2011年のアルバムです。Grapefruit Recordsレーベルからビニール盤での限定販売でした。フォーク色の強い作品ですが、アカペラで歌っているものもあります。つまり歌が主役になっています。それも爽やかなフォークソングであり、とてもまともな内容になっています。まともすぎて限定販売になってしまったのでしょうか。
1. Mountains Into Inner Space
2. Mercury Lane
3. Big Waves Of An Actual Sea
4. Rotor-Manga-Papa-Maru
5. Mountains Into Outer Space
前衛性がある人なので、そう言うものを期待している人にとっては物足りないかもしれません。しかし、そう言う人が普通の
音楽を作り出すと言う行為そのものが前衛的な意味合いを持つ事もあります。それでも、何も構えずにただ
音楽を楽しめる作品だと思います。
本来
音楽は音を楽しむものであり、難解になる必要もないのですが、人に様々感情がある限り、ただ楽しい
音楽だけになる事はありません。感情的になりがちなRichard Youngsですから、この穏やかな
音楽も彼の一面なのでありましょう。十人十色であるならば十通りの
音楽があるものであり、それに10倍するくらいの音楽があるものです。
Mountains Into Inner Space