デンマークのアーティストJens Berents Christiansenの一人プロジェクトRumpistolの2003年のファーストアルバムです。アンビエント系のダウンテンポなブレイクビーツのような作風ですが、かなり音響派な側面を持っていると思います。一つ一つの音源のエディットに繊細なまでにこだわって、一つ一つの音源自体に独自のグルーヴ感を持たせています。そのグルーヴ感を損なわないような配列で音を並べ究極の音響派エレクトロニカとなっています。
1. Morgenfugl
2. Sdr. Fasanvej Kl. Ca. 22.00
3. Mexico
4. Nice Man
5. Trickster
6. Two Lone Swampsons
7. Tænkepause
8. Tangoboy
9. Gargamel & Cholic
10. Hey Man?
音源を点としてでは無く、線として捉えており、それらを組み立てて立方化した3D的な音響派となっています。一つの音源は演奏またはエディット処理して点で終わる音源では無く、線として流れを持った音源として完成させ、それをループさせていきます。ビッグビート的なグルーヴ感をレコードから拝借するのでは無く、自ら作り出している。全く新しい発想です。それだけ面倒くさい作業が伴いますが、それだけ独自のグルーヴ感が生み出せますから、それだけの価値が生まれます。
ある程度音源自体もマルチに作られているものが多い昨今ですので、それに甘えているアーティストがほとんどです。しかし、正直プリセット音源だけでは飽きてきます。ですから多少の工夫は凝らしますが、ここまで
音楽的にエディットする人はほとんどいないと思います。ですから、一つ一つの音に意味が生まれ、無駄の無い編集により、誰も体験した事が無いような個性的な作品が出来上がっています。音との向き合い方、久しぶりに為になるアーティストに巡り会えました。
Morgenfugl
Sdr. Fasanvej Kl. Ca. 22.00
Mexico
Nice Man
Trickster
Two Lone Swampsons
Tænkepause
Tangoboy
Gargamel & Cholic
Hey Man?
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