Down
5. Summer Dreams
6. U-2 (Medley)
a. U-2 (Part 1)
b. Automatic Eyes
c. U-2 (Part 2)
d. U-2 (Part 3)

出始めたデジタルシンセをほとんど使わずに、アナログシンセや生楽器による演奏、生ドラムである事、実力のある演奏が信条ですから、80年代サウンドにならずに済んでいます。この時売れようと思えばPVを作る事ですが、それも作っておらず、当時の流行に対しては静観していたと思います。なので、売り上げは伸びていませんが、自信に溢れた演奏と仕上がりになっています。

メドレーになっているW.W. II、つまり第三次世界大戦という事ですが、久しぶりに、自分達のバンド名にちなんだメッセージ性のある曲を作っています。当時のヒットチャートはブルーアイドソウルのように、ロックとソウルミュージックが密月な関係になっていて、ヒットするような曲を作れたと思うのですが、あえて、そこには行かずに、自分達のスタイルを守り通しています。なかなか骨太なファンク作品になっていると思います。

Life (Is So Strange)
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[20230527]

The Music Band Jazz
(1998/07/14)

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83年のアルバムです。以前のレーベルMCAがThe Music Bandでの未発表曲を編集してリリースした作品になっています。79年にThe Music Bandレコーディング時におけるセッションで、ジャズっぽい演奏のものを集めています。ジャズというか、ラテンジャズなアレンジで、サックスを中心としたインストものなのでジャズっぽい感じになっています。

1. Five Spot
2. Half Note
3. E.R.A.
4. Koronos
a. Sometimes I Wonder (Is It For Real)
b. A Pattern Of Time

The Music Bandシリーズでは歌ものが中心でポップなアレンジの曲が選ばれていました。なので、こうしたインストものは楽しんで演奏されていますが、The Music Bandシリーズの趣旨からは外れているので、未発表のままでしたが、レーベルから移籍してしまったので、残された作品で金儲けしようという趣旨の作品になっています。

しかし、ファンクバンドである彼らが、明らかにジャズを意識したアレンジで演奏しているのは珍しいもので、彼らの演奏力の高さを楽しめる内容になっています。ラテンジャズ、どちらかというとハードバップっぽい演奏ですが、こういう演奏も出来るのにファンクやソウルっぽい曲もやっています的な、彼らの実力を知るにはうってつけの作品であります。

Full Album
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[20230526]

Outlaw
(1998/07/14)

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82年のアルバムです。MCA RecordsからRCAへ移籍しています。シンセに頼らないところがありますので、80年代サウンドにはなっていませんが、アレンジの構成などは80年代ならではの立体的なサウンドになっています。シンセを使うにしてもP-FUNKの影響なのか、アナログなサウンドが目立ちます。ブラスアレンジも80年代ならではのものであり、ビートの作り方とかはプリンスの影響もあるかもしれません。

1. You Got The Power
2. Outlaw
3. The Jungle (Medley)
a. Beware It's A Jungle Out There
b. The Street Of Walls
c. The Street Of Lights
d. The Street Of Now
4. Just Because
5. Baby It's Cold Outside
6. I'm About Somebody
7. Cinco De Mayo

ゲートリバーブサウンドではありませんが、ゲートリバーブサウンドの登場で、80年代はドラムの音がでかくなります。ドラムのサウンドをどしんと真ん中に鎮座させて、ベースラインを作ってからコード進行を決める。最後にメロディーを乗せてから、更に細かい装飾を加えていく。これはスティーヴィーワンダーが行なっていた作曲法ですが、80年代にはそれが定番となり、まず踊れるリズムを組み立ててから、立体的にアレンジしていくという作曲法が一般的になっていきます。フォークソングのように歌詞から作るなんて滅多にない事になっていきます。

そんな手法で作られているのが明らかな内容になっています。ロック的なビートを加えたファンク、プリンスの手法も習っていると思います。黒人の音楽シーンにおいても、プリンスの登場は画期的だったようです。P-FUNKの応用とも言えるのですが、よりポップに、ロック的にしたのがプリンスです。そんなプリンスもストーンズの前座などを経て、苦労して売れるようになっていきます。そして80年代はロックとブラックミュージックがより密月的な結ばれ方をしていきます。

You Got The Power
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[20230525]

The Music Band 2
(1998/07/14)

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79年のアルバムです。The Music Bandの第2弾となっています。しかし、メンバーチェンジが行われ、数名の入れ替えがあり、新しいメンバーでの演奏となっています。ストレートなファンクナンバーもあれば、A.O.R.なメロウな曲もあります。A.O.R.とは日本での呼び名になりますが、Adult Oriented Rockの略で、ソウルミュージックにカントリーやロック、フュージョンの要素を加えた、大人が楽しめるような音楽になります。ボズスキャッグスが作り出したとも言えますが、同じような試みをしていたミュージシャンが複数いて、やがて音楽シーンに定着していきます。

1. Don't Take It Away
2. I'll Be Around
3. I'll Take Care Of You
4. Night People
5. The World Is A Ghetto (Special All New Instrumental Version)
6. The Music Band 2 (We Are The Music Band)

A.O.R.をやっているという感覚は彼らには無かったと思いますが、ニューソウルやライトフュージョンの影響から生み出されたポップな歌ものは、A.O.R.と似た雰囲気の作品となっています。80年代にはブラコンという事でまとめられていきますが、都会的な、特に夜のムードを持ったバラードなど、この美しい音楽は黒人も白人も関係なく、アメリカ中で親しまれるようになり、世界中でも愛されるようになっていきます。

