2007年のアルバムです。クラブミックスに特化しており、シンプルにループの組み合わせというスタイルになっていますが、それでも洗練されたセンスが光るトラックとなっています。ブラジリアンフュージョンの和音は活かされていますが、リズムをシンプルにしているので、ブラジリアンな特徴は簡易化されています。
1. A Cloudy Mist
2. A Monk's Tear
3. Stomp
4. Frequencies
5. Momma's Groove
6. My Reflection
7. Queen's Battle
8. 139th Street
9. Cream
10. April
本来なら、このようなシンプルなループから始まって、以前の複雑な演奏に至るものですが、複雑な演奏から無駄でも無かった贅肉を削ぎ落としてからのシンプルさですから質が違います。民族
音楽的なサウンプリング素材などもあったり、かなり多様化されていますがブラジルもサンバやボサノヴァだけではありません。ラテン以前にネイティヴな民族
音楽が存在するのです。そういう追求も現れているようですが、ブラジル関係ないかもしれません。
ループの繰り返しの組み合わせだけでこれだけ作るって、発想の転換でしょうか、かなりアイデアがトンガっているのか、いろんな引き出しを持っているようです。フレージングだけで終わるので、一つ一つのフレーズの印象がその曲の印象となっており、これぞハウスという道を極めています。
A Cloudy Mist