 | Eternal Flashback (1998/07/14)
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96年のアルバムです。Kobeで昔のセッション音源を披露しましたが、今度は本格的に昔のセッションを編集して一つの新作のようにしてリリースしました。69年から71年にかけて録音されていた音源からのピックアップになっています。1曲で1時間7分もありますが、いろんな曲がつぎはぎされています。ジャムセッションだけではなく、ちゃんと曲として演奏した音源もありますが、未発表の音源であります。
1. Eternal Flashback
昔はテープ録音なので、レコーディング時間がかかればかかるほどお金がかかってしまいます。しかしお金を持っていたビートルズはリハーサルからテープを回していて、それが最近の再発掘音源としてリリースされたりもしています。マイルスもジャムセッション的な演奏から録音しており、それらをくっつけたり削ったりして曲にしていました。そうしたお金を持っている人のやり方を取り入れていたのがウェザーリポートです。
ウェザーリポートのレコーディングは革新的なものでした。あらかじめ作曲されている曲でも、ジャムセッション的に演奏したものから生まれるアドリブの緊張感とかから生まれるフレーズを、録音していいたテープから掘り起こして、それを正式な曲のフレーズとして取り入れ、あらかじめ作曲された構成プラス、即興性の勢いを加えて、曲を磨き上げていきます。そうして最終的に完成された演奏が作品として世に出ていきます。ですから、こうして昔のジャムセッションを抜粋して一つの曲として再構成するというやり方は、実力のあるバンドとしては正攻法なやり方とも言えるのです。とてもジャズ的な発想のやり方なのです。単なる懐古主義では終わっていません。現代
音楽的な発想とも言えます。
Eternal Flashback