アメリカに歌謡曲があるとしたら、この時代には、まさにこうした音楽がアメリカの歌謡曲だったと思います。演歌がカントリーだと思います。一番保守的に親しまれているのがカントリーミュージックですが、カントリーにも黒人音楽の要素を取り入れた新しい感覚のカントリーが登場して、やがてそれがA.O.R.となっていくのです。アメリカという特殊な国家でしか生まれなかったこうした音楽が、ドルが広まるように世界を席巻する音楽となっていきます。そんな、ザ アメリカな音楽になっています。

Don't Take It Away
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[20230524]

The Music Band
(1998/07/14)

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79年のアルバムです。Warというバンド名が時代的にも少し過激すぎるので、改名を検討してThe Music Bandにしようとしましたが、それは却下され、Warというバンド名は継続されていくことになりましたが、The Music Bandという名前はアルバムタイトルに採用されました。なので、内容的にも新しい雰囲気を作り出そうとする感じがあります。

1. The Music Band
2. Corns & Callouses (Hey Dr. Shoals)
3. I'm The One Who Understands
4. Good, Good Feelin' (Original Un-Cut Disco Mix)
5. Millionaire
6. All Around The World

Lonnie Jordanのソロ作品でも見られたようなポップでソウルフルな歌ものになろうという意気込みが感じられます。純粋にファンクだけをやるバンドは少なくなっています。Warもファンクを基本としながらも多彩な音楽性を組み込んできました。フュージョン系の演奏を重視した部分がありましたが、歌を中心にする事で、演奏もバッキングに徹するアレンジになっています。しかし、当時流行っていたブラコンとは違う形でのソウルミュージックになっています。

ラテンのリズムを取り入れる事も得意としていますが、タイトル曲のThe Music Bandはタンゴのリズムを分解したリベラルなタンゴを元にソウルミュージックとして組み立てたミクスチャーになっています。Lonnie Jordanのソロ以前には無かったメロウで、ポップな感覚が全体に蔓延していますので、Lonnie Jordanのソロ作品を作った経験は大きな影響となったようです。Eric Burdonが作り出した泥臭いWarの姿はもう微塵もありません。

The Music Band
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[20230523]

Different Moods Of Me
(1998/07/14)

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78年のアルバムです。番外編になりますが、ギタリストのLonnie Jordanのソロアルバムになります。ただし、Warの全面バックアップによる作品なのでWar Presents Lonnie Jordanという形になっています。ソロなので、バンドとは違う雰囲気を狙っています。バンドよりもメローでポップでまさにブラコンな内容の歌ものの作品になっています。

1. Grey Rainy Days
2. Jungle Dancin'
3. Best Way I Can
4. Discoland
5. Junkie To My Music
6. Nasty
7. He Used To Be A Friend Of Mine
8. Different Moods Of Me

これまでWarの曲を表現するのにブラコンという形容をしてきましたが、実際にブラックコンテンポラリーという言葉が出来始めたのは70年代後半から80年代初頭にかけてなので、この頃になります。つまり狙ってブラコンなスタイルを演奏している作品になっています。ラテンやファンクのリズムを取り入れながらも、白人の感覚も交えてA.O.R.まで洗練されてきた黒人音楽を更に黒人らしくまとめあげたのがブラコンだったと言えると思います。

つまり、トータルに黒人音楽をポップにまとめあげたソウルミュージックの新しい形になっています。ディスコミュージックよりももっとセクシーに、ソウルフルにアレンジされています。もっとアダルティーでエロいのであります。バンドではそこまでの追求はしていませんので、ソロ作品としてブラコンに近づいています。Lonnie Jordanはギタリストですが、そこまでギターを前面に出さずに歌が主役になっているというのも特徴的です。

Full Album
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[20230522]

照ノ富士だけが無敗で勝ち越して中日を折り返しています。横綱と大関は1人ずつしかいませんが、三役が混雑していて、関脇が四人もいる状況です。その関脇までの全員が2敗の成績なので、上位陣は結構安泰な場所となっています。特に新関脇の若元春は力強い取り口で上々です。豊昇龍も速攻相撲に徹していて、スピードと力、それに冷静な判力を備えようとしています。照ノ富士はまだ本調子ではありませんが、体格と気力で相手を弾き飛ばしています。きちんと横綱相撲で勝ったのは金峰山との1番だけでした。それでも集中していれば、一番優勝に近いと思います。

中日までの幕内上位の成績
照ノ富士 8勝0敗
貴景勝 6勝2敗
霧馬山 6勝2敗
豊昇龍 6勝2敗
大栄翔 6勝2敗
琴ノ若 3勝5敗
正代 3勝5敗
阿炎 4勝4敗
翠富士 3勝5敗
遠藤 0勝7敗2休
翔猿 3勝5敗
錦富士 2勝6敗
宇良 3勝5敗
錦木 2勝6敗
金峰山 3勝5敗
琴勝峰 1勝7敗


罰則により幕下まで下がっていた朝乃山が再入幕を果たして、1敗という好成績となっています。元大関ですから、その実力差を見せ付けようと平幕力士ではかなわなくなっています。1勝も出来ずに負け越した遠藤は休場を選びました。あいかわらず足腰が軽いのです。白鵬の愛弟子の北青鵬はやはり立会いが雑なままです。それでも6勝しているのは体格に恵まれているだけで、同じ体格の剣翔には勝てませんでした。やはり上を目指すなら、立会いを丁寧に力強くしていく必要があると思いますが、白鵬はそれを厳しく教えているのか疑問です。十両まで落ちてしまった栃ノ心は引退となりました。

