2017年のアルバムです。ハウス色が強くなってきて、プログラミングの部分が大半になっているので、エレクトロニカとしての性格が強い作品になっています。エスニックな部分かなり少なめであり、爽やかであり、毒の無いエレクトロニカはもはやトリップホップですら無くなっています。この辺に西海岸の性質が現れているようにも感じます。
1. Gimme That Hope
2. Curiosity
3. A Little More Free
4. Outpost Aurora
5. Parallels (feat. Lapa)
6. Lucid Interval
7. Thunder Shadow
8. Redacter (feat. Lapa)
9. Formulates in Darkness (feat. Kyrstyn Pixton)
10. Water Chandelier
11. Bodhicitta (feat. Rigzin)
12. Time Reel (feat. Lapa)
13. Heavenly Light
14. Sepulcher (feat. Jason Kalidas)
15. Repose (feat. Peia)
ギターやバイオリンなど生演奏の部分もありますが、以前よりも割合が少なくなっていて、当たり障りのないハウスミュージックという印象です。ですから以前のような個性的な部分も後退しています。洗練されたという見方をしてもいいのですが、質を上げながらの洗練は納得させられますが、質はキープの状態での洗練はモヤモヤとした気分にさせられます。
音楽的な完成度は高くなっていますし、繊細なプログラミングも素晴らしいのですが、個性的な部分が失われている代わりになるサムシングが無いので諸手を挙げては喜べません。万人ウケするような
音楽ですが、それって何かを失っているという事でもありますので、自分で納得しているのなら別ですが、納得していないのなら、次回作に期待するしかありません。
Gimme That Hope