2005年のアルバムです。現代版
サイケデリック ロック真髄を極めています。その
サイケデリック 感を深める為に世界各地に赴き、フィールドレコーディングを決行。もしくはその地で集めたそれらしき音源からの抜粋など、フィールドレコーディング、エレクトロニカ、ブレイクビーツなど、現代的な手法も取り入れ、尚且つその手法に染まる事なく、自分ならではの表現に昇華させています。
1. Jamboree
2. Hong Kong
3. Kowloon
4. Can't Lie Down
5. Taipei
6. Cosmopolis
7. Pan Continental
8. The Slow Ones
9. Tokyo Sandstorm
10. House Of Representatives
11. Barcelona
12. Proto Guitar
フィールドレコーディングの地は曲のタイトルに現れているので分かりやすいです。
サイケデリック ロックだからと言って、こうあらねばならないという概念すら持っていません。それこそが彼の強みであり、世間的にはデジタルコラージュの気鋭だと思われていますから、彼を束縛する世間体は存在しないのです。やりたいように、偶発的に出来上がったものでさえ彼の武器としていく事ができるのです。レッテルを貼りにくいというのが逆に彼の強みとなっているのです。レッテルを貼って固定観念でしかものを判断出来ない単細胞から守ってくれるのです。
ゲストも数名参加していますが、ほぼ一人ビートルズ状態です。フィールドレコーディングの素材もただ、垂れ流すだけのような事はしません。ちゃんと
音楽 の流れの一部として流用しています。この辺がブレイクビーツ職人としての能力が発揮されています。時にヴォコーダーを使ったり、デジタル機器も惜しみなく使います。ビートルズも最後の頃にはムーグシンセを使ったりしていましたが、解散したのでそれ以降のテクノロジーを駆使する事はありませんでした。しかし、彼らのような才能が現在のテクノロジー下で制作活動をしていたとしたら、そう想像してしまうところを彼は一人で作り上げているのです。
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