幕内中日全取組

[20230521]

Youngblood
(1998/07/14)

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78年のアルバムです。同名映画のサウンドトラックになっています。黒人映画のハードボイルドではなく、青春ムービーになっています。軽快でポップなファンキーソングで、オリジナルアルバムとしても親しみやすい内容になっています。やはり黒人文化に誇りを持っているようで、ディスコミュージックにいかないというハードボイルドな精神性を感じます。

1. Youngblood (Livin' In The Streets)
2. Sing A Happy Song
3. Keep On Doin'
4. The Kingsmen Sign
5. Walking To War
6. This Funky Music Makes You Feel Good
7. Junk Yard
8. Superdude
9. Youngblood & Sybil
10. Flyin' Machine (The Chase)
11. Searching For Youngblood & Rommel
12. Youngblood (Livin' In The Streets) Reprise

ハードボイルド映画にあるようなスリリングな感じではなく、リラックスした、のビリとしたファンクミュージックであり、黒人映画としても平凡な内容で、ヒットはしていません。そんな映画のサウンドトラックですから、尚更注目度は低いですが、P-FUNKに刺激を受けたようなファンクミュージックはなかなかの出来栄えであります。

若者の映画だからなのか、あまりアダルティーな雰囲気は出しておらず、シンプルにポップなファンクミュージックは、多様性のあったWarの作品の中でもシンプルにファンクミュージックを楽しめる内容になっています。70年代ももう既にヒップホップ文化は誕生しており、そういう音楽性はないけれども、そんな雰囲気は既に匂わせています。

Youngblood (Livin' In The Streets)
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[20230521]

Galaxy
(1998/07/14)

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77年のアルバムです。もう完全にディスコ全盛期になっていますので、シフトチェンジしなかった彼らの売り上げは少しずつ落ちています。それよりも、よりファンクを追求しているP-Funkに刺激を受けたのか、これまで以上にファンク強めの内容になっています。ファンクの定義としてワンコード、もしくはツーコードという側面があります。これまでの彼らは多様なコード進行を作っていたのでファンクっぽくなかったのですが、スリーコードのファンクもありますので、そこは定義が難しいところです。こうじゃなきゃいけないと考え方が一番クリエイティヴではありませんので、定義はあって、無いようなものです。

1. Galaxy
2. Baby Face (She Said Do Do Do Do)
3. Sweet Fighting Lady
4. Hey Señorita
5. The Seven Tin Soldiers

この時期であればディスコビートであったりするものですが、それどころかサルサやレゲエのリズムを応用したりしています。そしてワンコードやツーコードの曲が多いので、時代にあがらうごとき反骨精神を覗かせています。そしてディスコブームとは裏腹にP-Funkの勢力が繁栄してきましたので、彼らにもファンクバンドとしての誇りが芽生えたのでしょうか。少し前なら、これでも売れたのでしょうが、さすがにこの時期になるとディスコビートじゃないと売れなくなっています。

Sweet Fighting Ladyのように、これまで通りラテン系ライトフュージョンな曲もあります。こういう多様性がこのバンドの強みであり、安易にディスコブームに乗っからなかったのは褒めるべきところです。こじきだと少し時代遅れな感じはありますが、今の耳で聴くと、聴きごたえのある深みのある作品として評価出来ます。これぞWarという感じです。

Galaxy
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[20230520]

Platinum Jazz
(1998/07/14)

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77年のアルバムです。レーベルをUnited Artists RecordsからMCA Recordsへ移籍する間になっており、Blue Noteからリリースされた唯一の作品になっています。アナログ盤2枚組になっていて、最初の1枚目には新曲、2枚目はベストアルバムになっています。こうしたスタイルでの販売をBlue Noteが希望していたので、実現した作品になります。

1. War Is Coming! War Is Coming ♪
2. Slowly We Walk Together
3. Platinum Jazz
4. I Got You
5. L.A. Sunshine
6. River Niger
7. H₂ Overture
8. City, Country, City
9. Smile Happy
10. Deliver The Word
11. Nappy Head (Theme From "Ghetto Man")
12. Four Cornered Room

platinum discを受賞したような雰囲気のジャケット、それだけファンクバンドとしては異例の売り上げを記録していますから、その自信の現れになっています。音楽性もよりポップで軽快なブラコンになっています。ファンク、ソウル、ジャズなどの要素が混じり合って、ポップになっていくという事はA.O.Rへの進化を進んでいる過程ではありますが、もうすでにこの頃にはA.O.R.もお馴染みになっていて、手本となる作品が沢山出ていますが、そこまで行っていないというのも面白い現象です。

あくまでもこの程よいブラコン感覚が彼らのスタイルなのでしょう。A.O.Rにいくには白人の感覚も必要なのかもしれません。黒人としてはそこまで妥協できないというか、黒人ならではの音楽に誇りを持っているのでしょう。もうこの頃にはスティーヴィーワンダーが神がかった作品を連発している時期でありまして、そんなニューソウルからの影響は大きいようです。まだディスコにも媚びておらず、程よい都会的な感覚を持っています。

War Is Coming! War Is Coming ♪
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[20230520]

