2018年のアルバムで現在までの最新作になっています。旦那のPatrick Glynnとの共作で、治癒的な
音楽を作るようになっていますが、今回は特に声による表現の可能性に挑んだ作品になっています。昔からヒーリングミュージックという分野はありましたが、実際にそれにより治療となるかどうかは個人差があると思います。しかし、間違いなく癒しの
音楽となるような
音楽です。
1. The Rising
2. The Blessing
3. The Channel
4. The Healing
音楽は特に心に働きかける作用があります。周波数による癒しもあるようですし、定義は定まっていない部分もあると思います。しかし全ての人に効果的な作用を働きかける
音楽を作るのは難しいと思います。個人的なやりとりのある人に向けて曲を作る事は出来るかもしれませんが、アーティストが世界に向けて発信するアルバムはそうはいきません。そこで、発声による呼吸法などの観点から声の出し方に注視された
音楽になっています。
言葉もありません。言葉は特定のイメージを連想させるからです。ヨガのように呼吸するように声を発しています。そしてその効果を増幅させるかのようなごく最小限の音源を使ってトラックメイキングされています。癒しというテーマがなければ祈りのような儀式的な音楽になっていた事でしょう。そういう抽象的なものではなく、治療を施すというテーマが祈りを超えた、神秘さも与えない、実に肯定的な音楽となっています。
The Rising