2020年のアルバムで現在までの最新作になります。5/15にリリースされたばかりなので、PVもテレワーク的になっていたり、まさに今を表現しています。初めて自分たちでプロデュースされていて、スタイルにも変化が見られます。カントリー、フォークのスタイルはとっくに捨てていて、ヒップホップに影響を受けた内容になっています。
1. Temple
2. Phenom
3. Lion On The Hunt
4. Pure Cinema
5. Marauders
6. How Could I
7. Disclaim
8. Rational Animal
9. I've Got Something
10. Marrow
ヒップホップに影響を受けていても、ヒップホップそのものにならないところがこのバンドの素晴らしいところです。自分達なりに消化した結果、やはりニューウェイヴっぽい感じになっていますが、これまでのような作り込まれたミックスとは違って、大分大雑把になっていますが、それまでやってきた蓄積がありますから、彼らなりの、本当にやりたかった感じになっているのだと思います。実験性のその先に達したのでしょう。
バンドもトリオ編成を中心にシンセなどを多用しています。でも基本がニューウェイヴなので、シンセポップな感じとバンドスタイルがミックスされています。ラップなんてやる気はない、そこがニューウェイヴっぽい感じと同じになっています。ヒップホップも70年代から存在しています。つまり相当古い
音楽なのです。なので取り入れながらも、いや真似出来なかったとも言えるニューウェイヴの時代がありました。真似出来るようになったのが90年代以降なので、新しいと思っている人がまだいる。でも真似する必要もない、消化して自分達の
音楽性を追求するという姿勢を現在でも貫いている作品になっています。
Temple