Love Is All Around
(1998/07/14)

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76年のアルバムです。Eric Burdon在籍時代に録音された未発表曲を集めた内容になっています。シングルのB面曲など、オリジナルアルバムに入っていなかったバージョンなどで、ここのところのWar人気にあやかろうとリリースされたようですが、この頃のWarとは違う雰囲気だったので、さほど売れませんでした。それでもオリジナルWarのファンにとっては嬉しい音源になっています。

1. Love Is All Around
2. Tobacco Road
3. Home Dream
4. Magic Mountain
5. A Day In The Life
6. Paint It Black

Eric Burdonが歌うだけで、かなり泥臭いですね。Eric Burdonの歌が入らないだけで、この頃のWarはかなり洗練された感じになっています。その洗練された感じが売れていますので、この頃に戻られても受け入れられなかったのか、新作の方が売れています。Eric BurdonにとってはAnimals よりもコントロールしやすいバンドとして、やりたい放題だったと思います。

まだファンクも真新しいジャンルでしたので、それまでのEric Burdonの音楽性の発露としてのフォーマットになっているのが分かります。アルバムジャケットはジョンレノンのサムタイムインニューヨークシティーのパクリか、もしくはジェスロタル?泥臭いファンクの方が好きな人にはこちらがお勧めです。最初っからいいバンドだったと思える演奏力です。

Full Album
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[20230519]

Why Can't We Be Friends?
(1998/07/14)

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75年のアルバムです。よりラテンのリズムを取り入れて、ファンクの複雑化となっています。フュージョンやジャズもラテンを取り入れることが多く、ロックで言えばサンタナのような取り入れ方もあります。その多くはブラジル系の音楽の影響がありますが、ドラム以外にパーカッションを取り入れる事が多くなっていきます。というのも、70年代はそれまでの4トラック、8トラックから16トラックでのレコーディングが定着してきて、多くの楽器をアレンジに組み込めやすくなったというのもあります。ドラムもパーカッションもステレオで録音出来る贅沢は60年代には考えられないものでした。

1. Don't Let No One Get You Down
2. Lotus Blossom
3. Heartbeat
4. Leroy's Latin Lament (Medley)
a. Lonnie Dreams
b. The Way We Feel
c. La Fiesta
d. Lament
5. Smile Happy
6. So
7. Low Rider
8. In Mazatlan
9. Why Can't We Be Friends?

アメリカンニューシネマも16mmフィルムで撮影されるようになります。これはまだ粗い映像ではありますが、独特の味があります。それと同じように16トラックってちょうどいい感じだと私は思っています。80年代には32トラック以上に膨れ上がっていきますが、そこまで音を詰め込むのもどうかと思うのです。16トラックぐらいがちょうどいいし、音の鳴りもいい感じだと思います。例えば、RCサクセションも初期の作品よりシングルマンというアルバムで急激に音が良くなっていきます。ドラムの鳴りもいい感じなんです。

なので、ファンクなどの黒人音楽において、16トラックでの録音はリズムが心地よく鳴っていると思います。60年代のこもった音とは格段に違っています。なので、ダンスミュージック、ディスコミュージック全盛期にはかなりいい音の作品が沢山出てきます。このアルバムの鳴りも素晴らしいです。8トラックでも一発録りなら十分ですが、16トラックとなると各楽器の輪郭も明快です。アナログエフェクターの空気感もいいですね。やはり70年代が一番気持ちいい。

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[20230518]

Deliver The Word
(1998/07/14)

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73年のアルバムです。前作でのヒットの勢いを継続させて、Gypsy ManとMe and Baby Brotherのシングルヒットを出して、アルバムも前作に次ぐヒットとなっています。音楽性はより成熟してきて、ニューソウルやライトフュージョンに近いアレンジの洗練されたファンクになっています。黒人音楽の総合的な音楽性を含めているという意味においてのブラックコンテンポラリー、ブラコンであります。

1. H2 Overture
2. In Your Eyes
3. Gypsy Man
4. Me And Baby Brother
5. Deliver The Word
6. Southern Part Of Texas
7. Blisters

聖書に似せたアルバムジャケット、アルバムタイトルも聖書に由来するものです。つまりゴスペル的な精神性も含まれています。メンバー全員が70年代を代表するようなスタジオミュージシャン級の演奏力を持っており、Eric Burdonによってファンクバンドと決められていましたが、彼らの多様性を活かした音楽性を発揮出来るバンドへと成長しています。同じような感じでのクルセイダーズでもテキサスファンクからクロスオーヴァーを代表するバンドへと進化していきましたので、一括りに出来ないものだと思います。

ジャズも含めて、何でもこなせるだけのテクニックを持っていますから、一つにジャンルにこだわる必要もなく、親しみ易さも出した事で、Eric Burdon時代とは違ってアメリカ的に売れる要素を手に入れられたようです。Eric Burdonが持っていたロック的な部分が抜けた事で、より受け入れられやすくなったのでしょう。黒人音楽は一足先に差別される事なく白人にも受け入れらる時代になっていき、やがてA.O.R.の時代へと進化していきます。

H2 Overture
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[20230517]

The World Is A Ghetto
(1998/07/14)

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72年のアルバムです。ビルボードで1位を獲得し、年間でも一番売れた作品として、彼らの最大のヒット作であり、代表作になります。もうこのヒットで、Eric Burdonが結成したバンドという過去は吹き飛んでしまいます。この頃から知った私はEric Burdonとは結びついていませんでした。シングルカットされたThe World Is A GhettoとThe Cisco Kidがどちらも大ヒットなり、アルバムも爆発的に売れています。

