2018年のアルバムです。ビニール盤サイズでの販売でしたから、ミニアルバム的な容量ですが、全て一人で演奏、プログラミングされたコンセプチャルな作品になっています。全体的にファンク、ソウルな内容になっています。しかし、背景にブラジリアンフュージョンの面影も見え隠れしていて、それをシンプル化させる工程の中で、プログラミングさせる事で新たな表現を生み出しています。
1. Recovery
2. Presence
3. STL6
4. The Bravest
5. The Moment I Saw
6. Syrundipity
7. Duh Geyt Daouhn
8. The Present Iz The Gift
セントルイスのハウス界のドンとして、プリンス的な存在になろうとしているのか、歌声はレニークラヴィッツですが、作風はプリンスに似てきていて、自分のやりたい事もあって、似る事もなく独自の作風に落ち着きはじめています。フュージョン的なプログレッシヴさが、ファンク、ソウルに新たな息吹を与えています。もはやハウスの領域は抜け出しています。
ソウルシーンに革命を起こそうとしていたプリンスやホールオーツなどは、新しさを追求しながらもヒップホップの感覚には馴染めませんでした。ちょっとした感覚は応用しようとしてはいましたが、自分達のやりたい事では無いという意思を持っていました。そこで時代には取り残されるようになっていきますが、ハウスシーンのOsunladeも同じような感覚を持って創作している事に敬意を評したいと思います。
Recovery