2015年のアルバムで、Shapesを率いてのオリジナルアルバムとしては最新作になります。この後はサウンドトラック等を手がけるなどマルチな活動をしています。パンク、ニューウェイヴ的なノリのアヴァンギャルドポップはよりポップになっています。サンプリングも多用していますが、バンドスタイルの演奏になっているからです。
1. Sad
2. Relaxing
3. Dreaming
4. Sea Air
5. Thinking It
6. Crushed
7. O Baby
8. Waiting
9. Unity
10. Peach
12. La Poison
13. Hazes
14. Suffering
単約的な短いリフレインのミニマリズムになっていますが、ヒップホップとは違った、ニューウェイヴ的な単約です。この違いは大きく、ヒップホップに馬鹿されていない若者がいると言うだけで嬉しくなります。サンプラーはテクノ系のミュージシャンによって発展していきましたが、ニューウェイヴのミュージシャンがこなしていたらこうなったと言う感じになっています。
かといって、ヒップホップの歴史は通過していますから、デジタル処理の手法も知っていて、だからこそ古臭く感じさせないセンスを持っています。80年代にオルタナと呼ばれていたバンドはこんな感じだったと思います。オルタナもニルヴァーナに馬鹿されたと言ったら語弊があるでしょうか。主流に呑まれない進化を遂げた
音楽があってもいいじゃないですか。
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