 | The Twain Shall Meet (1998/07/14)
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68年のアルバムです。プロデュースは引き続きTom Wilsonですが、全曲バンドで作曲しています。
サイケデリックロックですが、前作での実験的な浮遊感のあるものとは違って、ロック寄りなスタイルになっています。ホーンセクションも加わり、ソウルフルな感じもあります。まさにThe Animalsらしさが前面に出ながらの
サイケデリックミュージックとなっています。なので前作の取ってつけたような
サイケデリック感とは違って、完成度が高い作品になっています。
1. Monterey
2. Just The Thought
3. Closer To The Truth
4. No Self Pity
5. Orange And Red Beams
6. Sky Pilot
7. We Love You Lil
8. All Is One
モントレーフェスの事を歌ったMontereyに象徴されるように、当時はロックフェスティヴァルが行われて、ジミヘンのように新たな人材が世に出てきました。そしてシングル曲のSky Pilotは反戦の歌ですね。当時はベトナム戦争に対する不信感で、フラワームーヴメントとして愛と平和が謳われ、ベトナム戦争反対の風潮が高まっていました。RDサクセションにもSky Pilotという曲があり、それはアニマルズに敬意を捧げながらの曲でしたが、あちら側はエッチな歌でした。しかし、それによりアニマルズのSky Pilotという曲があるという認識から、アニマルズにもサイケな時代があった事を知る事になります。
エレクトリックシタールなどが使われていますが、前作よりはロック色、ソウル色が強くなっています。それはまるでジミヘンの影響も感じさせるもので、ビートルズの影響下だけではない、新しい感性の芽生えからの刺激も受けています。特にジミヘンはChas Chandlerによってイギリスでデビューしていますので、かなり親交があったようです。自分達でオリジナル曲を作るという意味でも、初期のアニマルズとは異なるものになっています。Eric Burdonのボーカルだけではない、バンドとしての良さを表現出来ています。
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