2015年のアルバムです。ケルトに近いトラッドフォークで宗教的なニュアンスが感じられますが、祈り、瞑想のような感覚で制作されています。フォークロックのムーヴメントは
サイケデリックな時代ともリンクしていましたが、それに近い感じのアシッドフォークにも雰囲気が似ています。それを更に壮大なスケールで表現した作品と言えます。
1. Opening
2. Light
3. Let It Go
4. Joy
5. Glow
6. Rest
7. I Am
8. Your Love
9. Sweet Life
ここまで芸術的に昇華させたトラッドフォークはかつて無かったと思えるくらい見事な領域に踏み入っています。このEssie Jainほどの才能がさほど評価されていない現実のなんと愚劣な事か、一昔前なら名盤と評されてもいいくらいのレベルの作品です。昔の評論家はいいものはいい、悪いものは悪いと正直に発言していたものですが、最近のレコード評はレコード会社から金をもらっているのか、と思えるほど無いものを褒めるような傾向があります。だから評価に従って購入してがっかりした作品が沢山あります。評論は信じられない世界になっているのです。
自分の耳で聴いて自分で感じて作品と出会わなければなりません。誰も信用出来ない世界なのです。情報量は豊富にありますが、ありすぎて選択するのも困難になっているのも事実です。ですから、こんな素晴らしい作品が埋もれているのです。派手なだけでは無い良質な
音楽に馴染む習慣も身につけてもらいたい。そうでなければ感性の鈍いい人間が作る
音楽が未来に充満している危険があるのです。良い
音楽に出会う機会が多からん事を。
Opening