1. The Cisco Kid
2. Where Was You At
3. City, Country, City
4. Four Cornered Room
5. The World Is A Ghetto
6. Beetles In The Bog

ファンクも落ち着いて、フュージョンも成熟に向かっていますが、それとは別にCurtis Mayfieldのようなニューソウルの旗手も現れて、ブラックミュージックはより豊かでゴージャスな音楽性を身につけていきます。そんなニューソウルのテイストも取り入れながらのライトフュージョンのような音楽性が受けたようです。まだディスコブームではありませんが、ブーム以前のディスコを席巻していたのは、こうしたオシャレなソウルミュージックだったのです。

その洗練されたソウルミュージックをよりシンプルなリズムで白人でも踊れるようにしたのがビー・ジーズで、彼らによりディスコブームになっていきますが、本来はこうした少しだけ複雑なリズムでのソウルミュージックが流行っていました。黒人映画も黒人音楽もヒット作が多数出てきます。まだ全然差別は収まっていませんが、彼らが作り出す作品は多く認められ好まれていきます。音楽には罪はありません。もちろん民族にも罪はありません。それだけアメリカは保守的な国だというのが本質なのです。しかし文化的には自由の国であり、優れた音楽が多く登場してきます。この作品もその代表作です。

Full Album
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[20230516]

All Day Music
(1998/07/14)

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71年のアルバムです。全てバンドによるオリジナルソングで、All Day MusicとSlippin' into Darknessのシングルヒットもあり、ビルボードで16位まで上がるヒットとなりました。ファンクな曲とラテンのリズムを取り入れたライトフュージョンな曲が織り混ざっています。当時はロックとジャズとファンクが融合したフュージョンの黎明期であり、ファンクよりも新しい音楽として注目されていました。

1. All Day Music
2. Get Down
3. That's What Love Will Do
4. There Must Be A Reason
5. Nappy Head (Theme From "Ghetto Man")
6. Slippin' Into Darkness
7. Baby Brother

Nappy HeadはGhetto Manのテーマ曲とクレジットされていますが、Ghetto Manという映画やテレビドラマは存在でず、映像自体はお蔵入りになっている可能性があります。もしくは架空の映画なのか。Eric Burdon時代とは全く違う、自分たちのスタイルを追求するようになっています。ジャズとロックの融合は数人のアーティストが試みていましたが、マイルスデイヴィスが、当時の彼女だったベティデイヴィスから、時代遅れだとバカにされ、ジミヘンとジェイムスブラウンから刺激を受け、黒人としてもっと変革をしなきゃと奮起して始めたエレクトリックジャズに由来してフュージョン、クロスオーヴァーが誕生しました。

70年代はフュージョンの時代だったとも言えます。当時のスタジミュージシャンはフュージョン的な演奏が出来る事が最上位とされるようになっていきます。フュージョンが演奏出来れば何でも熟せるからです。それは黒人音楽をベースとしたジャズ理論の実践であり、70年代のロックにも多大な影響を与えていきます。そうした音楽性を彼らも身につけています。ファンクも単純なスタイルから複雑に発展していく事になるのです。

All Day Music
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[20230515]

照ノ富士が復帰して、1横綱、1大関の場所となりました。照ノ富士はまだ本調子ではないですが、白星スタートした事で、気持ち的にも楽になったと思います。若元春は初の関脇としての場所なりました。若隆景とは兄弟三役となっています。十両から再入幕予定だった逸ノ城が腰痛の為、引退となりました。体に負担をかけず、怪我も回避できる勝ち方を伝授していましたが、声は届かなかったようです。

初日幕内上位の取組結果
○照ノ富士 掬い投げ 正代
阿炎 押し出し 貴景勝○
○霧馬山 肩透かし 翠富士
高安 不戦 豊昇龍○
○大栄翔 押し出し 錦富士
遠藤 上手出し投げ 若元春○
○琴ノ若 突き落とし 翔猿
○宇良 突き落とし 錦木
金峰山 寄り切り 琴勝峰○
○明生 送り出し 御嶽海
○北勝富士 押し出し 玉鷲
○佐田の海 突き落とし 隆の勝
阿武咲 突き落とし 平戸海○


白鵬の愛弟子、北青鵬は期待が大きいですが、背が高いためか、いまだに腰高な姿勢で取り組んでいますね。これは師匠から指摘はされていないのでしょうか。相撲の基本姿勢、下から上へという立会いの仕方がきちっとできれば、勝つ事にさほど苦労しなくて済むのに、かなり苦労しながら勝っているという印象があります。百戦錬磨の白鵬が師匠ですから、そういう細かい事も修正出来ればもっと強くなると思います。

照ノ富士が復帰はしていますが、完全復活という状態でもなさそうなので、今場所も誰が優勝するのか見えていない事で、最後まで盛り上がっていくと思われます。

初日幕内全取組

[20230515]

War
(1998/07/14)

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71年のアルバムです。バンドの創始者Eric Burdonが脱退しましたが、残されたメンバーでバンドは継続していく事になりました。バンド名も明快にWarとし、純粋にファンクミュージックを追求していきます。それでも彼らなりにEric Burdonの影響を受けていますので、黒人ミュージシャンらしいメッセージ性は発信していくようになっています。

