70年のアルバムです。セカンドアルバムはアナログ盤で2枚組でした。カバー曲をテーマとしたファンク組曲というスタイルを貫いており、今回はストーンズのPaint It BlackとムーディーブルースのNights In White Satinを題材にしています。ファンクだけではなく、ラテンのリズムも加わって、アドリブに発展していくような流れになっています。完全なファンクというより、ロック、サイケデリック、ブルース、ソウルなどとラテン音楽の要素がフュージョンされています。
1. Black On Black In Black 2. Paint It Black I 3. Laurel & Hardy 4. Pintelo Negro II 5. P.C. 3 6. Black Bird 7. Paint It Black III 8. Spirit 9. Beautiful New Born Child 10. Nights In White Satin I 11. The Bird & The Squirrel 12. Nuts, Seeds & Life 13. Out Of Nowhere 14. Nights In White Satin II 15. Sun / Moon 16. Pretty Colors 17. Gun 18. Jimbo 19. Bare Back Ride 20. Home Cookin’ 21. They Can’t Take Away Our Music
1. The Vision Of Rassan a. Dedication b. Roll On Kirk 2. Tobacco Road a. Tobacco Road b. I Have A Dream c. Tobacco Road 3. Spill The Wine 4. Blues For Memphis Slim a. Birth b. Mother Earth c. Mr. Charlie d. Danish Pastry e. Mother Earth
メンバーはボーカルのEric Burdonを中心にハーモニカのLee Oskar、サックス、フルートのCharles Miller 、ギターのHoward Scott、キーボードのLonnie Jordan、ドラムのBee Bee Dickerson 、ドラムのHarold Brown、パーカッションのDee Allen の8人から構成されています。プロデュースはJerry Goldsteinです。まだサイケ、フラワームヴメントの精神性が残っていて、反戦の意味と愛と権利のために戦うという意味でバンド名が付けられていて、裏ジャケットには私たち人民は、互いに愛する権利のために、人民に対して宣戦布告しました。と記載されています。
Spill the Wineのシングルヒットで、一躍有名になっていきます。60年代にジェイムスブラウンによって創造されたファンクはスライアンドザファミリーストーンなどにより、よりロックとの融合が試みられていきます。ロックバンドがファンクを取り入れるのが70年代中頃なので、70年代初頭にファンク宣言したEric Burdonは相当先を突っ走っています。ほぼオリジナル曲ですが、組曲のようにカバー曲がちりばめらていたりします。サイケな即興性をワンコードのファンクで表現するという、これもかなり先んじている内容になっています。