2018年の作品です。カセット、アナログ盤での限定販売でした。ヴォイス系の音源を使ったアンビエント作品になっています。ボイス系のドローンサウンドはシンセでも容易に作れますが、あえて生音源を素材として加工しています。かなり加工しているので、生である必要も無いと思いますが、シンセでは表現出来ないような生音の生命感を感じ取れます。
1. Part 1
2. Part 2
ヴォイス系以外の音も含まれていますが、ほぼ声を素材としているので、これまでとは雰囲気が違います。声もテープループさせているのか、長尺のドローンサウンドになっていますが、楽器類と違って平坦さ無く、起伏がある事で生命感を感じます。ギターなどが入ると、それはもうプログレなのだという事が認識出来ます。そして静かに歌が始まりフォークプログレとは違う新たな領域に入ります。
まだテクノとか、コンクリートミュージックという概念がロックに無かった頃は、全て一括りにプログレの一種として認識されていました。
音楽的にもその境界線が明白でも無かったですし、現代
音楽的な解釈をプログレに取り入れたというものでした。そうしたテクノへの変換期にあったような
音楽になっていますが、そこ頃と違うのは、既にテクノもアンビエントも経験し、通過してきた上での作品ですから、曖昧な表現になっておらず、確固たる表現になっています。
Full Album
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