2005年のアルバムです。サンプラーを大胆に使う事によってビッグビートみたいになっています。ベースラインにはベース音源を使う事によってバンドっぽいアレンジにもなっていますし、ドラムとアコーディオンのみという縛りから解放されています。ロックっぽい感じも戻っていて、そこは以前のパンクっぽさも付け加えられています。
1. Dog
2. Dum
3. Wüst
4. Graas
5. Sex
6. Eam
7. Mir
8. Schaun
9. Bam
10. Tour
11. Bled
12. Glei
13. Daun
14. Komm
15. Kmx
サンプリングにはフレーズサンプリングとワンショットサンプリングがあり、ワンショットなら著作権はあまり発生しませんが、フレーズになると著作料を払うようになっています。しかし著作料フリーな音源もあります。自分達で演奏した素材なら勿論著作料は発生しません。なのでフレーズサンプリングを多用すると金がかかりますが、それでも多用するのがビッグビートです。フレーズによって発生するグルーヴを活用するのです。この作品ではその両方を使っているようです。
ギター音源やオルガン音源があったり、あきらかにレコードからの引用もあります。アコーディオンが全く使われていない曲もあります。これまでの自分達の常識を覆した事になります。サンプラーばかりなのでエレクトロニカな感じにはなっていませんが、この後にリミックス盤も出されてテクノなイメージが追加されて知名度が上がっていきます。ラップもお経みたいな感じでもありますが、セルジュゲンスブールみたいな色気も出てきました。
Dog