1. Sun Oh Son
2. Lonely Feelin'
3. Back Home
4. War Drums
5. Vibeka
6. Fidel's Fantasy

完全にファンクミュージックというより、ブラックコンテンポラリーな多様性が感じられます。ジャズファンクやフュージョン系の洗練された音楽性も出しつつ、ファンクバンドが育っていくのはこれからになりますから、その手本とならんとするように頑張っております。黒人の人権問題もキング牧師の暗殺を機に、より深刻化していきますので、黒人文化はより独自の個性を重んじるようになってきます。映画も黒人と白人は別に見るような環境も残っており、黒人によるハードボイルドな映画における黒人音楽としてのファンクが発展してくことなります。そうした黒人音楽を東洋人として取り入れたのがブルースリーの燃えよドラゴンです。

ファンクといってもまだまだジェイムスブラウンの専売特許のようなもので、他のミュージシャン、バンドはもう少し洗練されたスタイルを取るバンドも多く、このWarのスタイルもEric Burdonがいなくなってからは、より洗練されたサウンドになっています。Eric Burdonのように白人が黒人らしさを追求していた感じとは対照的に、黒人としてはもっと自由で気持ちのいい音楽を追求したいという思いが伝わってきます。一応アルバムジャケットのアイデアはEric Burdonが置き土産のように出しています。

Sun Oh Son
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[20230514]

The Black-Man's Burdon
(1998/07/14)

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70年のアルバムです。セカンドアルバムはアナログ盤で2枚組でした。カバー曲をテーマとしたファンク組曲というスタイルを貫いており、今回はストーンズのPaint It BlackとムーディーブルースのNights In White Satinを題材にしています。ファンクだけではなく、ラテンのリズムも加わって、アドリブに発展していくような流れになっています。完全なファンクというより、ロック、サイケデリック、ブルース、ソウルなどとラテン音楽の要素がフュージョンされています。

1. Black On Black In Black
2. Paint It Black I
3. Laurel & Hardy
4. Pintelo Negro II
5. P.C. 3
6. Black Bird
7. Paint It Black III
8. Spirit
9. Beautiful New Born Child
10. Nights In White Satin I
11. The Bird & The Squirrel
12. Nuts, Seeds & Life
13. Out Of Nowhere
14. Nights In White Satin II
15. Sun / Moon
16. Pretty Colors
17. Gun
18. Jimbo
19. Bare Back Ride
20. Home Cookin’
21. They Can’t Take Away Our Music

新境地を拓いたEric Burdonでしたが、あっさりとバンドは捨てて、ソロ活動に入っていきます。もっと自由にやりたくなったのでしょうか。それでも、このバンドでやれる事はもっと沢山あったと思います。なので、残されたメンバーでバンドは継続されていきます。そしてより純粋にファンクを楽しむバンドになっていきます。しかし、ここでEric Burdonに鍛え上げられたファンクジャムのスタイルは今後も役に立っていきます。

よりソウルフルに、より黒人的に歌いまくりたいEric Burdonにとって、理想的なバンドになる予感がありましたが、あっさりとバンドを捨てて、ソロ活動に入っていきます。当時、まだ白人でファンクをやる人はいませんでしたので、期待感しかありませんが、Eric Burdonがいなくなった事で、バンドとしては好きなようにやれるようになったので、ファンクバンドとして大成していきます。

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[20230514]

Eric Burdon Declares "War"
(1998/07/14)

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アニマルズを解散させたEric Burdonが次に結成したのがこのWarです。70年のファーストアルバムになります。彼以外、ほとんど黒人ミュージシャンで構成され、アメリカで結成されました。黒人音楽を追求していたEric Burdonが次に追求したのが、ファンクになります。Warというファンクバンドは知っていましたが、Eric Burdonが発起人だったとは後から知ることになります。まだ荒削りなファンクで、ソウルフルな、ゴスペル調な感じのファンクから始まっています。

1. The Vision Of Rassan
a. Dedication
b. Roll On Kirk
2. Tobacco Road
a. Tobacco Road
b. I Have A Dream
c. Tobacco Road
3. Spill The Wine
4. Blues For Memphis Slim
a. Birth
b. Mother Earth
c. Mr. Charlie
d. Danish Pastry
e. Mother Earth

メンバーはボーカルのEric Burdonを中心にハーモニカのLee Oskar、サックス、フルートのCharles Miller 、ギターのHoward Scott、キーボードのLonnie Jordan、ドラムのBee Bee Dickerson 、ドラムのHarold Brown、パーカッションのDee Allen の8人から構成されています。プロデュースはJerry Goldsteinです。まだサイケ、フラワームヴメントの精神性が残っていて、反戦の意味と愛と権利のために戦うという意味でバンド名が付けられていて、裏ジャケットには私たち人民は、互いに愛する権利のために、人民に対して宣戦布告しました。と記載されています。

Spill the Wineのシングルヒットで、一躍有名になっていきます。60年代にジェイムスブラウンによって創造されたファンクはスライアンドザファミリーストーンなどにより、よりロックとの融合が試みられていきます。ロックバンドがファンクを取り入れるのが70年代中頃なので、70年代初頭にファンク宣言したEric Burdonは相当先を突っ走っています。ほぼオリジナル曲ですが、組曲のようにカバー曲がちりばめらていたりします。サイケな即興性をワンコードのファンクで表現するという、これもかなり先んじている内容になっています。

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[20230513]

Love Is
(1998/07/14)

