 | Stop (1998/07/14)
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75年のアルバムです。初の全曲オリジナル作品になり、このバンドの全容が見えてきました。単なるハードロックバンドではなく、ブルースをベースにしたハードロックを極めている事が分かります。全てブルース曲として作曲されていますが、ハードロックとしてアレンジされているのです。ビッグブルースのようなスケールの大きなアレンジでも無く、かなり激しく動き回るハードロックとしてアレンジされています。かなり特徴的、個性的なハードロックになっています。
1. City Boy
2. Gotta Get It On
3. The Man
4. I'm Looking Up
5. Rainbow
6. All I Do
7. Funky Fever
8. Be Mine
9. The Way It Should Be
10. Stop
バンドメンバーもダブルヘッダーになっていて、メンバーの変動というか、増えています。特にギターのJohn Sterlingが作曲に関わっています。なので、バンドとしての増強が行われていますが、この後Eric Burdonはソロ活動に入っていきますから、このバンドも彼にとっては実験的な模索のプロジェクトだったのかもしれません。ブルースをベースにしたハードロックは、もう古くなっている時期です。ブルースを感じさせない方が新しいと思われていいた時期に、ブルースを思いっきり感じさせながら新しい感覚も感じれるという、面白い試みになっています。
ブルースが好きなら、もっと違うアプローチもあると思いますが、まだブルースが新しい
音楽であるかのような、変動を繰り返しているような息遣いが感じられる内容になっています。この後ヘヴィメタも流行ってきますから、ブルース、アメリカ的な部分を省く流れになっていくのですが、そんな時代にあがらうような反骨精神、まるでパンクのような精神性によるブルースロックになっています。
City Boy