デンマークのシンセポップデュオLaid Backの81年のファーストアルバムです。81年ですから最初期の頃のシンセポップだと言えます。メンバーはギター、ベース、ボーカルのJohn Guldbergとキーボード、ドラム、ボーカル、ベースのTim Stahlの二人組です。元々はバンドを組んでいましたが解散して、二人でやっていくようになりました。当時はバグルスなどを手本としていたのかもしれませんが、まだディスコテクノ的なアレンジがあったりします。
1. Roger
2. Bolivia
3. Night Train Boogie
4. Maybe I'm Crazy
5. I Wanna Go Back
6. The Man From The Moon
7. Take Me Home
8. Keep On Movin'
9. China Girl
10. Melody
かなりポップな曲調ですが、歌はボウイの影響が感じられます。ヴォコーダーなど、当時の最先端のテクノロジーを駆使しています。ドラムもドラムマシーンっぽい音に仕上げています。デンマークではMaybe I'm Crazy がヒットしていますが、世界的にはそれほど知られていません。それでも辛抱強く活動を続けていて、現在までつながっています。当時はディスコは下火でしたが、まだ売れる素材でした。ニューウェイヴの台頭でレゲエっぽいアレンジも目立ちます。
ポップバンドデュオとしてはSparksを連想しますが、そこまでひねくれておらず、素直なポップソングです。それでもヨーロッパらしいボウイの影響が垣間見えます。シンセも徐々にスペックアップしていますので、そこまでしょぼくれた感じはしません。アナログなのでしょうね、チープとは言えません。ただ、このポップ感覚はあまり毒が感じられません。当時のニューウェイヴの嵐の中では話題にならなかったのも頷けます。
Roger
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