2020年のアルバムで現在までの最新作になります。ミニアルバムくらいの容量ですが、リリースされたばかりの最新のサウンドになります。民族
音楽に傾倒してきていましたが、今回はポップフォーマットにおける民族楽器の関わり方を追求しているように感じます。まだ彼にとっては民族
音楽とロックの融合については消化されて切っていないのでしょう。
1. Temple
2. Birdtrapper
3. Scarred Land
4. Morphing Isle
5. Brook
6. Washouse
主導権を民族に置かずにポップフォーマットに移した事で、これまでの作品よりかは聴きやすくなっています。民族
音楽をサンプリングしてきて大々的に西洋
音楽に作り変えた最初はピーターガブリエルであり、サンプラーの使い方としては革新的なものでした。それが後のブレイクビーツに影響を与えたのは紛れもない事であり、その両者の質感は違うものでありますが、この作品はどちらかというと前者の方に近い感じになっています。
テクノよりもロックフォーマットに近い感覚で融合させていますから、現在では異色な雰囲気になっています。でもどうしてこの人は民族
音楽が絡むと音をチープにしたがるのか、そこは彼のセンスなので読み取れないところであります。もっとかっこいいサウンドにすれば売れる
音楽になると思うのですが、そこもひねくれているのでしょう。そこを素直にすれば、もっとこのスタイルを消化出来てくるのではないでしょうか。
Temple