2010年の作品でThe Archer三部作の第一弾です。ミニアルバムサイズにボーナストラックが加えられた日本バージョンになっています。自然の不完全さというテーマで空気のような
音楽を作るという目的で、彼らの持つ叙情性を強調した内容になっています。エレクトロニカのデジタル感も隠す事なく、独自の世界観を実現させています。
1. The Smallest Cube
2. Ram Ram
3. Karlavagn
4. Mio
5. Books Of Blood
6. Icicle (The Forgotten Part) (bonus track)
7. Last Song (bonus track)
彼らにとっては実験的な試みでありますが、
音楽としての完成度は高く、ソングライティングがしっかりなされています。その上でのフィールドレコーディング的な要素も含みながら、デジタルオーガニックなフォークトロニカならではの表現になっています。そして彼らのウィスパー系の歌い方がその作品性に見事にマッチしています。
実験的な作風の中でも自分たちの特性を活かすという事に成功しています。静と動のコントラスト、メリハリのあるアレンジメント、誇張されたシンフォニーでは無く、身近な自然の持つ空気感を描ききっています。電子音が多いので不自然に感じるかもしれませんが、それこそが彼らの表現したいテーマとなっています。
The Smallest Cube