2000年のアルバムです。もう完全な音響派になっています。ギターなど生演奏している部分も見受けられ、音の響きを重視した内容になっていますから、シンセポップですら無くなっています。ギターや鍵盤楽器など、サンプリングループのように感じられるものもありますが、目立たないよう生演奏である事が分かるようになっていきます。だけどループっぽい感じで演奏しています。生演奏をサンプリングしてループさせているのかもしれませんが、手術跡が分からないように編集されています。
1. A Bridge To A Closer View
2. Counting The Days
3. Clouded Vision
4. Half Way There
5. Far Away Days
6. Countryside
7. Clusters
8. Self Absorbed
9. Snowflakes
10. Diagonal Sleeper
歌もなんと無く加えていて、曲自体はどちらかといえばフュージョンやネオアコ系だったりします。エレクトロニカになる前の音響派という通過点にいるような作品になっています。使用している音源はほぼ電子音なのですが、どこかオーガニックな響きを持っているのが音響派の特徴です。アナログな響きを持っているのです。ガットギターなどは完全に生演奏です。歌入れの要領でデジタルサウンドの中に入ってきます。
完全なプログラミングなのにデュオでいる意味が分からない時がありますが、生演奏も入ってくるとデュオでいる意味合いが出てきます。もちろん二人の
音楽 性の違いのぶつかり合いという意義があるでしょうし、化学変化が起こってこそ
音楽 は面白くなるものです。ちょっと弱めのボーカルにネオアコ、ハウスという感じの曲があるので、フリッパーズギターも連想させます。コーネリアスなどはその後音響派からエレクトロニカに進化する過程を通りますから、共通点が多いと思います。
A Bridge To A Closer View
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