The Nightsaver (1998/07/14) David Kitt商品詳細を見る
2009年のアルバムです。これまでのキャリアやレコード会社からの影響を受けずに、純粋にポップロックを自身のスタジオで作り上げました。ですからフォークらしき儀礼もフォークトロニカですらありません。普通に湧き上がってくるアイデアを元に作られたポップロックであり、あらゆるしがらみから解き放たれた、David Kittの人生が培ってきたセンスが溢れまくっています。
1. Move It On
2. It's Yours
3. Beat A Retreat
4. Learning How To Say Goodbye
5. Alone Like That
6. Use Your Eyes
7. A Real Fire
8. Nobody Leaves
9. Don't Wake Me Up
10. No Truth In Your Eyes
ポップロックも時代によって仕組みが違っています。一番凝りまくっていたのが80年代だったと思います。ですから、きちんと構造から作り上げていくと80年代らしきポップソングになっていきます。作り込み過ぎですらありましたから、90年代以降は作り込み過ぎずに、シンプルでありながらも、飽きない程度に複雑にするような傾向があります。60年代は素直に名曲となりうるメロディーを作り上げていました。
それでは現在のポップソングはどうなっているでしょうか。シンプルで覚えやすいという90年代からの構造を引き継いでいます。それはヒップホップ文化を反映させる事で、それ以前の
音楽 とは違う事を提示する事で、シンプルでも許されると言うおかしな傾向があります。しかし、それだけリズムが重要視されています。リズム感が悪い、音痴とか、ヘタウマでも許されないような暗黙の了解があります。誰でも気軽に
音楽 作れる、カラオケで誰でも歌えるという環境がヘタウマでさえも許容しないという状況になっています。だれでもヴォイストレーニングで上手くなれる、だからヘタウマでも改善出来るのに努力していないという見方が、野生のロック少年を見殺しにしているようにも感じます。そんな馬鹿馬鹿しい時代をせせら笑うかのように、自分の作り出す
音楽 と向き合って生まれた作品だと思います。
Move It On
VIDEO
It's Yours
VIDEO Beat A Retreat
VIDEO Learning How To Say Goodbye
VIDEO Alone Like That
VIDEO Use Your Eyes
VIDEO Nobody Leaves
VIDEO Don't Wake Me Up
VIDEO
スポンサーサイト