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68年のアルバムでEric Burdon & The Animalsとしては最後の作品になります。この年に3作品もリリースしています。そしてこのアルバムはアナログ盤で2枚組という大容量になっています。曲が長くなっているのです。メンバー変更もあり、Zoot Money がベースとオルガンで残りました。そして新しくギタリストでAndy Summersが参加します。彼のプロフィールにもとアニマルズとありますが、この作品への参加があったからですが、すぐにバンドは解散となります。そしてカンタベリーシーンの重鎮Robert Wyattがコーラスで参加しています。Soft Machineはデビューしたばかりの時期なので、まだ無名だったと思います。

1. River Deep Mountain High
2. I'm An Animal
3. I'm Dying (Or Am I)
4. Ring Of Fire
5. Colored Rain
6. To Love Somebody
7. As The Years Go Passing By
8. Madman
9. Gemini

ティナターナーのRiver Deep Mountain High、ビー・ジーズのカバーTo Love Somebody、トラフィックのカバーColored Rainなど、カバー曲が増えていますが、自分達のスタイルに昇華させているのは流石です。ジョニーキャッシュのRing of Fireなど、これまではカバーされていなかったジャンルにも挑戦するなど、新たな試みが始まっていますが、Eric Burdon に別に新たなアイデアがあったようなので、The Animalsとしての活動はここまでになります。このサイケの時代も短いですが、この時代を代表する存在として爪痕を残しています。

この路線を進んでいけば、プログレまで発展していったかもしれませんし、パワフルな歌唱はハードロックにも対応出来たと思います。しかし、黒人音楽に傾倒していたEric Burdonはもっと新しい取り組みに進んでいきます。その前に、The Animalsで出来る事はやりきっているようです。カバー曲が多かった第1期ディープパープルと比較するとどうでしょう。結構類似点があると思います。Andy Summersじゃなくて、もっと弾きまくるタイプのギタリストを迎えていたら、ハードロックに走っていた可能性もあります。なので、70年代のロックを紐解く為にも、この頃のロック作品もよく把握しておく必要があります。

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[20230513]

Every One Of Us
(1998/07/14)

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68年のアルバムです。これはアメリカでのみのリリースでしたが、他のアルバムとダブる曲が無く、これも正式な作品の一つだとカウントされていいと思います。Zoot Moneyがオルガンで参加しており、New York 1963 - America 1968の作曲にも携わっています。ベースのDanny McCullochとギターのVic Briggsは録音には参加していますが、この後解雇されます。早くもメンバーチェンジが行われます。

1. White Houses
2. Uppers And Downers
3. Serenade To A Sweet Lady
4. The Immigrant Lad
5. Year Of The Guru
6. St. James Infirmary
7. New York 1963 - America 1968

フォークロックやラーガロックなど、サイケデリックな雰囲気とアートロックに近い感じになっています。サイケデリックが進化してプログレになっていきますので、その予兆があるのですが、黒人音楽をベースにしているEric Burdonはプログレまで発展する事はありませんでした。しかし、他のバンドと同じように、ポップなサイケデリックミュージックを創作しております。

サイケデリックミュージックに定義は特に設けられていませんが、ドラッグによる幻覚症状に近い感じの浮揚感を表現したものが多く、当時の精神性の自由を追求する兆候とも相まって、インド音楽の要素も加わります。民族音楽を取り入れているので、モードによる曲作りがされていたりして、そうなるとアドリブによる演奏の自由度も追求され、現代音楽的な発送も取り入れたりします。そういう様々な手法を随所に取り入れています。しかし、やり過ぎると散漫になりがちですが、そこは曲をしっかり作る事でまとめあげられています。

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[20230512]

The Twain Shall Meet
(1998/07/14)

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68年のアルバムです。プロデュースは引き続きTom Wilsonですが、全曲バンドで作曲しています。サイケデリックロックですが、前作での実験的な浮遊感のあるものとは違って、ロック寄りなスタイルになっています。ホーンセクションも加わり、ソウルフルな感じもあります。まさにThe Animalsらしさが前面に出ながらのサイケデリックミュージックとなっています。なので前作の取ってつけたようなサイケデリック感とは違って、完成度が高い作品になっています。

1. Monterey
2. Just The Thought
3. Closer To The Truth
4. No Self Pity
5. Orange And Red Beams
6. Sky Pilot
7. We Love You Lil
8. All Is One

モントレーフェスの事を歌ったMontereyに象徴されるように、当時はロックフェスティヴァルが行われて、ジミヘンのように新たな人材が世に出てきました。そしてシングル曲のSky Pilotは反戦の歌ですね。当時はベトナム戦争に対する不信感で、フラワームーヴメントとして愛と平和が謳われ、ベトナム戦争反対の風潮が高まっていました。RDサクセションにもSky Pilotという曲があり、それはアニマルズに敬意を捧げながらの曲でしたが、あちら側はエッチな歌でした。しかし、それによりアニマルズのSky Pilotという曲があるという認識から、アニマルズにもサイケな時代があった事を知る事になります。

エレクトリックシタールなどが使われていますが、前作よりはロック色、ソウル色が強くなっています。それはまるでジミヘンの影響も感じさせるもので、ビートルズの影響下だけではない、新しい感性の芽生えからの刺激も受けています。特にジミヘンはChas Chandlerによってイギリスでデビューしていますので、かなり親交があったようです。自分達でオリジナル曲を作るという意味でも、初期のアニマルズとは異なるものになっています。Eric Burdonのボーカルだけではない、バンドとしての良さを表現出来ています。

