2009年のアルバムです。鍵盤系の音源を使ったバラードというか、祈りの歌のような神秘的で荘厳な
音楽になっています。アルバムごとに違うアプローチを試みる人ではありますが、同じ年にこれだけバラバラな内容の作品を出すという偉業を成し遂げています。今回の主役は歌だと思いますが、教会
音楽のような雰囲気も特徴的です。
1. Broke Up By Night
2. All Day Monday And Tuesday
3. Cluster To A Star
4. Arise Arise
5. My Mind Is In Garlands
6. The Bell Of Springs
音楽としては親しみやすいものであり、アバンギャルド性は静寂の闇の中に潜んでいるかのような雰囲気が見事な演出となっています。ドラムレスの
音楽でありますので、これもアンビエントな傾向性を持っていますが、ドローン系の音源がオルガンとかだったりしますので、一般的なアンビエント作品とは異質な感じになっています。
歌も同じ言葉をリフレインさせるようなゴスペル感覚もありながらヨーロッパ的であり、文学性も感じさせます。淡々とした流れの中で、時に感情的になっていく流れもあり、荘厳な儀式の中に人間の毒性が紛れ込んでくるようなドラマティックな演出もあります。文学的な
音楽という事でありましょう。
Broke Up By Night
All Day Monday And Tuesday
Cluster To A Star
Arise Arise
My Mind Is In Garlands
The Bell Of Springs
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