イギリスの女性シンガーソングライターKathryn Williamsの99年のファーストアルバムです。自分で設立したレーベルCAW Recordsからのリリースになります。Nick DrakeとTim Buckleyなどの影響を公言しており、少し影のあるフォーク系の曲を作っていますが、ダウナー系ではありません。所謂80年代に出てきた女性シンガーソングライターの類に似ています。
1. Leazes Park
2. Night Came
3. What Am I Doing Here?
4. No-One To Blame
5. Something Like That
6. Lydia
7. Handy
8. Dog Without Wings
9. Fade
10. Madmen And Maniacs
リパブール出身というのはさほど関係ないと思いますが、北側の出身なのでトラッドフォーク、ケルトの影響も深いと思います。しかし、普通にポップなフォークソングとして仕上げています。歌がそうなっているので、アレンジがトラッド系だとしても歌の求心力によってポップソングとして成り立っています。普通にシンガーソングライター系の曲調ですが、黒人系のグルーヴも持っていて、現代的なフォークとなっています。
アメリカにはブルースフォークという黒人的なフォークがありますが、イギリスでそれをやるのはディランの影響を受けたポップ系のシンガーになりますので、伝統的なフォークには固執していません。しかし、伝統もしっかり身につけているという事で深い味わいの曲になっています。つまり、伝統から比べると斬新なアレンジを施している事になります。自身も伝統に縛られるような事が無く、サムシングニューを求めてのデビューとなっていると思います。
Leazes Park
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