2006年のアルバムです。アコースティックなアレンジに戻っています。歌い方もウィスパー系で癒し系の作品に仕上がっています。フォーク系というよりカントリー系に近いでしょうか、同時発音する楽器は少なめに抑えて重くならないようにしています。それによりウィスパーヴォイスも明確に聴こえてきます。
1. Blue Onto You
2. Let It Happen
3. Sustain Pedal
4. Stevie
5. Sandy L
6. When
7. Glass Bottom Boat
8., Hollow
9. Opened
10. Room In My Head
ウィスパー系の歌い方にコーラスが加わる事によりメリハリのあるアレンジになっています。静と動の対比をエモーショナルに演じています。それでも全体的には軽めのアレンジなので、程よいメリハリとなっています。引き算と足し算のアレンジが巧妙であり、歌がよく活かされています。ここにきてある到達点に達しているではないでしょうか。
表現者としてアコースティックな原点に戻りながらも卓越した表現を手に入れています。歌も語り手のような進行で弾き語っています。最小限の楽器で豊かな表現、日本のアーティストも見習ってほしいところであります。こういうセンスを持ったミュージシャンってなかなか日本では見つけられないものです。世界的にも少ないでしょう。
音楽で何を表現したいのか、明確なビジョンを持ったアーティストって最近は見かけなくなりました。
Blue Onto You