99年のアルバムです。前作はシンセポップデュオである事を忘れたような内容でしたが、再びシンセを主役としてきました。もう21世紀も目前というこの時期にきてやっとサンプラーらしき音源が聴き取れるようになりました。しかし使い方としては80年代のそれであり、かなりシンプルなアレンジです。演奏自体は生でのバンド演奏ですし、90年代初期の頃のグラウンドビートを彷彿とさせるようなリズムになっています。
1. Key To Life
2. Walking
3. Pop The Question
4. Cool Down Max
5. Live Again
6. Feel's Like Heaven
7. Unfinished Symphony
8. Do-Di-Di
9. If
10. Interface
常に変わっていないのは段切り調の歌い方だけです。もうこの歌いかたしか出来ないというくらいこの歌い方です。ここ最近はシンセポップというよりソウル系になっています。バンドグルーヴを大事にするようになっているようですが、結局は彼らにはちゃんとしたマニュピレーターがついていないという事なのでしょう。90年代前半のようなハウス的なエフェクト処理もしていますが、そこをシンプルに片付けているのは結果的にはセンスのいいアレンジになっています。
感覚的には10年くらい遅れているような事をやっていますが、ちゃんと時代の動向も知っているようで、出来無いなりにそれなりの事はやっています。後に80年代リバイバルもきますので、それを考えると古臭いとは言え無いような不思議な感覚になります。当時聴いている分には時代遅れにもほどがあります。レトロ感覚先取りという贔屓目に見て何とか楽しめます。
Key To Life
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