2019年のアルバムで現在までの最新作になります。Solum(土壌/孤独)、Ignis(火)、Coeptum(種子)、Vireo(繁栄)の4つのテーマを持っており、彼の作り出すアンビエント作品はポラロイド写真等のビジュアルに対するBGMとなっている事が多く、ビジュアルと
音楽の組み合わせによって作品として完結しています。
1. Deseret
2. Lune
3. Keep
4. Raze I
5. Tantivy
6. Blight In Cyan
7. Raze II
8. Meristem
9. Entheogen
10. Half To Death
アンビエント作品だけでは無く、Keepのようにロックな歌ものもあります。エレキギターによるアルペジオ、硬いピアノの音、アンビエント素材で作られたアレンジ、ロック作品としても群を抜いています。今回は全体的にアンビエントな雰囲気を持っていますが、ロック色もあり、結構動きを持った内容になっています。
プログラミングとしても独自のアンビエントな音素材を利用出来るので、かなり豊かな表現を実現しています。プログラミングセンスもずば抜けています。こういう面をもっと前面に出していったほうが評価は高くなると思います。あまり俗っぽい感じにならないように心がけている向きもありますが、分かり易くしていく事も必要なセンスだと思います。何にしても売れようという意思が薄いので、今後どうなっていくのか検討もつきませんが、歌ものが絶対的に素晴らしいと思います。
Keep