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[20230511]

Winds of Change
(1998/07/14)

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67年のアルバムです。Eric Burdon & the Animalsというバンドとしての本格的な作品になります。これまでの黒人音楽からサイケデリック音楽性に変化しています。メンバーはEric Burdon を中心として、ギターとキーボードのVic Briggs、ギターとバイオリンのJohn Weider、ベースがDanny McCulloch、ドラムは引き続きBarry Jenkinsの5人組となります。プロデュースも引き続きTom Wilsonとなっています。

1. Winds Of Change
2. Poem By The Sea
3. Paint It Black
4. The Black Plague
5. Yes I Am Experienced
6. San Franciscan Nights
7. Man - Woman
8. Hotel Hell
9. Good Times
10. Anything
11. It's All Meat

もう世界中がフラワームーヴメントとなり、サイケデリックミュージックの全盛期となりますので、彼らもその音楽性を身につけています。インド音楽的な要素を出すためにバイオリンを使ったり、ストーンズのカバーPaint It Blackもサイケなアレンジになっています。Eric Burdonもソウルフルには歌いますが、朗読があったりと、これまでにないメッセージ性を重んじるようになっています。

アコースティックギターを弾いたり、コード進行もサイケならではのものになっており、初期の頃のAnimalsとは全く違う音楽性になっています。この時代のAnimalsを知らない人が多いのですが、バンドとしては面白くなっています。サイケの取り入れ方とかは、ヤードバーズに近い感じになっていますでしょうか。ブルースのカバー曲にしてもヤードバーズとかぶるものがありましたので、看板ギタリストがいないだけで、ヤードバーズとは近い音楽性を持っていたと思います。

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[20230510]

Eric Is Here
(1998/07/14)

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67年のアルバムです。Animalsとしては解散したのですが、Eric Burdonをソロデビューさせるにあたり、The Animalsの名前はあった方がいいという判断だったのか、Eric Burdon & The Animalsとして再スタートさせます。この作品はアメリカのみでのリリースで、完全にEric Burdonのソロ作品としての内容になっており、The AnimalsのメンバーとしてはドラムのBarry Jenkinsだけが参加しており、後はBenny Golson orchestraとHorace Ott Orchestraが演奏しており、バンドというスタイルではなくなっています。

1. In The Night
2. Mama Told Me Not To Come
3. I Think It's Gonna Rain Today
4. This Side Of Goodbye
5. That Ain't Where It's At
6. True Love (Comes Only Once In A Lifetime)
7. Help Me Girl
8. Wait Till Next Year
9. Losin' Control
10. It's Not Easy
11. The Biggest Bundle Of Them All
12. It's Been A Long Time Comin'

曲も当時、アメリカでの新進気鋭の作曲家Randy NewmanやCarole King、Barry Mannなどの作品を歌っています。これまで黒人音楽を得意として歌っていたEric Burdonにアメリカンポップスを歌わせているのです。なので、Eric Burdon & The Animalsという新しいバンドを形づける前の音源になります。だからアメリカでのみのリリースでありましたが、Eric Burdon & The Animalsの名義はすでにつけられています。プロデュースはTom Wilsonで、The Animalsからの流れとしてリリースとなっています。

アメリカ向けに売れる作品をという目論見だったのかもしれませんが、時代はサイケデリックの時代となっており、方向転換して、バンドとして、ちゃんとEric Burdon & The Animalsとぴう形での再スタートを進めていく事になります。それにしても当時のティンパンアレイみたいな新進気鋭の作曲家の作品を残せているという意味においては、貴重な音源となっています。白人による黒人的なフィーリングのアメリカンポップス、バンドというよりもオーケストレーションアレンジが最適だったのでしょう。でも完全にEric Burdonのソロ作品という内容になっています。

In The Night
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[20230509]

Animalism
(1998/07/14)

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66年のアルバムで、アメリカ盤になります。イギリス盤のAnimalismsからSを抜いただけのタイトルですが、曲目は全く違います。ややこしい限りです。そして大1期アニマルズ最後の作品になります。ここで一旦バンドは解散してベースのChas Chandlerはプロデューサーとしてジミヘンとスレイドを育てていくことになります。大きくロックの歴史に関わっていく事になるのです。

1. All Night Long
2. Shake
3. The Other Side Of This Life
4. Rock Me Baby
5. Lucille
6. Smoke Stack Lightning
7. Hey Gyp
8. Hit The Road, Jack
9. Outcast
10. Louisiana Blues
11. That's All I Am To You
12. Going Down Slow

ほとんどがカバー曲で、アメリカのアーティストFrank ZappaがAll Night Longを提供して、ベースも演奏しています。Hey GypはDonovanの曲で、フォークロックの息吹も取り入れようとしていました。他はほとんどがカバー曲で、アメリカ進出に向けての武器となるような作品に仕上げていますが、バンドはここで一旦解散、この後はEric Burdon & the Animalsという名義に変わり、Eric Burdon主体のバンドとして生まれ変わっていきます。

そして時代はサイケの時代へと入っていきます。アニマルズもサイケや反戦ソングを歌うようになり、より時代感を出すようになっていきます。そうした主張が強くなる前の、黒人音楽がただ好きなだけのバンドとして、そして、黒人に負けないだけのパワフルな歌、演奏ができるバンドとしての魅了が詰まった内容になっています。

Full Album
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